浅草寺の五重塔
浅草寺の五重塔は慶安元年(1648年)に建立されました。1648年というと、徳川3代将軍家光の最後の方の時代です。家光は1651年に死去し、その年から4代将軍家綱の時代に入ります。 現在の五重塔は昭和48年(1973年)に再建されたものです。その高さは48 mもあります。
浅草寺の五重塔は大正12年(1923年)の関東大震災の際には、倒壊しませんでしたが、昭和20年(1945年)の東京大空襲によって焼失してしまいました。もともとの五重塔は本堂の東側にあったそうですが、再建されたこの塔は西側に建てられました。東側には、地面に塔の跡を記した10 cm四方の「塔」と一文字だけ書いた小さな文字盤があります。探してみるのも面白いかもしれません。現在の五重塔も、なかなか昔の雰囲気を漂わせていますが、鉄筋コンクリートで造られているそうです。
ちなみに日本でもっとも古い五重塔は、奈良県の法隆寺の五重塔です。国宝であり、ユネスコの世界遺産にも登録されています。法隆寺は今から1400年ほど前の推古15年(607年)に、推古天皇と聖徳太子によって建立されたと言われています。法隆寺の五重塔はおよそ1300年ほど前に建立されたものと考えられています。
五重塔は、ひとつひとつの階を別々に作り上げ、それを重ねあげて建てます。木材と木材は強固に結合されているわけではなく、切り込みでつながっているだけですが、これが揺れに強い理由と考えられています。塔がゆれると、それぞれの階が揺れを吸収するように揺れるのだそうです。
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