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2020年12月24日 (木)

サンタクロースのトナカイの名前は?(12月24日)

 12月24日はクリスマス・イヴです。クリスマス・イヴというとクリスマスの前日の夜と思いがちですが、実はクリスマス当日の夜のことです。キリスト教の教会暦では日没をもって日が変わります。ですからキリストが誕生した12月25日は現在の12月24日の夜から25日の日没までということになります。イヴは夜や晩を意味する言葉で、現在の12月24日の夜はクリスマス当日の夜ということなります。

 さて、クリスマス・イヴにトナカイに引かれたソリに乗って世界中の子どもたちにプレゼントを配るサンタクロース。もともとサンタクロースはトナカイやソリとは関係ありませんでしたが、米国の2つの児童文学によりトナカイに引かれたソリに乗るサンタクロースが広く伝わるようになりました。一つは「サンタクロースが来た(A Visit from Santa Claus)」(1823年、クレメント・クラーク・ムーア)という詩で、もう一つは「ルドルフ 赤鼻のトナカイ(Rudolph, the Red-Nosed Reindeer)」(1939年、ロバート・ルイス・メイ)という童話です。

 「サンタクロースが来た」ではダッシャー(Dasher、雄)、ダンサー(Dancer、雌)、プランサー(Prancer、雌)、ヴィクセン(Vixen、雌)、コメット(Comet、雄)、キューピッド(Cupid、雄)、ドナー(Donder、雄)、ブリッツェン(Blitzen、雄)の8頭のトナカイが登場します。ソリを引く順番は先頭がダッシャーとダンサー、2列目がブランサーとヴィクセン、3列目がコメットとキューピッド、しんがりがドラーとブリッツェンです。サンタクロースは口笛を吹き、大声で8頭のトナカイたちに急いで走るよう呼びかけています。

 「ルドルフ 赤鼻のトナカイ」では前述の8頭のトナカイに加えて、ルドルフというトナカイが登場します。ルドルフはいつも皆にピカピカと光る赤い鼻を馬鹿にされていました。あるクリスマス・イヴにサンタクロースが8頭のトナカイと出発しようとすると、あたりに深い霧が立ち込め、見通しがとても悪くて出発できなくなってしまいました。サンタクロースが困り果てていたところ、サンタクロースとトナカイを見に来ていた群衆の中に鼻が赤々と光っているルドルフを見つけました。赤い鼻を笑われて落ち込んでいたルドルフにサンタクロースが声をかけ、ルドルフの鼻は暗い夜道を照らすことができると言って、ルドルフをソリを引くトナカイに加えました。ルドルフは赤い鼻で夜道を照らしながら8頭のトナカイの先頭を走りました。ルドルフの活躍によってサンタクロースは深い霧のクリスマス・イヴに世界中の子どもたちにプレゼントを届けることができたのです。その後、サンタクロースを引くトナカイは9頭となり、ルドルフは先頭を走る一番有名なトナカイとなりました。

 さて、トナカイというと外国語のような語感がありますが、トナカイは英語ではレインディアと言います。他の言語にもトナカイという呼び方はありませんので、外国ではトナカイは通じません。トナカイの語源について興味がある方は下記の関連記事をご覧ください。

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