世界初のラジオ放送(1906年12月24日)
カナダの電気技術者のレジナルド・フェッセンデンは1866年の終わり頃からニュージャージー州に新設されたエジソンの研究所に所属し、音声信号の受信機の開発を進めました。フェッセンデンの設計は優れており、1892年にはインディアナ州のパデュー大学の教授、1893年にはペンシルバニア州のピッツバーグ大学の電気工学部長となりました。
その後、フェッセンデンは米国気象局に所属し、2つの入力信号を混合して、異なる周波数に変換するヘテロダインを発明しました。つまり2つの信号を人に聞こえる音声信号に変換することに成功したのです。1900年12月23日、フェッセンデンは音声信号の送信実験を行い、およそ1.6 km離れた場所で受信に成功しました。世界初の音声信号の無線通信の瞬間でした。
フェデッセンは長距離の無線通信の研究を進め、音声信号の送信に適している高周波交流発電式送信機の開発を行いました。1906年12月21日、マサチューセッツ州のブラントロックの実験局で無線通話の実験を開始しました。同年12月24日、フェデッセンはヘンデル作曲「クセルクセスのラルゴ」のレコード演奏、「O Holy Night」の自身のバイオリンの演奏と歌唱、「聖書のルカの福音書第2章の一節」の朗読を送信しました。当時、一般の家庭には受信機はなかったので、この放送は沿岸を航行する船舶の無線技師たちによって受信されました。大きく取り上げられることもありませんでしたが、これが世界初のラジオ放送となりました。
ところで電波の正体は電磁波です。電磁波についてはブログ「光と色と THE NEXT」の「電磁波とは何か」をご一読ください。
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