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2014年8月25日 (月)

ウルトラセブン語録@第47話 あなたはだぁれ?(1968/08/25)

ウルトラセブン第47話は「あなたはだぁれ?」です。フック星人、ムラマツキャップ・・・じゃない・・・サトウさんが登場します。

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深夜のK地区のフクロウ団地。夜中の2時にサトウさんがタクシーでご帰還です。もちろん、酔っぱらっています。

運転手「旦那、着きましたよ」

サトウ「ん、今何時?」

運転手「2時ですよ。奥さんに叱られますよ」

サトウ「フン!カアちゃんがなんだぁ!」

タクシーを降りて、手土産の折り詰めをぶらさげながら家に帰ります。途中交番のお巡りさんに挨拶。

5-1棟に到着。階段をのぼり、自宅のドアの前。

サトウ「ママ!開けとくれ。オープン・ザ・ドア」

ドアが開くと、サトウさんは手土産を差し出す。

サトウ「ただいま、ほおら」

すると奥さんのトシエさんはサトウさんを見て

トシエ「どちら様ですか?」

サトウ「なんだとぉ」

そこに子どものイチロー君が顔を出します。

サトウ「いよ~イチロー、ママはなパパのこと忘れちまったらしいぞ」

するとイチロー君はトシエの方を向いて

イチロー「どこのおじさん?」

トシエ「部屋を間違えたんじゃありませんか?」

奥さんと息子の対応にびっくりしたサトウさんは、隣のヤマダさんの家を訪問。ところが・・・

ヤマダ「どなた?」

サトウ「サトウですよ。ほら、向かいのサトウですよ」

ヤマダさんは、無言のまま、ドアを閉めてしまいます。

サトウさんは交番に駆け込みます。

サトウ「お巡りさん。どうも女房の様子がおかしいんですよ、隣も。なんとかしてくださいよ」

警察官「あんた、誰?」

サトウ「誰って、サトウですよ。5-1の」

警察官「酔ってるね、アンタ」

交番に住人が集まってきましたが、サトウさんのことを誰も知らないと言います。サトウさんは、財布からトシエさんの写真を取り出し、警察官に見せますが、警察官は他人の空似だと切り捨てます。住人たちは、サトウさんを残して、家に戻ってしまいます。

▼アンヌ

「単なるイタズラとも思えないわねえ」

▼ダン

「入った情報は目で確かめる。そうでしたね、隊長」

すっかり落ち込んでしまったサトウさん。さっきまでの行動を思い起こしてみます。すると、何か獣が鳴き声のような音が聞こえて、あたりに人影のようなものが見えます。

不安になるサトウさん。すると、上空をホーク1号が飛んでいきます。どうやら、K地区をパトロールしに来たようです。

ホーク1号を見て、何か思いついたかのように、赤電話へ走るサトウさん。

フルハシ「はい、こちらウルトラ警備隊」

サトウ「深夜劇場やってるテレビ局ありますでしょうか?」

フルハシ「え~っ、今何時だと思ってるんだい?」

サトウ「ところが、ここの団地でやってるんですよ、テレビ」

フルハシ「場所はどこですか?」

サトウ「K地区のフクロウ団地。先ほど家に帰ってみますとね、女房や子供、それに近所の人たちまでが、私のこと知らんって言うんですよ」

フルハシ「ここはウルトラ警備隊だよ!家庭のいざこざは、警察か家庭裁判所へいってくださいよ」

サトウ「はぁ、ですから」

フルハシ「宇宙人とか円盤が出たら知らせて下さい」

サトウ「そうだ、あれは宇宙人だ!」

このとき、サトウさんを宇宙人が取り囲みます。サトウさんは悲鳴をあげ気絶。宇宙人が電話を切ってしまいます。

フルハシ「畜生、切りやがった。宇宙人だ~っ、だってさ」

ダン「宇宙人?」

ダンはサトウさんからの電話の録音テープを聴きます。どうやら、K地区の別の人からも、同じような電話があったようです。

アンヌ「単なるイタズラとも思えないわねえ」

フルハシ「おいおい、まさか調査に行くつもりじゃあないだろうな」

ダン「入った情報は目で確かめる。そうでしたね、隊長」

キリヤマ「それに気になるものを放っておいては体にも悪い。なっフルハシ!」

フルハシ「はいはい、同行すればいいんでしょ。行ってきます」

ダンとフルハシはK地区フクロウ団地にパトロールに出動します。

昼間のK地区フクロウ団地。ダンとフルハシは住人に聞き込みします。昨晩の録音テープをトシエに聴かせると、確かにサトウさんの声であると確認します。

トシエ「パパの声だわ」

ヤマダ「お宅の旦那さまよ。いい声ねえ」

ダン「奥さん、間違いありませんか?」

トシエは10年も一緒に住んでいるパパを忘れるわけがないと断言します。

警察官は、いつも帰りがけに挨拶していくサトウさんが、昨晩はこなかったような証言をします。サトウさんが、フクロウ団地から電話してきたのかも怪しくなってきました。

しかし、テープにはK地区でキャッチした音波と同じ音が録音されていました。ダンは、昨晩サトウさんがフクロウ団地にいて、何かが起こったことを確信します。

ダンとフルハシは作戦室に戻り、隊長にパトロールの結果を報告。

ダン「夕べの音波とサトウさんの失踪は、なにか関係があるような気がします」

キリヤマ「ということは、夕べの音波はその団地から発せられていた」

ダン「何かそんな気がします。とにかく張り込ませて下さい」

キリヤマ「よし、探ってみろ!」

ムラマツサトウ

「ウルトラ警備隊?」

夜のフクロウ団地。ダンとフルハシは、つなぎを着て変装しています。

団地を見張っていると、ダンは団地の異変に気が付きます。ダンは団地が動いて地下に沈み、団地とそっくりな建物が浮上してくるのが見えます。しかし、人間のフルハシには見えないようです。

そのとき、獣の鳴き声が聞こえ、男たちがダンとフルハシに襲いかかります。

フルハシ「貴様たち、どこのどいつだ?」

ダン「どうやら、団地事件と関係がありそうですよ」

ダンは団地の部屋を透視してみます。団地は人間に化けた宇宙人で占拠されていました。

ダン「どうやらこの団地の住人は全部宇宙人になってしまったらしい」

フルハシ「まさか、15000人もいるマンモス団地だぜ。それに、昼間の団地は?」

ダン「団地全部がそっくり入れ替わったんですよ」

フルハシ「えっ、じゃあ昼間の団地は?」

ダン「たぶん」

と言って、ダンは地面を指さし、昼間の団地が地下にあることを教えます。

ダンは、地下へ降りるマンホールを発見。

階段を降りていくと、なんということでしょう。

そこにはフクロウ団地があったのです。どうやら、宇宙人は、この一帯を宇宙人居住区にするつもりのようです。

ダンとフルハシが話をしていると、壁が開きます。すると、その中に、サトウさんがいました。サトウさんに声をかけるフルハシ。サトウさんは気が付きます。宇宙人にさらわれてきたことを説明するフルハシ。

すると、そこにトシエが現れます。しかし、すぐにダンは宇宙人が変身していることを見抜きます。続いて警察官や自治会のハヤシさんが現れます。

ハヤシ「どうやら我々の計画に気づいたようだな」

ダン「なぜ、真夜中に地上に出るんだ?」

トシエ「フック星人は夜しか活動しない。さあ、見なさい」

たくさんの円盤が団地に飛来し、地下に隠れます。

フルハシ「畜生、夜な夜な侵略計画を進めていたわけだ」

ダン「相当な戦力だ」

トシエ「間もなくフック星からの武器の搬入が終わる」

警察官「君たちはずっとここにいてもらう」

ハヤシ「全隊員に次ぐ、攻撃態勢に入れ」

団地の住人たちがフック星人の姿を現し、攻撃態勢に入ります。

トシエ「間もなく地球は私たちのものよ」

笑いながら、フック星人たちは正体を現わした。

すかさずダンはウルトラセブンに変身。フルハシとサトウさんを地上に運びます。

地上に戻ったサトウさんは、家族を助けに行こうとしますが、それを制止するフルハシ。

フルハシ「あとはウルトラ警備隊に任せて下さい」

ムラマツサトウ「ウルトラ警備隊?」

  科学特捜隊じゃないのかっ!

フルハシ「ええ、宇宙人をやっつけてやりますよ」

靴の底を取り出し、アンテナを伸ばして、本部に連絡するフルハシ。どうやら、靴の底に無線機がしこまれていたようです。

▼キリヤマ

「よし、撃墜せよ!」

作戦室にフルハシから連絡が入ります。

フルハシ「こちらフルハシ。K地区は宇宙人の居住区になっています。サトウさんは救出しましたが、ダンが行方不明です」

キリヤマ「よしわかった」

キリヤマは隊員たちに出動命令を出します。

キリヤマ「出動!」

ウルトラホーク1号とウルトラホーク3号がフクロウ団地に急行します。フクロウ団地上空で円盤群を発見、キリヤマ隊長は攻撃開始を命令します。

キリヤマ「よし、撃墜せよ!」

ソガ「了解!」

ホーク1号と3号は円盤を攻撃を開始します。

一方、ウルトラセブンはフック星人と戦いを始めます。フック星人はまるで忍者のような身軽さでウルトラセブンに攻撃を仕掛けます。ウルトラセブンは苦戦しますが、念力のような技でフック星人たちをけちらし、ワイドショットのポーズで光線を放ちます。フック星人たちは消え、団地は元に戻ります。

円盤群を撃墜したホーク1号と3号は基地へと帰還します。2機は遊覧飛行のように交互にゆらゆらと高度を変えながら、飛んでいきます。隊員たちもお互いに手を振っています。

一夜明けたフクロウ団地。ウルトラ警備隊の隊員たち全員がポインターでサトウさんを送りにきました。

サトウ「おかげさまで、やっと家に帰ることができます」

キリヤマ「大丈夫ですか?」

サトウ「ええ、もう」

サトウさんは階段を一目散に駆け上がり、自宅へ。

表札には「5-1-202 佐藤」とあります。

部屋のブザーを押すと、ドアが開きます。

サトウ「あっ!」

隣の階段のサトウさん「あ~ら、お隣のサトウさん」

サトウさん「あっ!こりゃどうも」

慌てて階段を降りてくるサトウさん。サトウさんは、どうやら昇る階段を間違ってしまったようです。隣の階段を一目散に駆け上ります。その様子を見て、隊員たちは笑っています。

しばらくすると、サトウさんはトシエとイチローと階段の踊り場から顔を出します。ウルトラ警備隊の隊員たちに手を振ります。

笑いながら、フクロウ団地から引き上げるウルトラ警備隊。

ポインターがフクロウ団地から出て行きます。交番のお巡りさんが、敬礼してポインターを見送ります。

いよいよ来週は最終回前篇です。

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