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2014年5月 5日 (月)

ウルトラセブン語録@第31話 悪魔の住む花(1968/05/05)

 ウルトラセブン第31話は「悪魔の住む花」です。ダリーが登場します。ダリーに感染する少女の役カオリとして、松坂慶子さん出演です。

Photo

花畑を走り回る女子学生3人。カオリが赤い花を見ていると、どこからともなく、きらきらと輝く珍しい花びらが舞い落ちてきます。その花びらに口づけするカオリ。2人の女子学生がカオリを呼ぶと、カオリはその場に倒れ込んでしまいます。カオリの口からは一筋の血が流れています。

カオリは輸血の必要がありましたが、特別な血液の持ち主でした。病院からウルトラ警備隊に輸血の協力要請がきました。実はカオリの血液型はアマギ隊員の血液型と同じだったのです。キリヤマ隊長は、アマギ隊員に病院に向かうよう命令、またカオリの様子がおかしいということで、調査のためダンを同行させます。

アマギ隊員の協力により、カオリは一命を取り留めました。しかし、突然倒れた原因がわかりません。血液中の血小板が急激に減っていますが、何が原因なのかさっぱりわからず、病名がわかりません。

ダンが聞き込みをしていると、カオリは花の匂をかいでいて倒れたらしいことがわかりました。カオリの手の中には、銀色に輝く花びらがありました。その花びらを見て、どこかで見たことがあると心当たりがありそうなダン。

 夜の病院。気を失って動けないはずの、カオリがベッドにいません。地下室の物音を聞いて、地下室に向かう看護婦。看護婦からの連絡を受けて、アマギ隊員とソガ隊員が病室に向かいますが、カオリはいません。そのとき、地下室から看護婦の悲鳴が聞こえてきます。地下室にアマギ隊員がかけつけますが、背後からカオリに殴られ気絶してしまいます。

 何のためにカオリは地下室に向かったのか。地下室には、輸血用の血液が保管されていました。どうやら、カオリは血か欲しくて地下室に侵入したようです。アマギ隊員の首には頸静脈を狙ったと思われる傷跡がありました。

▼ダン

「こんな美しい顔で血を吸うわけがない」

ベッドで寝ているカオリを見下ろすウルトラ警備隊の面々。カオリは昏睡状態です。

ダンがカオリをまじまじと見ています。

キリヤマ「ダン、どうしたんだ?この人が?信じられん」

アンヌ「そうよ、隊長の言うとおりよ」

そのとき、カオリの口から一筋の血が流れます。

ダンは心の中で、

ダン「こんな美しい顔で血を吸うわけがない。きっと何か原因がある」

とつぶやきます。

▼アンヌ

「どうすれば退治できるんですか」

▼キリヤマ

「そんなバカなことがあっていいものか」

アマギ隊員とカオリは病院から基地に移されることに。詳しい検査で病気の原因が判明します。

ダン「隊長、病気の原因がわかりましたよ。電子顕微鏡でやっと突き止めました。これです」

電子顕微鏡写真を差し出すダン。

ダン「左は宇宙細菌ダリーです」

キリヤマ「宇宙細菌?」

キタムラ「そうです。血液中のクリブゲンノーゲンを食ってる恐ろしい奴ですよ」

キリヤマ「これが彼女の体内にいるわけか」

キタムラ「隣は彼女の胸部写真ですが、肺の部分に巣くっているものと思われます」

アンヌ「この細菌に血を吸い取られているのね」

ダン「こいつのために恐ろしい吸血鬼にされているんだ」

アンヌ「どうすれば退治できるんですか?」

キタムラ「現在の医学では恐らく」

アンヌ「じゃあ、一生」

キリヤマ「そんなバカなことがあっていいものか」

▼アマギ

「輸血が必要なら僕のをいくらでもあげます」

再び基地内をさまよい歩くカオリ。アマギ隊員を連れ出します。2人が向かったのは、誰もいない夜の遊園地でした。遊園地でメリーゴーランドに乗るアマギ隊員とカオリ。まるで恋人同士のようです。

遊園地にポインターでかけつけるダンとソガ隊員。アマギを救い出すことに成功しますが、カオリに逃げられてしまいます。そこに到着したフルハシ隊員。フルハシ隊員は、やむを得ず、ショックガンを撃つようソガに指示。ソガはショックガンを撃ち、カオリを捕まえます。

医師 「とにかく衰弱がひどい。このままだと生命の保証もしかねます」

キリヤマ「宇宙細菌を殺す方法はありませんか?」

医師「今のところ」

そこにアマギ隊員がやってきます。

キリヤマ「アマギ、大丈夫か?」

アマギ「大丈夫です。それより、彼女を治してやってください。ねえ先生、お願いします」

返事ができない無言のキタムラ博士

アマギ「輸血が必要なら僕のをいくらでもあげます。お願いします」

医師も首を横に振り言葉になりません。

アマギ「隊長!」

キリヤマ隊長もうつむくばかりで返事ができません。

アマギ「なっ、ダン!」

ダンは神妙な顔をしますが、ひとつだけ解決法がありました。その解決方法を、心の中でつぶやくダン。

ダン「たった一つだけ方法がある。ミクロ化して体内に潜り込むことだ。だが、これは非常に危険だ。人間の体とはいえども、広大な宇宙とは変わりはない。いわば未知の世界だ。何が起きるかわからない」

泣き崩れるアマギ隊員

ダンは悩みながら、他の隊員たちとカオリの病室を出ますが、意を決して一人病身に戻ります。

ダン「よし、未知の世界に挑むぞ!」

ダンはウルトラセブンに変身し、カオリの鼻孔から体内へと入っていきます。ウルトラセブンはカオリの肺をめざして奥へと進んでいきます。

その間に病室に戻る医師とアンヌ隊員たち。カオリの様子を心配そうに見ています。

幾多の困難を乗り切りながら、ついにダリーを発見。ウルトラセブンとダリーの戦いが始まります。ダリーの泡攻撃を受けて、倒れてしまいます。

そのとき、医師がカオリの腕に注射を打ちます。注射の薬のおかげで再び気を取り戻すダン。ダリーにエメリューム光線を放ち動きを止め、手からシャボン玉攻撃。ダリーは溶けて、絶命。

その瞬間に気がつくカオリ。ベッドから起き出しますが、何も覚えていないようです。病室の真っ赤なバラを見つけて、花を見つめるカオリ。花びたの中心からウルトラセブンが顔を出します。もちろん、カオリは気がつきません。

シーン変わって花畑。カオリとアンヌ隊員が花を見て歩いています。そこに、ポインターでダンとアマギ隊員がやってきます。

カオリはアマギ隊員の顔を見て、

カオリ「あの、お会いしましたわ。どこかで」

アマギ「さぁ?」

アマギは、ダンと顔を見合わせて、とぼけてしまいます。

カオリ「でも」

カオリは腑に落ちませんが、アマギ隊員、アンヌ隊員、ダンが優しく微笑みかけると、

カオリ「ごめんなさい」

と自分の勘違いであったと認識。

アマギ隊員が一輪の花を摘み、カオリに手渡します。

カオリは花を見て微笑みます。

ダンとアマギ隊員はその場を立ち去ります。

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