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2020年5月 6日 (水)

ウイルスの存在理由③ーウイルスと遺伝子組換え技術

 新型インフルエンザが出現したように、ウィルスは自然の中で突然変異を起こす場合があります。現在においては、遺伝子組換え技術を使って人工的にウィルスの突然変異を起こすことが可能になっています。

 1999年に日本の研究グループが遺伝子組換え技術を使って、世界で初めて人工的にインフルエンザウィルスを作り出すことに成功しました。わざわざインフルエンザウィルスを作ることに何の意味があるのだろうと思うかもしれませんが、インフルエンザの予防ワクチンを作るのに役に立ち、インフルエンザそののもの研究が進みます。

 現在では遺伝子組み替え技術を使ったガンのウィルス治療などの研究も進んでいます。もともとウィルスはある細胞を狙って寄生しますが、遺伝子組み替え技術によってガン細胞のみに寄生するウィルスを作り出すことができます。このウィルスに抗がん剤の効果を高める性質をもたせたり、あるいはガン細胞を直接破壊する性質を持たせたりすることによって、ガンを治療をする方法が研究されています。

 また、ウィルスは食品添加物として利用することができるようになっています。ウィルスには細菌に寄生するバクテリオファージと呼ばれるウィルスがあります。遺伝子組み替え技術を使うと特定の細菌を殺すウィルスを作り出すことができます。食品が腐るというのは、細菌によって食品が腐敗することですから、このウィルスを使うと、食品を長持ちさせることができます。つまり、ウィルスが食品の防腐剤となるのです。このウィルスは細菌に寄生するウイルスなため、動植物の細胞では増殖しません。人に対する安全性も問題ないと考えられており、米国では認可されています。

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