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2014年3月24日 (月)

ウルトラセブン語録@第25話 零下140度の対決 (1968/03/24)

ウルトラセブン第25話は「零下140度の対決」です。ポール星人、ガンダー、ミクラスが登場します。

140_3

不吉な雲の流れが地球防衛軍の上空をみるみる暗くしていった。それはあの恐ろしい事件の前兆でもあったのだ。絶対零度の死の世界がやがて・・・(浦野光)

地球防衛軍の基地周辺に、まるで冷凍室のような原因不明の異常寒波がやってきたのです。

▼ダン

あぁ、できる限り頑張ってみるよ

猛吹雪の中、ダンがポインターでパトロールをしています。気温はマイナス112度。あまりの寒さでポインターのホバー機能も停止、ついにポインターは立ち往生してしまいます。

その頃、ウルトラ警備隊作戦室では、隊員たちが異常寒波の情報を集めていました。しかし、基地の中にいれば安心と、少々お気楽ムードです。

ソガ「零下112度の寒波ゾーンに包まれたからといって、そうびくびくすることはないでしょう。地下18階の動力室では原子炉が赤々と燃えているんだ。人類の科学、万万歳だよ」(

アマギはコーヒーを口にし、

アマギ「うまい!」

そこにダンから連絡が入ります。

アンヌ「こちら、作戦室。ダン!」

ダン「隊長、ポインターがエンストです。いったい、この寒波は?」

キリヤマ「よし、ポインターを捨てていい。すぐ基地に戻れ」

ダンの落胆した表情に

キリヤマ「どうしたんだ?ダン」

アンヌ「ダン、暖かいコーヒーがあるわよ。早く帰ってらっしゃいよ」

ダン「あぁ、できる限り、頑張ってみるよ」

ポインター捨てて良いとはいえ、歩いて帰らなければならないダン。

基地内部と外部との温度差が、基地内部にいる隊員たちと、外部に出ているダンの心持ちの温度差になっているのです。

▼ヤマオカ

基地を見捨てることは、地球を見捨てることと同じだ

いきなり基地内で大きな揺れ感知。基地は停電してしまいました。どうやら、動力室の原子炉が異常停止したようです。フルハシとアマギが動力室にかけつけると、動力室にぽっかりと開けられた穴の奥に潜んでいる冷凍ガスをはき出す怪物を発見。2人は火炎放射器で攻撃しますが、怪物は協力な冷凍ガスで反撃。倒す術がありません。

怪物を倒すことができないフルハシとアマギは作戦室に戻ります。

ヤマオカ「怪物がいるというのは本当か?」

フルハシ「はっ、目のようなものを見ました。原子炉を破壊したのも異常寒波の犯人も、どうやらその怪物らしいんです」

キリヤマ「この下にいるのか?」(キリヤマ)

アマギ「はっ、冷凍光線を吐き続けて、とても近寄れません」

ヤマオカ「マグマライザーは?」

キリヤマ「はっ、シャッターが開かないんです。原子炉と地下ケーブルが復旧しない限り、ホークそのほかの超兵器も使用不能です」

ヤマオカ「う~む、すると素手で戦うより方法はないというのか」

フルハシ「隊長、時限爆弾でその怪物を吹っ飛ばして」

キリヤマ「無茶なことを言うな。基地ごと吹っ飛んだら、元も子もないじゃないか」

ソガ「超兵器も出動不能。レーダーも動かない。スチームをストップ。一発心臓部を破壊されると、さすがの科学基地も脆いもんです」

そうこうしているうちに、異常寒波の影響が基地内にも広がります。この事態にいてもたってもいられなくなった医療班のアラキ隊員が退却を進言します。

アラキ「長官。300名の全隊員を基地から退避させてください」

ヤマオカ「退避?」

アラキ「そうです。基地内部の気温は零下90度。このままでは全員凍死してしまいます」

ヤマオカ「隊員の命が危険だというのか」

アラキ「はっ、医者としてとても責任がもてません。お願いします。すぐ退避命令を」

ヤマオカ「基地を見捨てることは、地球を見捨てることと同じだ。我々は地球を守る義務がある。退却はできん!」

▼アンヌ

立って、さぁ!眠ったらおしまいよ。身体を動かすの

ダンは基地に戻るため猛吹雪の中を歩いていました。暖かいコーヒーとスチームを想像しながら、気力で歩き続けるダン。しかし、ついに力尽きて、雪の中に倒れてしまいました。

シーン変わって基地。あまりの寒さで倒れてしまった隊員のところに近寄るアンヌ。

アンヌ「立って、さぁ!眠ったらおしまいよ。身体を動かすの」

しかし、隊員は目を閉じてしまいます。

アンヌ「起きてっ」(アンヌ)

アンヌ「起きなさい!」

アンヌの声は隊員に届くことはなかったが、雪の中で倒れているダンに届いたのです。

アンヌの声で、ダンは雪の中から起き上がり、再び歩き出します。朦朧とする意識の中で、ダンの目の前に赤々と燃える太陽が現れます。幻覚と思ったら、炎の中から宇宙人が現れました。

ポール星人「光の国が恋しいだろうね。ウルトラセブン!でも自業自得というものだ。M78星雲には冬はない。寒い思いをするがいい。ウルトラセブン!」

ダン「誰だ、お前は?」

ポール星人「地球を凍らせるためにやって来たポール星人だ。我々はこれまでにも2度ばかり地球を氷詰めにしてやった。今度は3度目の氷河時代というわけだ」

ダン「氷河時代?」

ポール星人「地球上の生きとし生けるものが、すべて氷の中に閉じ込められてしまうのだ。ウルトラセブン!もちろん、お前さんも一緒だ。ついでにいっておくが、地球防衛軍とやらを、まず手始めに凍らせてやった」

ダン「なに!」

ポール星人「あいつらがおると何かと邪魔だからな。ハッハッハッハ」

ダンが我に返ります。あたりは猛吹雪。

ダン「幻覚か?幻覚を利用して姿を現わすとは。ポール星人め!そうだ、基地が危ない」

ダンは、そう言うと、左胸のポケットに手を入れますが、そこにあるはずのウルトラアイがありません。どうやら、雪の中にウルトラアイを落としてしまったようです。

▼アラキ

わかりません。わかりたくありません。使命より人命です。

動力室から怪物が姿を消したことから、原子炉の復旧作業が始まります。しかし、気温は零下140度まで下がっています。

怪物は基地の外に出て、ダンの目前に現れます。ウルトラアイをなくしたダンはウルトラセブンに変身できません。カプセル怪獣ミクラスを召喚します。

原子炉の復旧作業の中、あまりの寒さで隊員たちがバタバタと倒れていきます。

アマギ「アラキ隊員、頼む!」

アンヌ「こっちへ」

アマギ「動力室もあと、4人しか残っていない」

アラキは再びヤマオカ長官のもとへ行きます。

凍り付いた作戦室の中で、ヤマオカ長官とキリヤマ隊長が無言で立ち尽くしています。
そこへ、やってきたアラキ。

アラキ「長官!もうガマンができません。長官、隊長。隊員がどうなってもいいとおっしゃるんですか。全員ここで、討死にしろとおっしゃるんですか」

キリヤマ「アラキ隊員。君には長官の気持ちがわからないのか?」

アラキ「わかりません。わかりたくありません。使命よりも人命です。人間一人の命は地球よりも重いって、隊長はいつも私たち隊員に」

キリヤマ 「い、いや」

ヤマオカ「キリヤマ隊長」

ヤマオカ長官は、自らを説得するように、うなずいて、こう言います。

ヤマオカ「アラキ隊員の言うとおりだ。地球防衛軍の隊員も一個の人間。人間の命は何より大切だ。退却しよう」

人命を優先し、退却を決断したヤマオカ長官。

動力室の復旧は4人。フルハシ、アマギ、ソガ、ムカイ班長。しかし、ムカイ班長が倒れてしまいます。

ミクラスがガンダーと戦う中で、ダンはウルトラアイを探し回ります。やっとのことで、雪の中に落ちていたウルトラアイを見つけたダンはウルトラセブンに変身します。ウルトラセブンはすぐにガンダーと戦わず、空に飛び立ちます。

寒さと戦うため、著しくエネルギーを消耗したウルトラセブンには戦闘能力がなかった。セブンは残り少ないエネルギーで太陽の近くまで飛び、エネルギーを補充しなければならなかったのだ(浦野光)

作戦室。ついにヤマオカ長官も倒れてしまいます。

キリヤマ隊長が基地内に全員待避の全館放送。停電でも働く緊急放送なのだ。

キリヤマ「我々は全力を尽くして頑張った。だが外部との通信も、応援も、全く断れてしまった。これ以上、犠牲者を出すことは長官の本意ではない。涙を呑んで、我々は、一時、基地を退避する」

動力室で聞き届けるアマギ。悔しさのあまり、

アマギ「畜生!」

すると、ムカイ班長が崩れ落ちてしまいます。

ソガ「ムカイ班長!基地から2キロ出れば、冷凍倉庫から脱出できる。さぁ班長!」(アマギ

ソガ「班長、しっかりしてください」

アマギとソガはムカイ班長を抱えて退却します。

フルハシは1人残って復旧作業を続けます。すると、原子炉が動き出したのです。

基地は再び復活した。さぁガンダーとの決戦だ(浦野光)

ホーク1号と3号が出動、ホーク1号はアルファ号、ベータ号、ガンマ号に分離。4機でガンダーを攻撃します。

そこに、エネルギーを充填したウルトラセブンが帰ってきました。ウルトラセブンは速攻でアイスラッガーをガンダーに投げつけます。ガンダーは両手と首を切り落とされ絶命。

ポール星人はあきらめて地球から逃げ帰ります。

ポール星人「ウルトラセブン。どうやら、我々ポール星人の負けらしい。第3氷河時代は諦めることにする。しかし、我々が敗北したのはセブン、君に対してではない。地球人の忍耐だ。人間の持つ使命感だ。その事をよ~く知っておくがいい、ハッハッハッ、我々は君のエネルギーが元のように多くなく、そして活動すればたちまち苦しくなる弱点を作っただけでも満足だ!ハッハッハッハッ」

ウルトラセブンはダンの姿に戻り、ダンはミクラスをカプセルに戻します。

地球防衛軍とウルトラセブンにとって魔の時は去り、地上には再び平和が戻った。科学力を誇る地下秘密基地にも弱点があったように、我らがウルトラセブンにも思わざるアキレス腱があったのです。しかし、セブンの地球防衛の決意は、少しもひるむことはありません(浦野光)

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