ウルトラセブン語録@第40話 セブン暗殺計画 後編(1968/07/07)
ウルトラセブン第40話は「セブン暗殺計画 後編」です。 ガッツ星人が登場します。
「地球侵略を狙うガッツ星人は、セブンを倒すことが早道だと考え、怪獣アロンを使ってその能力を探り、セブン暗殺の計画を立てて地球にやって来た。苦戦するセブンのエネルギーは、刻々とゼロに近づいていった。地球の平和を守るために活躍するセブンは、遂にガッツ星人の手に落ちてしまった。そのころ地球防衛軍は、キリヤマ隊長の指揮のもとに、ダン、ソガ両隊員の捜索を続けていた。だが、ウルトラ警備隊が救出したのはソガ隊員だけである。ガッツ星人は、夜明けとともにセブンを処刑すると通告してきたのである。天文班からの報告で、夜明けは5時21分とわかった。どうしても、それまでにセブンを救出しなくては、地球人がガッツ星人に降伏するという事態が、起こるかもしれないのだ」(浦野光)
通信隊員が宇宙ステーションの回路を使って送信されてくるおかしな発信音をキャッチします。キリヤマ隊長が録音して分析するよう指示しますが、途中で妨害電波が発信され、発信音を受信できなくなります。録音できたところまで分析室に回すようアマギ隊員に命令するタケナカ参謀。
十字架にはりつけられているウルトラセブン。ビームランプが消灯し、ついに目の光も途絶えます。エネルギーを使い果たしてしまったようです。
相変わらず送信されてくる電波。通信隊員が妨害電波の発信地を突き止めました。妨害電波が出ている場所は、泉ヶ丘でした。
アマギ隊員が分析室から戻ってきます。どうやら、謎の電波の内容を解読できたようです。謎の電波はウルトラセブンが地球防衛軍とウルトラ警備隊に向けて発信していたメッセージでした。
アマギ「さっきの発信音は、セブンの脳髄から出ていたんです」
キリヤマ「何だって!セブンが生きていたのか?」
アマギ「はい!」
安堵する隊員たち。
アマギ「しかし、マグネリュームエネルギーがないと、体を動かすことができないといっています」
タケナカ「マグネリュームエネルギーといっても、まだ合成に成功していないだろう」
マグネリュームエネルギーは、水素の4個の原子を融合させて、ヘリウム1原子に変化させたときに、そのエネルギーを固定させたものです。セブンのメッセージによると、その水素を融合するのに、ダイモード鉱石が必要になります。
ダイモード鉱石は日本で入手することは極めて難しい鉱石です。
タケナカ「ダイモード鉱石か。アフリカ産の鉱石なんだが、アフリカの原住民の一部でしか使われていない代物だな。果たして、この日本中を探しても、持っている人がいるかどうか…」
タケナカ参謀のこのつぶやきに反応する隊員たち。
アマギ「アフリカの原住民?」
アンヌ「そうよ!そうだわ!」
アンヌが笑顔でフルハシを見ます。
フルハシ「なんだい?アフリカの原住民と俺とどういう関係があるんだ?そりゃ、俺の面はねぇ。あっ!そうだ!」
妹の友達のナツコさんにもらった鉱石を思い出したフルハシ。さっそく部屋に取りに行きます。
フルハシ「あった!神様、神様!」
フルハシの鉱石はダイモード鉱石でした。その鉱石を使って、さっそく実験を行います。しかし、フルハシの持っていた鉱石では小さすぎて、十分なエネルギーを得ることはできませんでした。これではウルトラセブンの要求には応えられません。
実験結果に皆が落胆しますが、フルハシの話によると、残りの半分はナツコが持っているとのこと。
その頃、ナツコはレース場でフリー走行を終了したところでした。計測係に記録をもらい、自室に戻っていきます。しかし、その途中で異様な雰囲気を感じます。壁にはオウムの怪物の影が映っていました。大きな悲鳴をあげるナツコ。
▼アンヌ
「別の方法を考え直さなくちゃならないわね」
フルハシとソガがポインターでレース場に到着。ナツコの悲鳴を聞きつけ、現場にかけつけます。そこには計測係もかけつけていました。しかし、ナツコは連れ去れ、そこにはいませんでした。
ソガがキリヤマ隊長に、ナツコが連れ去られたことを報告。
キリヤマ「なんだって!」
ソガ「彼女が連れさらわれたらしいんです。目下、捜索中です」
アマギ「駄目か」
アンヌ「別の方法を考え直さなくちゃならないわね」
アマギ「よし!」
アンヌ「無駄よ!今さら!」
アマギ「最後の最後までがんばるんだ!」
別な方法はあるのか・・・
アマギとソガは辺りを捜索。まもなく路肩に倒れて気を失っているナツコを発見。しかし、ナツコの胸のペンダントは引きちぎられていました。さっそくナツコにダイモード鉱石について説明します。
ナツコ「あのヘンナ動物は、それで私のことを」
ソガ「しかし、あれを盗まれたんじゃ」
ナツコ「あれは、家にしまってありますわ」
ソガ「でも、これは?」
ナツコ「ガラス玉。なくすといけないから、練習の時はイミテーションをしてますの」
その話を聞いて大喜びのフルハシ。
フルハシ「ハッハッハッハッ。ざまみろガッツ星人め!ガラス玉を持っていきやがった、ハッハッハッハッ!シッ!聞かれたかな?」
思わずガッツ星人が偽物のダイモード鉱石を持ち去ったことを大声でしゃべってしまったフルハシ。おそらく、その声はガッツ星人が傍受したことでしょう(´Д`)
「ダイモード鉱石の行方を追って数時間が過ぎた。夜明けまであと1時間しかない」(浦野光)
ナツコから本物のダイモード鉱石を受け取り、フルハシのダイモード鉱石と合わせて、再度実験を開始。ダイモード鉱石のエネルギーは十分足りていました。いよいよウルトラセブンの救出作戦開始です。
タケナカ 「みんな!いいな。破滅の道を選ぶのは、地球人か、ガッツか。これが、我々の最後の作戦だ!」
ウルトラ警備隊の面々がウルトラホーク1号で出動。ウルトラセブンのビームランプにマグネリュームエネルギーを直接注入します。ソガがビームランプを狙って、マグネリュームエネルギー光線を発射し、見事に命中。ところが、マグネリュームエネルギーはビームランプを素通りしてしまい、手応えがありません。
もう一度、マグネリュームエネルギー光線を発射するよう命令するキリヤマ隊長。しかし、結果は変わりません。
このとき、ガッツ星人の宇宙船が現れ、ウルトラホーク1号に攻撃をしかけてきます。ウルトラホーク1号は被弾し、黒煙を出しながら、再度、マグネリュームエネルギー光線の発射を試みます。
フルハシ「隊長、これ以上はもう無理です。ホークの安全が保てません」
キリヤマ「どうした!ソガ!」
ウルトラセブンの救出を決して諦めないウルトラ警備隊。しかし、そのとき、ウルトラセブンはウルトラ警備隊の目前で幻のように消えてしまいます。
アンヌ「消えたわ・・・」
▼キリヤマ
「そうだ。我々は、決して負けられない。絶対に勝つ自信がなければ、戦うことはできないんだ!」
「空にあったセブンが幻であったら、いったい本物のセブンはどこにいるのか。手がかりは全くつかめない。夜明けは近い」(浦野光)
ウルトラ警備隊作戦室。午前5時、夜明けまで、セブンの暗殺計画実行まであと21分しかありません。
ソガ「隊長!こうなったら玉砕戦法しかありません!」
タケナカ「バカを言うな、ソガ。この戦いに敗れるということは、地球の破滅を意味するのだぞ!」
ソガ。「隊長!」
アンヌもキリヤマ隊長に詰め寄ります。
キリヤマ「そうだ。我々は、決して負けられない。絶対に勝つ自信がなければ、戦うことはできないんだ!」
アマギ「しかし、このままほっといたら、間もなくセブンは処刑されます!」
一方、フルハシは、ナツコを囮にガッツ星人の動きを待っていました。
やがてガッツ星人の小型円盤が現れ、ナツコの乗るコスモスポーツを捕らえます。気絶したナツコを乗せたコスモスポーツは小型円盤に連れ去られてしまいます。
その後を追うフルハシ。小型円盤は泉ヶ丘の方へ進んでいます。マグマライザーでの出動し、ナツコを救助するよう命令を出すタケナカ参謀
タケナカ「キリヤマ隊長!マグマで出発!」
フルハシ「はっ!」
タケナカ「フルハシ!直ちに円盤を攻撃し、囮の女性を救出せよ!」
フルハシ 「OK!待ってました」
フルハシはポインターの光線銃で小型円盤を攻撃。ナツコを救出します。
ナツコを救出したフルハシ。山道をポインターで走りますが、突然ポインターを停車します。フルハシの目前の岩山にウルトラセブンが十字架ではりつけられていました。ついにセブンの実体を発見しました。
フルハシ「隊長、隊長、こちらフルハシ。セブンが見つかりました。泉が丘西方の崖っぷちです」
キリヤマ「よし、了解。フルハシ、マグマライザーが着くまで手を出すな」
フルハシ「わかりました」
5時21分までもうすぐです。ついにガッツ星人の円盤が3機現れ、ウルトラセブンへのビーム攻撃を開始しました。ウルトラセブンの処刑の始まります。
そこに現れるマグマライザー。キリヤマ隊長がソガにマグネレリュームエネルギー光線の発射命令を出します。ソガが狙いを定めてマグネリュームエネルギー光線を発射、見事にウルトラセブンのビームランプを打ち抜きます。
ついにウルトラセブのビームランプが点灯し、セブンの目に光が戻ります。手が動き始め、ついに十字架を粉砕。ウルトラセブンの復活です。
ウルトラセブンは円盤を攻撃、そして太陽エネルギーを充電します。そして、ガッツ星人の本船を攻撃、うろたえるガッツ星人。最後はアイスラッガーを本船めがけて放ちます。本船は大爆発。
ウルトラセブンと人類の勝利です。
▼ダン
「あ~」
▼隊員たち
「落っとせ~」
草原で気を失って仰向けに倒れているダン。そこにウルトラ警備隊の仲間たちがやってきます。
キリヤマ「ダン!
全員「ダン!」
アンヌ「ダン!」
皆に声をかけられ、気が付くダン。目をゆっくりと開きます。
ダン「あ~」
ソガ「このやろう」
アンヌ「ようし…」
全員「よいしょ、よいしょ!」
皆でダンを胴上げします。
そして、胴上げしたと思ったら
全員「落っとせ~」
いきなり地面に落とされます。
そして、隊員たちの間でダンのキャッチボール。
「ガッツ星人の野望は、勇敢なウルトラ警備隊員によって阻むことができた。しかし、果てしない宇宙の彼方には、もっと恐ろしい方法で侵略の時を狙っているものが、いるかもしれないのだ」(浦野光)
後編のダンの出演はこれだけ。台詞も「あ~」だけでした。
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