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2020年12月31日 (木)

ゆく年くる年の放映が終了(1989年12月31日)

 大晦日、「NHK紅白歌合戦」が終わる午後11時45分に画面が寺社からの中継に切り替わり「ゆく年くる年」が始まります。元日の午前1時15分までの30分に渡り、厳かな雰囲気で年末年始が伝えられます。紅白歌合戦を見ていなくても除夜の鐘の音を聴きながら「ゆく年くる年」を見ているという人も多いのではないでしょうか。

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除夜の鐘

 さて、本記事の「ゆく年くる年の放映終了」ですが、もちろんNHKの「ゆく年くる年」は今でも続いています。何が放映終了なのかというと、実はかつては民放でも同じ題名の「ゆく年くる年」という番組が放映されていたのです。この番組は在京のテレビ局が幹事局となって持ち回りで制作し、全国の民放テレビ局が同じ内容の番組を一斉に放送していました。ですから、自分が子ども頃は大晦日の夜はどのチャンネルを回しても「ゆく年くる年」をやっていたのです。民放のどれかを見るか、NHKを見るか、どcっちらかを選ぶしかありませんでした。

 番組のスポンサーは時を刻む時計のセイコーが提供しており、年越しに向けて蛍の光が合唱され、午前0時にはセイコーの時計が新年を告げる時報を鳴りました。

 この民放が共同制作で放映していた「ゆく年くる年」は1956/57年に放送開始しされ長きに渡り続いていましたが、1988年末に次回の制作担当のテレビ東京が番組制作の辞退を申し入れ、スポンサーのセイコーもこれを了承したことで番組を終了することが決まりました。これにより放送開始から32年目の1988/1989年の放送が最終回になりました。

 テレビ東京の辞退で簡単に番組が終了したかというと、製作費が高騰して、各局の負担となっていたからです。また、すべての局が同じ番組を放映するのは時代遅れになりつつあったからです。多くの局がそろそろ番組を終了したいと考えたいたところにテレビ東京からの辞退があり、それでは終了しましょうということになったようです。翌年からは各局は独自の年越し番組を放送するようになりました。

 さて、令和2年(2020年)も本日で終わりです。本ブログは2007年3月にスタートしましたが、2014年あたりからしばらく休止し、2020年4月に再開しました。拙い記事をお読み頂き、ありがとうございます。来年も懲りずにいろいろな記事を掲載していきたいと考えております。

 来年もよろしくお願い致します。

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