映画「スターウォーズ」米国公開(1977年5月25日)
ジョージ・ルーカス監督作品の映画「スター・ウォーズ」が日本で公開されたのは1978年7月1日でした。日本ではその約4ヶ月前の1978年2月25日にスティーブン・スピルバーグ監督作品の映画「未知との遭遇」が公開されていました(コロログ 夜明け前「映画「未知との遭遇」日本公開(1978年2月25日)」)。国内では特撮テレビドラマやSFアニメなどが流行していたこともあって、これらアメリカのSF映画を見に行くのを楽しみにしていたことを覚えています。
当時は地球人と宇宙人の戦いを主題とするSF映画やテレビドラマを見慣れていたせいもあり、地球人と宇宙人の出会いを壮大に描いた「未知との遭遇」はとても目新しく感じました。その一方で地球人と宇宙人の戦いのシーンがなかったため少し期待外れの部分もありました。
その後の公開されたのが「スター・ウォーズ」でした。「スター・ウォーズ」は宇宙戦争の映画ですが、地球人と宇宙人の戦いではなく人間同士の争いを主題としたもので、これも目新しさを感じました。「スター・ウォーズ」は戦争映画、西部劇、日本の武士道や時代劇、ミュージカル、ヒューマニズムなどのエッセンスが取り込まれた壮大なスペース・オペラでした。「未知との遭遇」の宇宙人との接近遭遇を見た後、人間も宇宙人も当たり前のように登場する「スター・ウォーズ」には時間的なつながりのような印象を持ちました。
ところが、後になってわかったのですが、米国では「未知との遭遇」が公開されたのは1977年11月16日で、「スター・ウォーズ」の公開は1977年5月25日でした。つまり自分も含めて多くの日本人は「未知との遭遇」を見た後に「スター・ウォーズ」を見たわけですが、実際には「スター・ウォーズ」の方が先に公開されていたのです。両作品の時間的なつながりのような印象は、自分が勝手に感じただけのものでしたが、今でもその印象が残っています。
さて「スター・ウォーズ」は試写の段階では酷評されたため、ルーカス監督は自信をすっかり失ってしまったそうです。巨額の製作費をかけた映画が大失敗になることを悟り、公開時はハワイの別荘に雲隠れして外界との接触を途絶えてしまいました。ルーカス監督はスピルバーグ監督に「スター・ウォーズ」と「未知との遭遇」の印税の2.5%を交換することを提案し、スピルバーグ監督も了承しました。「スター・ウォーズ」は公開直後から大好評となり、スピルバーグ監督が雲隠れしていたルーカス監督にその事実を伝えました。「スター・ウォーズ」は世界中で大ヒットし、現在もスピルバーグ監督は交換した印税の収益を得ています。
「スター・ウォーズ」公開から44年、次の「スター・ウォーズ」(ローグ・スクワドロン/ Rogue Squadron)は2023年クリスマス公開予定とのことです。スカイウォーカーの話は完結しましたが、新しい世代の若者が主人公となるようです。
【関連記事】
・映画「スター・ウォーズ帝国の逆襲」米国公開( 1980年5月21日)
・映画「スターウォーズ ジェダイの復讐」米国公開(1983年5月25日)
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