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2021年3月24日 (水)

思い出のヨンパチシリーズと三宅模型

 ヨンパチシリーズと聞いてすぐに戦車や歩兵セットのプラモデルとわかる人はそうはいないと思います。ヨンパチシリーズは1972年にバンダイが販売を開始した 1/48スケールのミリタリー模型の「機甲師団シリーズ」でした。

 当時、戦車や歩兵セットのプラモデルというとタミヤの1/35スケールの「ミリタリーミニチュアシリーズ」で、お小遣いを貯めてはよく購入していました。しかし、自分は小学校中学年でしたので、1ヶ月のお小遣いでは歩兵セットは買えても、とても戦車は買うことができなかったのです。

 当時、自分は北海道釧路市に住んでいて、当時入り浸っていた釧路駅前の模型店(三宅模型店)で「機甲師団シリーズ」に出会いました。バンダイの「機甲師団シリーズ」は1/48スケールとタミヤの「ミリタリーミニチュアシリーズ」よりひとまわり小さいのですが、小学生にとっては魅力的な価格でした。記憶では88 m高射砲が400円、8トンハーフトラックは500円ぐらいだったと思います。キューベルワーゲンやシュビムビームワーゲンなどのジープや歩兵セットはさらに安価で、土のうセット、ジェリカンセットをはじめとするアクセサリーセットも豊富にありました。

 毎月のお小遣いで戦車が買えるので、バンダイの「機甲師団シリーズ」を購入するようになりました。当時、同じクラスの友だちだったシロウくんとイサムくんと自分を合わせた3人で「ヨンパチグループ」を結成し、それぞれが作成したプラモデルを持ち寄って並べたり、ジオラマを作成したりしました。シロウくんは手が器用で3人の中では一番プラモデル作りが上手で人形を改造したり、ジオラマを作成したりしていました。シロウくんに影響を受けたイサムくんと自分もジオラマを作るようになったのです。次の写真はその頃に作ったジオラマと思います。まぁ雑な作りでしたし、時代考証もしていませんので出来具合についてはご勘弁を。

Photo_20210322170001
小学生作成のヨンパチシリーズのジオラマ

 あるときバンダイに手紙と作成したプラモデルの写真を送ったら、とても親切な返事がきました。そして、カタログや資料などを送ってくれたのです。ますます「ヨンパチシリーズ」にはまっていったのです。

 当初は「ヨンパチシリーズ」という言葉はあまり知られていなかったようで、先の三宅模型店でも自分たちが「ヨンパチ」「ヨンパチ」と呼んでいたら、ご主人から「これヨンパチって呼ぶの?」と聞かれました。「48分の1だからヨンパチ」と説明してその日は帰ったのですが、次にお店に行ったときには、それまでは品揃えとしてはあまり十分ではなかったのに、なんと「機甲師団シリーズ」のコーナーができていました。そして「ヨンパチシリーズ」というポップ広告が出ていたのですから3人で大喜びした記憶があります。

 設計図やバンダイから送ってもらった資料などはノートに貼って大事に保存していたのですが、実家を探しても見当たりません。どこかにあるはずなのですが。そして、自分は1975年に引っ越しで釧路から離れてしまいました。シロウくんもイサムくんも、それ以来会っていませんし、今となっては年賀状も途絶えて連絡先もわかりません。

 以前、三宅模型店さんのホームページを見つけて、掲示板に上記のような話を書き込んだところ返事をいただいたことがありました。現在のご主人は三代目とのことです。自分たち悪ガキの相手をしてくれていたのは1970年代前半ですので初代のご主人でしょうか。ご主人にはいろいろよくしていただきました。

 とにかく良い思い出ででした。現在は1/48スケールのミリタリーモデルはタミヤ製のものが手に入ります。最近になって時間を見つけて昔を思い出しながらまた作ってみようかなと考えています。

 

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