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2021年3月18日 (木)

わかれわかれになるかどで

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古い写真のいきさつを教えてもらったら物語。

埼玉県の武里団地に住んでいた頃。

ある日のことパパが北海道に転勤になることが決まったらしい。

パパは一人で引っ越しても良いとママに言ったようだ。

2人で相談した結果、ボクの意見を聞いてから決めることにしたらしい。

ボクは別れ別れになるのは嫌なので家族一緒が良いと答えた。

パパとママはすぐに家族そろって北海道に移り住むことを決めたんだ。

移り住むと言ってもパパもママも北海道出身らしい。

東京生まれはボクだけのようだ。

ボクはいま5才、あともう少しで6才になる。

うちではボクが生まれてから引っ越しというのをどうやら2回やっているらしい。

ここに引っ越してきたのは3才の頃。

そういえば何となくトラックに乗ってきたことを覚えている。

でも引っ越しの意味はあまりわかっていなかったかもしれない。

幼なじみのクニちゃんと日本の地図を見て、北海道はそんなに離れていないなと。

津軽海峡の函館と青森あたりを指差して、時々ここで会えるよねと。

七夕の物語みたいな話をしていた。

そして、1日2日と過ぎていき、ついにその日がやってきた。

あくせくと働くパパとママ、そしてトラックのおじさんたち。

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どんどん荷物が外へと運ばれトラックに積まれていく。

トラックのおじさんたちが荷物を届けるのに何日かかるか話をしている。

だんだん北海道への引っ越しの意味がわかってきたボクとクニちゃん。

そう簡単には会えなくなるというこをさとる。

武里団地も今宵限り、幼なじみのボクたちも別れ別れになる門出だ。

なぜか2人とも腰に刀。

侍の刀ではない、この刀は仮面の忍者である。

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クニちゃんとはその後、手紙や年賀状のやりとりをしていたが、高校生の頃には途切れてしまった。

人生で最初の親友だったのに。

あの日から50年以上たった。

会ったことはない。

元気にしているだろうか。

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