お勧めの英語翻訳サイト-複数の翻訳エンジンの癖をつかんで便利に使いこなす
英語翻訳サイトと言えば、自分はいつもGoogle翻訳を利用しています。Google翻訳は翻訳エンジンがAI化されてから、翻訳精度が劇的に向上しました。Google翻訳のおかげで多国語で記述されている記事もずいぶん簡単に調べられるようになりました。
一方で、翻訳後の文章において、元の言語の文章の一部分が訳がされていなかったり、訳文がわかりにくかったりすることもあります。このような場合、元の言語を少し直すと改善しますが、もともとのAIエンジンの癖のようなものも影響しているように思います。
利用するAIエンジンがひとつだけだと得られる結果が画一的になってしまいます。そこで、様々な人には様々な考えがあるのと同じように、複数のAIエンジンでいろいろな結果を得て、人がそれらの結果を見比べて判断するのが良いと思います。
そこで、他の翻訳サイトでも翻訳をしてみるのですが、なかなかGoogle翻訳に匹敵する翻訳サイトはありませんが、自分は下記のサイトを利用しています。
翻訳の比較
例1)貴社の記者が汽車で帰社した
- Your reporter returned home by train. (Google翻訳)
- Your reporter has just returned from a train. (DeepL翻訳)
- Your reporter came back to the office by train.(Bing Microsoft Translater)
- Your reporter returned to the office by train. (Cross Transer)
どの翻訳エンジンも貴社は「Your」、記者は「reporter」、帰社は「Train」と訳しています。
一方、帰社は帰と社に分かれて翻訳されています。
「帰」はGoogleとCrossは「returned」、Bingは「go back」であれば元の日本語に近い意味になっていたところですが、「came back」と訳しています。DeepLは「has just returned」となっており現在完了形にしてしまいました。
「社」はBingとCrossは「the office」と訳していますが、Googleはなんと「home」と訳しています。DeepLは「社」を訳しておらず「from a train」としてしまいました。
短い日本語文ですが、これだけ翻訳結果が異なります。
それでは、各翻訳エンジンが訳した英文を日本語に翻訳してみます。上記の英語のニュアンスの違いが反映された翻訳結果となります。
- あなたの記者は電車で家に帰りました。(Google翻訳)
- 記者さんは電車から帰ってきたところです。(DeepL翻訳)
- あなたの記者は電車で事務所に戻ってきました。(Bing Microsoft Translator)
- あなたのリポーターは、電車でオフィスに戻りました。(Cross Transer)
Googleは「家に帰りました」となってしまい、元の日本語と意味がまったく異なってしまいました。
DeepLは「帰ってきたところです」となり、この日本語を話をしている人が貴社にいることになってしまい、意味が変わってしまいました。「帰ったところです」でなければいけません。
Bingも「戻ってきました」と訳しており、「戻りました」でなければいけません。
Crossは日本語→英語では記者を「reportoer」と訳しましたが、英語→日本語ではreporterを「リポーター」と訳しました。
例2)あなたの会社の記者は汽車であなたの会社に帰りました。
次に、貴社の記者は汽車で帰社したをもう少し回りくどい表現にしてみました。
- Reporters in your company have returned to your company by train.(Google)
- Your company's journalists have returned to your company by train.(DeepL)
- The reporter of your company returned to your company by train.(Bing)
- Reporter of your company returned to your company by train.(Cross)
あなたの会社は、Googleは「in your company」、BingとCrossは「of your company」、DeepLは「Your company's」と訳しました。
DeepL以外はほとんど同じ訳文となりました。ただし、Googleは記者を「Reporters」と複数形にしています。DeepLは例1)では「reporter」だったのに、今回は「journalists」となっています。そして複数形です。どうして、journalistと訳することができたのでしょうか。
こうやっていろいろと翻訳させると、それぞれのAIエンジンの癖や性格がわかってきて面白いです。
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