迷探偵 バス停の靴の謎を解く
いつもバス停でバスを待っていたらベンチの下に何かがあることに気がついた。
見ると靴が綺麗に揃えて置いてあるではないか。
いったいどのような経緯でこんなところに靴があるのだろう。
明治時代に初めて鉄道が開通した頃、一番の忘れ物は靴だったらしい。
乗り方の作法を勘違いして靴を脱いで列車に乗る人がたくさんいたのだ。
靴はホームに取り残されることになるから、降りる駅で靴がない状況に陥る。
令和のこの時代にバスに靴を脱いで乗る人がいるはずがない。
それではなぜここに靴が置いてあるのか。
あらゆる状況を想像しても合理的な理由が見つからない。
翌日になると靴がベンチの上に置いてあった。
誰かが忘れ物を見やすい位置に置いたのだろう。
いやどうやらそうではないようだ。
靴を見て一つの仮説が浮かんだ。
これが謎の靴の拡大写真である。
良く見ると靴底がボロボロになっている。
実はこのバス停の近くには靴を販売している古着屋がある。
この靴の持ち主はそこで靴を買ったのではないか。
そしてバス停で靴を履き替えて、古い靴をここに置き去りにしたのではないだろうか。
我ながら名推理かも。
名探偵だ
いや迷探偵か
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