ウルトラセブン語録@第31話 悪魔の住む花(1968/05/05)
ウルトラセブン第31話は「悪魔の住む花」です。ダリーが登場します。ダリーに感染する少女の役カオリとして、松坂慶子さん出演です。
花畑を走り回る女子学生3人。カオリが赤い花を見ていると、どこからともなく、きらきらと輝く珍しい花びらが舞い落ちてきます。その花びらに口づけするカオリ。2人の女子学生がカオリを呼ぶと、カオリはその場に倒れ込んでしまいます。カオリの口からは一筋の血が流れています。
カオリは輸血の必要がありましたが、特別な血液の持ち主でした。病院からウルトラ警備隊に輸血の協力要請がきました。実はカオリの血液型はアマギ隊員の血液型と同じだったのです。キリヤマ隊長は、アマギ隊員に病院に向かうよう命令、またカオリの様子がおかしいということで、調査のためダンを同行させます。
アマギ隊員の協力により、カオリは一命を取り留めました。しかし、突然倒れた原因がわかりません。血液中の血小板が急激に減っていますが、何が原因なのかさっぱりわからず、病名がわかりません。
ダンが聞き込みをしていると、カオリは花の匂をかいでいて倒れたらしいことがわかりました。カオリの手の中には、銀色に輝く花びらがありました。その花びらを見て、どこかで見たことがあると心当たりがありそうなダン。
夜の病院。気を失って動けないはずの、カオリがベッドにいません。地下室の物音を聞いて、地下室に向かう看護婦。看護婦からの連絡を受けて、アマギ隊員とソガ隊員が病室に向かいますが、カオリはいません。そのとき、地下室から看護婦の悲鳴が聞こえてきます。地下室にアマギ隊員がかけつけますが、背後からカオリに殴られ気絶してしまいます。
何のためにカオリは地下室に向かったのか。地下室には、輸血用の血液が保管されていました。どうやら、カオリは血か欲しくて地下室に侵入したようです。アマギ隊員の首には頸静脈を狙ったと思われる傷跡がありました。
▼ダン
「こんな美しい顔で血を吸うわけがない」
ベッドで寝ているカオリを見下ろすウルトラ警備隊の面々。カオリは昏睡状態です。
ダンがカオリをまじまじと見ています。
キリヤマ「ダン、どうしたんだ?この人が?信じられん」
アンヌ「そうよ、隊長の言うとおりよ」
そのとき、カオリの口から一筋の血が流れます。
ダンは心の中で、
ダン「こんな美しい顔で血を吸うわけがない。きっと何か原因がある」
とつぶやきます。
▼アンヌ
「どうすれば退治できるんですか」
▼キリヤマ
「そんなバカなことがあっていいものか」
アマギ隊員とカオリは病院から基地に移されることに。詳しい検査で病気の原因が判明します。
ダン「隊長、病気の原因がわかりましたよ。電子顕微鏡でやっと突き止めました。これです」
電子顕微鏡写真を差し出すダン。
ダン「左は宇宙細菌ダリーです」
キリヤマ「宇宙細菌?」
キタムラ「そうです。血液中のクリブゲンノーゲンを食ってる恐ろしい奴ですよ」
キリヤマ「これが彼女の体内にいるわけか」
キタムラ「隣は彼女の胸部写真ですが、肺の部分に巣くっているものと思われます」
アンヌ「この細菌に血を吸い取られているのね」
ダン「こいつのために恐ろしい吸血鬼にされているんだ」
アンヌ「どうすれば退治できるんですか?」
キタムラ「現在の医学では恐らく」
アンヌ「じゃあ、一生」
キリヤマ「そんなバカなことがあっていいものか」
▼アマギ
「輸血が必要なら僕のをいくらでもあげます」
再び基地内をさまよい歩くカオリ。アマギ隊員を連れ出します。2人が向かったのは、誰もいない夜の遊園地でした。遊園地でメリーゴーランドに乗るアマギ隊員とカオリ。まるで恋人同士のようです。
遊園地にポインターでかけつけるダンとソガ隊員。アマギを救い出すことに成功しますが、カオリに逃げられてしまいます。そこに到着したフルハシ隊員。フルハシ隊員は、やむを得ず、ショックガンを撃つようソガに指示。ソガはショックガンを撃ち、カオリを捕まえます。
医師 「とにかく衰弱がひどい。このままだと生命の保証もしかねます」
キリヤマ「宇宙細菌を殺す方法はありませんか?」
医師「今のところ」
そこにアマギ隊員がやってきます。
キリヤマ「アマギ、大丈夫か?」
アマギ「大丈夫です。それより、彼女を治してやってください。ねえ先生、お願いします」
返事ができない無言のキタムラ博士
アマギ「輸血が必要なら僕のをいくらでもあげます。お願いします」
医師も首を横に振り言葉になりません。
アマギ「隊長!」
キリヤマ隊長もうつむくばかりで返事ができません。
アマギ「なっ、ダン!」
ダンは神妙な顔をしますが、ひとつだけ解決法がありました。その解決方法を、心の中でつぶやくダン。
ダン「たった一つだけ方法がある。ミクロ化して体内に潜り込むことだ。だが、これは非常に危険だ。人間の体とはいえども、広大な宇宙とは変わりはない。いわば未知の世界だ。何が起きるかわからない」
泣き崩れるアマギ隊員
ダンは悩みながら、他の隊員たちとカオリの病室を出ますが、意を決して一人病身に戻ります。
ダン「よし、未知の世界に挑むぞ!」
ダンはウルトラセブンに変身し、カオリの鼻孔から体内へと入っていきます。ウルトラセブンはカオリの肺をめざして奥へと進んでいきます。
その間に病室に戻る医師とアンヌ隊員たち。カオリの様子を心配そうに見ています。
幾多の困難を乗り切りながら、ついにダリーを発見。ウルトラセブンとダリーの戦いが始まります。ダリーの泡攻撃を受けて、倒れてしまいます。
そのとき、医師がカオリの腕に注射を打ちます。注射の薬のおかげで再び気を取り戻すダン。ダリーにエメリューム光線を放ち動きを止め、手からシャボン玉攻撃。ダリーは溶けて、絶命。
その瞬間に気がつくカオリ。ベッドから起き出しますが、何も覚えていないようです。病室の真っ赤なバラを見つけて、花を見つめるカオリ。花びたの中心からウルトラセブンが顔を出します。もちろん、カオリは気がつきません。
シーン変わって花畑。カオリとアンヌ隊員が花を見て歩いています。そこに、ポインターでダンとアマギ隊員がやってきます。
カオリはアマギ隊員の顔を見て、
カオリ「あの、お会いしましたわ。どこかで」
アマギ「さぁ?」
アマギは、ダンと顔を見合わせて、とぼけてしまいます。
カオリ「でも」
カオリは腑に落ちませんが、アマギ隊員、アンヌ隊員、ダンが優しく微笑みかけると、
カオリ「ごめんなさい」
と自分の勘違いであったと認識。
アマギ隊員が一輪の花を摘み、カオリに手渡します。
カオリは花を見て微笑みます。
ダンとアマギ隊員はその場を立ち去ります。
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