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2021年5月24日 (月)

メリーさんのひつじ(1830年5月24日)

 「メリーさんのひつじ」はボストンの出版社Marsh, Capen & Lyon社が1830年5月24日に出版したサラ・ジョセファ・ヘイルの詩集「Poems for Our Children(私たちの子どものための詩)」で発表された童謡です。

 サラは自宅のあったニューハンプシャー州ニューポートの学校で教師をしていました。ある朝、メアリーという生徒がペットの子羊を連れて教室にやってきたため、サラは子羊を教室から追い出しました。子羊は外で学校が終わるまでメアリーを待っていました。下校時間になると、子羊はメアリーに喜んで駆け寄りました。それを見ていた生徒たちが、どうして子羊はあれほどまでにメアリーのことが好きなのか疑問をもちました。サラはこの出来事から子どもたちに「親切に接すれば動物も応えてくれる」と道徳を教えました。

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サラ・ジョセファ・ヘイル(左)
ウィリアム・ウォーレス・デンスロウ作「学校でのメリーとひつじ」(右)

 童謡「メリーさんのひつじ」は実際の出来事に基づいて作詞されました。1876年にメアリー・タイラー(旧姓メアリー・ソーヤー)が詩に登場するメアリーは自分のことであると申し出ています。メアリーは子どもの頃に子羊を飼っており、兄の勧めで学校に子羊を連れていった日のことを説明しました。その日、学校を訪れていたジョン・ルーストンという学生がこの出来事を見ていました。翌日、メアリーは学生から「メリーさんのひつじ」の原文の三節が書かれた紙を受け取っていたことを証言しました。しかし、青年がメアリーに渡したという「紙」は提出されなかったため、「メリーさんのひつじ」はサラが作詞したものと考えられています。

 「メリーさんのひつじ」は世界で初めて録音された曲でもあります。1877年12月6日、トーマス・エジソンは自身が発明した蓄音機に自身で「メリーさんのひつじ」を歌い録音し、再生してみせました(ココログ 夜明け前「エジソンが蓄音機を公開(1877年12月6日)」)

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