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2020年10月30日 (金)

BCLを思い出して憧れの短波ラジオを買った|ナショナル クーガ2200(RF-2200)

 中学生の頃、男子の間で流行っていたのがBCL(ビーシーエル、Broadcasting Listening )です。BCLの意味はもともとはラジオ放送を受信することなのでしょうが、当時は特に海外の短波放送を受信することをBCLと呼んでいました。英語はそのままの意味Shortwave Listeningだそうです。ちなみにBCLとは全く関係ありませんが、当時女子の間で流行っていたのはBCR(ベイ・シティ・ローラーズ)でした。

 当時、BCLが何がきっけとなって日本中の子どもたちの間であれほどまでに流行したのかはわかりませんが、自分の周りも御多分に漏れずに多くの男子がBCLにはまっていました。当時の遠い記憶を思い出すと、「ラジオの製作」「子供の科学」などの雑誌がきっかけとなって広がったように思います。そう言えば自分は「子供の科学」を毎月読んでいました。親父が毎月会社の帰りに本屋で買ってきてくれたのです。

 さて、BCLは単に海外の短波放送を聞くだけではなく、受信レポートを放送局に送ることで、放送局から確かに放送を受信したと証明するベリーカードをもらうことができました。当時はBCL用のアイテムもいろいろと売っていて、ベリーカード申請書なども売っていました。

 机の上に棚を作り、そこにラジオや専用のノートなどを並べます。まるで特撮に出てくる地球防衛軍の基地のような雰囲気にしあがります。

 放送を聴き始めるのは夜8時を過ぎた頃からでしょうか。ラジオのアンテナを伸ばし、電源を入れる。SWにチャンネルを合わせて、チューニングダイヤルを回して目的の放送局の周波数に合わせていくと、ノイズの中からやがて声が聞こえてきます。

 人気の放送局はワライカワセミの鳴き声で始まるラジオ・オーストラリアの日本語放送やビック・ベンの鐘の音で始まるBBCの日本語放送です。その他、VOA(ボイスオブアメリカ)ロシアの放送局、韓国や北朝鮮の放送局などたくさんありました。そして、アンデスの声など受信の難易度の高い地球の裏側の放送局の番組を受信できたときには気持ちが高揚したものでした。そして、翌日に学校で友達とあれを聞いた、これを聞いたと話をしたものです。

 普段は家で一人でラジオに耳を傾けるのですが、定期的に友達の家に自分の短波ラジオを持って集まり、皆でBCLを楽しみました。当然、そこにはいろいろなメーカーのラジオが集まるわけですが、ラジオの性能によって受信能力が変わってきます。このラジオでは受信できるのに、あのラジオでは受信できないなどとやり取りが始まります。当然のことながら、裕福な家庭の子がより良いラジオを持っているわけです。

 自分の家はドラえもんの野比のび太の家と同じです。新しいラジオを買ってもらえるわけもなく、相談するドラえもんもいませんから、家にあった昔のSONY製の短波ラジオを使うしかありませんでした。それでも、この短波ラジオはSONY製のTRF-2000Fというモデルで、チャンネルはMW(AM)、FM、SW1〜SW4までありました。BCLが流行する前から、報道関係者や海外駐在員が使っていた短波ラジオとしては十分な仕様のものでした。

 一方、スネ夫君相当の家の子が持っていたのは例えばSONYのスカイセンサーという短波ラジオです。直読ダイヤルやマーカーなど、チューニングダイアルで周波数を合わせるのに便利な機能が搭載されていました。

 しばらくすると、ナショナルがクーガ2200という、当時としては画期的な短波ラジオを発売します。ラジオ本体以外に、3 m垂直アンテナやアンテナカップラーなどのオプションが揃っていました。とても欲しかったのですが、本体34,800円、3m垂直アンテナ4,980円、アンテナカップラー6,800円などなど、自分の家ではとても買ってもらえるような代物ではありませんでした。全部揃えたら10万円以上になります。

 ところがですよ。スネ夫君はクーガ2200をあっさり買ってもらったのです。スカイセンサー持っているのに。これには皆がびっくり。皆でその子の家を訪れ、クーガ2200を見せてもらいました。憧れの的のクーガ2200はすごかったのです。

 あれから40年以上、あるとき何気にamazonでクーガ2200と検索してみたら中古品が売っていることに気がつきました。ヤフオクで見てみたら、ジャンク品から作動確認済みのものまでたくさん売っています。

 こうなると当時の記憶が蘇り、あこがれのクーガ2200を買わずにはいられなくなりました。よし、これを買ってしばらくぶりに短波ラジオでも聞いてみよう。ということで、ヤフオクでそこそこの品質のものを入札。他にも欲しい人がたくさんいたようでしたが、何とか購入することができました。そして、届いたのがこれです。

2200
ナショナル クーガ2200(RF-2200)

 あれから40年を経て憧れのクーガ2200を手にすることができました。さっそく電源コードをつないでスイッチON。中古品のため、まず動作確認から、MW(AM)もFMもちゃんと聞こえます。短波放送もちゃんと聞こえます。

 よっしゃー! BCLやるぞー!と、昔聞いた放送局の周波数を調べました。

 まずはラジオ・オーストラリアから。ん?

 Wikipedia曰く「ラジオ・オーストラリア(Radio Australia)はオーストラリアの公共放送局であるオーストラリア放送協会が運営している国際放送サービス。アジア・オセアニア地域を対象にFMやインターネット配信によって提供している。短波での放送は2017年1月31日に終了したが、FMやインターネットでの放送は継続されている」

 がーん!ありゃー短波放送が終了している。他にもいろいろ調べてみましたが、短波放送終了しているところが多い。短波放送は継続していていも日本語放送は終了しているなど。確かにインターネットがここまで広まっている中では短波放送というのは継続が難しいのだろうなと思いました。

 でも未だに何とか継続している放送局もあるようですし。

 ラジオは40年前と同じですが、自分はそれなりにバージョンアップし英語を聴けるようになりました。

 よっしゃー! BCLやるぞー!

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