はじめてのスーパーシート
自分が初めてスーパーシートに乗ったのは1990年代後半に福岡に出張したとき。福岡空港から羽田空港へ戻る日本航空の便でした。普通席の予約をとっていたのですが、同行した先輩がスーパーシートのサービスは天下一品だから座席が空いていたらチケットを変更しようと言うのです。カウンターで聞いたところ空席があるということで追加料金を払ってスーパーシートに切り替えました。当時の価格は6000円ぐらいだったと記憶しています。そこから先輩のご自慢の解説が始まったのです。
先輩「あのねのねぇスーパーシートはねぇ。自分は何回も乗ったので慣れているけど」
自分「はじめてです!」
先輩「乗ったことないからわからないと思うけど待合室が特別室だし最高のサービスなんだよ」
自分「サクララウンジというらしいですね」
先輩「そうそう。自分は何度も利用したけど。ラウンジは初めてなんだよね。ビールなど飲み放題、サンドイッチなど軽食も出てくるだよ」
ラウンジに入る二人
先輩「ここに座ろう。待っていれば注文を聞きにくるから」
しばし経過
自分「誰もこないよ」
先輩「いいから、待っていればいいの」
自分「ちょっと他のお客さんセルフでビール取ってきているよ。軽食なんてないよ。あられのようなお菓子しかない」
先輩「あれシステムが変わったのかな」
しばし経過
自分「そろそろ搭乗時間だよ。優先搭乗だからゲートまで行っておいた方が良いのでは?」
先輩「係員がそろそろ時間ですと言いに来るから待ってれば良い。あわてる必要はない」
しばし経過
放送「○○便にご搭乗のお客様は搭乗時間が近づいていますのでゲートにお越しください」
自分「おいおい」
先輩「あれ?」
ゲートに移動
自分「もう優先搭乗は終わってるじゃん」
長い列の最後尾に並ぶ
先輩「おかしいな。でも機内サービスは最高だから」
飛行機に搭乗
機内サービスは確かに満足
羽田に到着し、荷物荷物受け取りレーンに移動。
先輩「スーパーシートはねぇ。荷物が一番先に出てきて係員が取っくれるら、このあたりにいれば良いんだよ」
しばし経過
自分「あれ?あの荷物、自分らのじゃない?」
ベルトコンベアの上をさっそうと進んでいく荷物たち
あわてて荷物を回収に行く
自分「誰も荷物なんて回収してくれなかったじゃない」
先輩「変だな。俺が前回スーパーシートに乗った時は至れり尽くせりだったんだよ」
自分「それって何年前の話なの」
先輩「忘れた」
自分「ずいぶん前の話だよね」
先輩「そうかも」
自分「・・・」
先輩「わるい、昔とサービス変わってた」
自分「いつの話だよ」
先輩「よしっ!わかった!飲みに行こう!」
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