東京タワーの完工式(1958年12月23日)
東京タワーは正式名称を日本電波塔といいます。東京都港区芝公園にあるこのタワーは高さが333 m、使われている鋼材が約4000トンの巨大なタワーです。
現代においては333 mを超える高さの建物はめずらしくありませんが、自立式鉄塔としてはスカイツリーに抜かれるまで世界最大でした。現在、第3位はフランスパリのエッフェル塔で324 mです。なお電波塔としてはカナダトロントのCNタワーが世界最大で553 mです。
東京タワーは1957年6月に起工され、翌1958年10月に工事が終わり、12月に完工式が行われました。1959年1月から電波の送信を開始しました。これだけの塔が完成するまでに1年半しかかかっていません。
東京タワーから送信される電波の範囲は東京タワーを中心に半径100 kmの範囲です。100 kmというと、西の方向では富士山あたりです。これを半径にした円を想像すると、とても広い範囲であることがわかります。
自分が東京タワーに行ったのは数回です。おそらく1回目は1960年代に両親に連れていってもらっていると思いますが、記憶にありません。2回目は小学生の頃で1970年代と思います。叔父さんと叔母さんに連れて行ってもらった記憶があります。3回目は大学生の頃、友人と行ったのですが1980年代の終わり頃と思います。そして4回目は2003年頃になりますが姪を連れていきました。時代の流れを感じてしまいます。
60年という歳月が流れても、そこにずっと佇んでいる東京タワー。地上デジタル放送が始まり、スカイツリーもできて、電波塔として役割はなくなりました。観光収入だけでは厳しい面もあると思いますが、撤去はしないようです。また、災害や事故などでスカイツリーが使えなくなったときのセフティネットとして予備の電波塔の機能は維持しているそうです。
映画三丁目の夕日では、東京タワーが作られてできあがっていく様子が描かれています。戦後の日本復興のシンボルでもあるのですから、是非とも未来に残して欲しい施設です。
東京タワーの高さ150 nmのメインデッキから見える距離は約43.7 km、高さ250 nmのメインデッキから見える距離は約56.5 kmです。ある高度から見える地平線や水平線の距離の計算方法は東京スカイツリーから見える地平線までの距離に解説してあります。この中で東京タワーのメインデッキとトップデッキから見える距離の計算例があります。
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