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2021年2月 9日 (火)

ハレー彗星が近日点を通過(1986月2月9日)

 ハレー彗星はおよそ76年の周期で地球に接近します。地球などの惑星の周期軌道は円に近い形ですが、多くの彗星の周期軌道は細長い楕円形です。ハレー彗星の軌道は、太陽の近くから、海王星の外側までのびた細長い楕円形をしています。

ハレー彗星(上)と周期軌道(下)
ハレー彗星(上)と周期軌道(下)

 ハレー彗星の核は直径約10Kmのいびつな形をしています。核は岩と塵からできていて、そのまわりを氷が覆っています。ハレー彗星が太陽に近づいてくると、熱で氷が気体となり核のまわりが球形に光り輝きます。この輝いた部分をコマといいます。また、彗星の核から放出された物質が輝いて尾を引いたように見えます。

 1700年の始めに彗星が楕円軌道をしていることに気がついたイギリスの天文学エドモンド・ハリーがニュートンの運動の法則に基づいて計算を行い彗星が1758年か1759年に地球に接近することを予測しました。ハリーの予測の通り、彗星は1758年の暮れに地球に最接近しました。そのため、彗星の名前がハレー彗星と名付けられました。

 ハレー彗星の観測でもっとも古い記録は紀元前240年のもので、中国の秦の始皇帝が「ほうき星」を見たと伝えられています。紀元前240年以来、これまで地球に30回接近しています。前回、ハレー彗星がやってきたのは1986年です。この年の接近では、2月9日に近日点を通過しました。近日点は天体が太陽にもっとも近づく点のことです。ハレー彗星の近日点は約1.5億キロメートルです。

 次にハレー彗星がやってくるのは2062年になります。

【関連記事】

記録に残る最古のハレー彗星の接近の記録(紀元前240年5月25日)

地球がハレー彗星の尾の外側を通過(1910年5月19日)

ハレー彗星が近日点を通過(1986月2月9日)

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