ウルトラセブン語録@第33話 侵略する死者たち(1968/05/19)
ウルトラセブン第33話は「侵略する死者たち」です。シャドウマンが登場します。
1隻の大型潜水艦S号とハイドランジャー1号と2号が海底を航行中。
「地球防衛軍パリ本部から秘密書類が極秘のうちに運ばれてきた」(浦野光)
大型潜水艦にはマナベ参謀とキリヤマ隊長が搭乗していました。そこにパリ本部から、セイロン島北方30海里で謎の爆発が4件あったと連絡が入ります。キリヤマ隊長は、ハイドランジャー1号のソガと、ハイドランジャー2号のダンに警戒状況を報告するよう連絡。とくに異常はありませんでした。潜水艦は伊豆半島沖に浮上、そこからヘリコプターで防衛軍基地へ向かうことに。
「防衛基地周辺では、奇怪な事故がひんぴんと起こっていた」(浦野光)
走行中のポインターの前に黒尽めの男が倒れ込む。あわててブレーキを踏みますが間に合わず男をはねてしまいます。フルハシとアマギはあわててポインターから降りて、男を確認。男の体は濡れていて、へんな臭がしました。
メディカルセンター。運び込まれた別の黒尽めの患者が死亡。アンヌが男の脈を確認し、首を横にふります。そこに、フルハシとアマギが黒尽めの男を運び込んできます。いきなり、その男がフルハシに襲いかかります。アマギがショック・ガンを撃ったところ、男は死んでしまいました。アンヌの話によると、これで謎の死者は9人目。どの死体も身元不明ですが、ホルマリンの臭いがするのが共通していました。
マナベ参謀とキリヤマ隊長が到着、秘密書類を厳重に管理された3万ボルトの電気が流れている金庫に格納します。その夜、基地内をうろつく黒尽めの男が一人。非常警報がなり、防衛隊員がかけつけ銃撃。倒れる男。
シーン変わって第3病院。医師の話によると、教材用の解剖用死体が10体盗まれたようです。防衛軍で保管している死体を調べることに。何か目的をもって、防衛軍基地に送り込まれたのではないか。キリヤマ隊長はダンに死体を見張るよう命令します。
▼アンヌ
「何だか、気味が悪いわ」
13日金曜日の午前1時。死体安置所でダンが死体を見張っています。うごめく影。死体を確認するダン。死体には動きはありませんが、何かおかしいことに気がつきます。
誰もいないのに作戦室の入り口が開きます。誰もいないのにメディカルセンターのアンヌの部屋のドアが開き、影が入ってきます。
アンヌ「キャアーッ!」
キリヤマ「どうした?」
アンヌ「かっ、影が!」
アマギ「自分の影でも見たんだろう?」
アンヌ「ドアが開いて、影が入ってきたのよ」
アマギ「作戦室のドアも開きましたね」
ダン「はい、こちらダンです」
キリヤマ「ダン、応答せよ」
キリヤマ「死体は異常ないか?」
ダン「死体は異常ありませんが何かおかしいです。隊長のほうはどうですか?」
キリヤマ「どうも様子がおかしいんだ。引き続き、警戒を頼む」
何か気配に気がつくキリヤマ隊長。
キリヤマ「ん?誰かいる。気のせいかな?」
アマギ「ホルマリンの臭いだ」
アンヌ「何だか気味が悪いわ」
▼ダン
「敵は影です。影の正体を突き止めない限り、追っても無駄でしょう」
金庫を警戒中のフルハシとソガ。キリヤマ隊長が警戒するよう連絡します。
しかし、金庫に影の手がしのびより、警報がけたたましく鳴り出します。
キリヤマ「どうしたんだ?」
フルハシ「影です。影だけです」
マナベ参謀も駆けつける。
キリヤマ「怪しい奴がうろついています」
マナベ参謀「あらためてくる」
キリヤマ「警報器の電源を切るよう連絡してくれ」
防衛隊員「はっ」
金庫の中に入るマナベ参謀
マナベ参謀「ないっ!」
キリヤマ「はぁっ。おい、その辺を徹底的に探すんだ!」
マナベ参謀「盗まれたマイクロフィルムには、世界の地球防衛軍秘密基地の所在地が明記されているんだ。侵略者の手に落ちれば、彼らは直ちに攻撃を仕掛けてくる。キリヤマ隊長、何としてもフィルムを取り返さねば!」
キリヤマ「はい、只今、防衛基地一帯に非常警戒網を張らせています」
ダン「敵は影です。影の正体を突き止めない限り、追っても無駄でしょう」
マナベ参謀「じゃ、手も足も出せんという訳か。しかし何とかしなければ」
キリヤマ「影か」
ダン(そうだ。死体収容室で確かに影が動いた)
死体安置所の死体が幽体離脱を始める。そこにもどってきたダン。影がどんどん増えていることを悟ったダンはウルトラセブンに変身。ウルトラセブンに襲いかかる多数の影と白煙。白煙が晴れると、ウルトラセブンの体はミクロ化されていました。影はウルトラセブンにコップをかぶせて、コップの中に閉じ込めてしまいます。影たちはその場を立ち去り、どこかに向かいます。ウルトラセブンは自分の居場所を知らせるために、エメリューム光線を放ち、火災を起こします。
火災の警報が鳴り、ウルトラ警備隊の隊員たちが駆けつけてきます。消火活動をしている警備隊員がコップを蹴飛ばし、ウルトラセブンは解放されます。どさくさに紛れて、ダンの姿に戻り、床に倒れ込みます。念力を使って何者かが死者を操っていることを報告するダン。秘密書類のテープが伝送されてしまうことに気がつき、作戦室に急行します。
隊員たちが作戦室に戻ると、テープの情報は既に伝送されてしまっていました。伝送した先が東京K地区であることが突き止められ、キリヤマ隊長、アマギ、フルハシ、ソガがK地区に向かいます。そのK地区には古い建物がありました。その建物の屋上には受信がアンテナがありました。ここから宇宙へ中継したようです。キリヤマ隊長はダンに宇宙に向かうよう命令します。ウルトラホーク2号で出動するダン。
ウルトラホーク2号が宇宙に出て間もなく、ダンは敵の宇宙ステーションを発見。宇宙ステーションに接近していきますが、宇宙ステーションが怪光線を発射、ウルトラホーク2号は遙か彼方にはね飛ばされて爆発してしまいます。その爆発音をキャッチするホーク1号。キリヤマ隊長たちも宇宙に向かっていたのです。
ウルトラホーク2号が爆発すると、ウルトラセブンが登場。宇宙ステーションから放たれたミサイルをワイドショットで攻撃します。セブンが宇宙船に向かっていくと、宇宙船は反撃、ウルトラセブンは4つの円盤に両手両足を捕らえられてしまいます。宇宙ステーションで囚われの身となるウルトラセブン。
宇宙ステーションは再びミサイルを発射しますが、ホーク1号が迎撃します。続いてホーク1号はウルトラセブンを発見、ウルトラセブンを救い出します。ウルトラセブンはワイドショットで宇宙ステーションを撃破。
▼キリヤマ隊長
「ダン!いつの間に?こいつぅ!」
戦い終えて、基地に戻ったウルトラ警備隊隊員たち。
ソガ「隊長、危ないところでしたね」
キリヤマ 「機密室からフィルムを盗み出すなんて、まったく恐ろしい奴らだよ」
フルハシ「いくらガードが完璧な基地だからといって、シャドウマンまでは防げませんからねぇ」
全員「ハッハッハッ」
作戦室に入ると、壁にうごめく影を見つけ、ウルトラガンを抜くソガ。
ソガ「おっ!」
キリヤマ「ソガ、自分の影だよ」
ソガ「いやぁ、まいったな
全員「ハッハッハッ」
そこに突然現れるダン。
ダン「隊長!」
キリヤマ「ダン。いつのまに?こいつぅ!」
ソガ「心配かけやがって!」
ダンをこずく隊員たち。
すると電話がかかってくる。変顔をして電話に出るダン。
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