「遅れる」と「後れる」の違い 異字同訓
おくれると読む「遅れる」と「後れる」。どちらも、おくれるという意味で、誤用しても通じますが、「遅」と「後」の意味の違いを意識すれば正しく使い分けることができると思います。
【遅れる】
時刻や日時などの期限に間に合わないこと。進み方が遅い様子。
会議に遅れる。工事の完成が遅れる。出世が遅れる。
【後れる】
後ろになる。取り残される。
先頭から後れる。後れを取る。死に後れる。
マラソンなどで「先頭集団からおくれていr」という表現がありますが、先頭より後ろに位置しているという意味では「後れる」を使います。しかし、先頭より進みが遅いという意味では「遅れる」を使います。どちらを使っても、間違いありませんが、「遅」の視点になっているか、「後」の視点になっているかの違いがあります。
※異字同訓
「漢字は異なるものの、意味の近い言葉で、訓読が同じになるもの」です。
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