ウルトラセブン第46話「ダン対セブンの決闘」放映45周年!(1968/08/18 19:00)
ウルトラセブンは1967年10月1日に放送が開始されました。1968年8月18日は第46話「ダン対セブンの決闘」が放映された日です。最終回まであと3話です。
愛知県の伊良湖岬の海。ナレーションが入ります。
「平和で美しい伊良湖岬。近頃、この一帯に怪現象が頻々と起こっているとの情報をキャッチした地球防衛軍では、ハイドランジャーで海底を捜索する一方、ウルトラ警備隊のダン、フルハシ、アンヌの3隊員を現地に派遣、その原因を追求することになったのである」
ダン、フルハシ隊員、アンヌ隊員の3隊員は極秘捜査のため変装して出動します。ダンとアンヌは私服、フルハシ隊員はなぜか工事現場の作業員の格好をしています。
フルハシ隊員が沖合に水中翼船を発見。水中翼船は港に到着、女が1人降りてきます。その女は近くに停めてあった真っ赤なホンダS800に乗り込み、どこかに向かって走り出します。フルハシ隊員はダンに連絡。ダンとアンヌ隊員は乗用車で尾行。
- この尾行に使っている乗用車はノンマルトで使ったものと同じかな
シーン変わって海底。ハイドランジャーが捜索を続けています。
シーン変わってプール。プールのベンチでくつろぐ女。黒い水着を着ています。その様子をアロハを着たダンと水色の水着を着たアンヌ隊員が見張っています。そこにハイドランジャーから「間もなく目的地に到着」という連絡が入ります。ダンは女を見ながら、 「今日こそ尻尾を掴んでやるぞ」と何かが起こることを狙っている様子。
女は腕時計を取り出し、時計を見ながら微笑みます。その様子を見たダンはアンヌ隊員に「アンヌ、女の近くで見張るんだ」と命令?・・・ではないが指示。「はい」と返事をして、プールに飛び込むアンヌ隊員。
- このプールのシーンは東京で撮影したようです
シーン変わって海底。何か魚雷のようなものが海中を進んでいます。海底を捜索中のハイドランジャーが不思議な音波を捉えますが、その直後に魚雷がハイドランジャーに命中、ハイドランジャーは爆発してしまいます。
爆発と同時に女はベンチから起き上がり、その場を立ち去ります。 立ち去る女を目で追うダン。そこにキリヤマ隊長から連絡が入ります。
キリヤマ隊長: 「ハイドランジャーがやられたぞ。やはりその一帯には、敵の基地があると見なければならん。尾行している女の様子はどうか?」
ダン: 「今のところ、別に。でも、水中翼船でどこからともなく現われることや、我々の関心を引こうとする点など、どうもただの女じゃなさそうですね」
キリヤマ隊長たちも伊良湖岬に出動です。
- ダンはラジオに似た大きな無線機を使って連絡を取り合っています。極秘捜査なのでビデオシーバーを使わず、無線機をラジオに偽装しているのでしょう。
アンヌ隊員がプールがあがって女のいたベンチのところにやってきます。ベンチの上に腕時計を発見。そこにダンがやってきます。ダンはアンヌ隊員にハイドランジャーがやられたこを教えます。アンヌ隊員は腕時計をダンに見せます。時計はハイドランジャーが爆発した時間で止まっていました。
- 女は時計で爆発の時刻を確認していたのでしょう。
ホテル内で女を捜索するダンとアンヌ隊員。女はS800でホテルから逃げ出します。ダンはアンヌ隊員にフルハシ隊員と本部に連絡するよう指示して、自分は黒いセドリックでS800を追いかけていきます。
- 路肩にはスバル360。たまたまあたのか、わざと置いてあるのか。
アンヌ隊員から連絡を受けたフルハシ隊員は、工事用にバリケードで道路を封鎖して待ち伏せします。そこにS800とセドリックがやってきます。フルハシ隊員は静止しようとしますが、2台は猛スピードで走り抜けていきます。フルハシ隊員はあやうくはねられるところでした。
S800を追いかけるセドリック。カーブを曲がったところで、S800は姿を消してしまいました。道路の先は路肩が崩れていて先に進めなくなっていました。ダンは車から降りて捜索を始めます。すると、灯台を発見。灯台に向かいます。
ダンが灯台の階段を昇ると、いきなり電気のスパークのようなものがダンを襲います。ダンはそのショックで気絶してしまいます。
シーン変わって薄暗い部屋。ダンが意識を取り戻します。しかし、台の上に寝かされて身体を拘束されていました。 すると、青い服を着た男と女が笑いながら現れました。
女:「ようこそセブン。ミイラ取りがミイラ。まんまと罠にかかったわね」
ダン:「罠?」
男:「ここは海底にある我らサロメ星人の海底工場」
ダン:「工場?」
女: 「あなたは私たちが作っているものを知りたくて来たのでしょう。見せてあげるわ。ことにあなたには是非にでも見てもらいたい」
男と女は ダンの拘束を解いて、ダンを工場に連れて行きます。女が「開け!」と唱えると、シャッターが開き始めました。シャッターが完全に開くと、そこにはウルトラセブンが立っていました。驚きを隠せないダン。
クレーンがアイスラッガーを釣り上げ、アイスラッガーがウルトラセブンの頭に装着されます。サロメ星人はウルトラセブンのロボットを作っていたのです。
ダン:「こんなもの作って、どうするというんだ!」
男: 「無敵の超人ウルトラセブンを我らの味方にできたら」
ダン: 「セブンは地球人の味方だ!」
女: 「それがもうすぐ地球人の敵になるわ。地球上のあらゆるものを破壊するウルトラセブン。正義の味方が悪魔の代名詞になるのよ」
男:「地球人はセブンが侵略者になったと思うだろう」
男と女はダンを連れて部屋に戻り、再びダンを台の上に拘束します。
- なぜかあっさり拘束されてしまうダン。
ロボットのウルトラセブンは未完成でした。
男:「そこで、お前に頼みがある。我らがセブンは完成間近だが、ひとつだけ足りないものがある。ウルトラビームだ。ビームの秘密を知りたい」
ダン: 「ビームの」
男:「我らがセブンは我がサロメ星の科学を結集して作り上げたものだ。完成すれば天下無敵。我らの計算では、本物のセブンでも倒せる」
女: 「さあ、ダン。ウルトラビームの秘密を言うのよ」
ダンは黙秘します。
男:「よし、トークマシンを使おう」
このとき、ダンはウルトラアイを持っていませんでした。ウルトラアイはセドリックに置いてきた制服のポケットの中にありました。
シーン変わって伊良湖岬に向かうウルトラホーク1号。キリヤマ隊長、ソガ隊員、アマギ隊員が、フルハシ隊員とアンヌ隊員に合流します。ウルトラホーク1号から降りたキリヤマ隊長、ソガ隊員、アマギ隊員も私服に着替えています。
5人はダンが乗っていたセドリックを発見します。そして、近くの灯台に向かうことになりました。5人が灯台の階段の前に来たところで、キリヤマ隊長が持っていた万年筆型の探知機が鳴り出します。キリヤマ隊長は探知機で階段のあたりを調べると、皆に「下がれ」と命令して、階段に向かって石を投げます。石は爆発して木端微塵になってしまいます。
キリヤマ隊長:「見えないバリヤに包まれている。引き上げよう」
- あっさりと逃げ出してしまいます。
シーン変わって海底基地の部屋。ダンの口にトークマシンが取り付けられます。
男:「よし、スイッチを入れろ」
苦しむダン。
男:「さぁ、ウルトラビームの秘密を言え」
女:「早く言うのよ、ダン」
ダン:「ウッ、M2SH3GWFB1」
- これはウルトラビームの元素記号?のようです。
ダンはウルトラビームの秘密を喋ってしまいました。
男:「よぉし、よく言った。これでウルトラビームができる。我らがセブンも完成するぞ」
シーン変わって海岸。ウルトラ警備隊の隊員達が集まっています。
キリヤマ隊長:「おそらくこの辺の地下には敵の基地がある。おそらくダンも」
アマギ隊員:「どうやって潜入します?」
キリヤマ隊長:「まともに行っては、ダンの二の舞になる」
シーン変わって海底工場。ついにビームランプがウルトラセブンに取り付けられます。
女:「ダン、見なさい。あなたの兄弟が誕生するのよ」
ビームランプに向けてウルトラビームが照射されます。ロボットのニセウルトラセブンの目が光りました。
男:「セブンを地上に出す。ウルトラ警備隊もセブンが相手なら不足はなかろう、ハッハッハッ…」
ついに、ニセウルトラセブンは、動きだし、デュワっという掛け声とともに地上に飛び出しました。海面から飛び立つニセウルトラセブンを発見したウルトラ警備隊の隊員たち。ニセウルトラセブンは彼らの目の前で貨物船・黒潮丸にエメリューム光線を放ちます。黒潮丸は爆破炎上します。
アマギ隊員:「狂ったのか!」
アンヌ隊員:「まさか、そんなはずはないわ!」
キリヤマ隊長:「よし、ホークへ急げ!」
その後、ニセウルトラセブンは海中に潜って、今度は客船の船艇を襲います。客船は爆発炎上してしまいます。
シーン変わって海底基地。一連の様子をモニターで見せつけられているダン。喜んで笑うサロメ星人たち。
男:「ウルトラ警備隊の最後の相手がセブンとは皮肉な巡り合わせだな」
女:「これで、ウルトラセブンは地球人の敵になった」
男:「これでこの工場の役目は終わった。時限装置をセットしろ」
サロメ星人は海底工場に時限装置をセットします。
男:「ここが、お前の墓場だ」
女:「さようなら、ダン!」
そう告げるとサロメ星人はダンを残して海底基地から脱出します。
この間、ニセウルトラセブンが空からウルトラ警備隊の隊員達を攻撃、そして建物を破壊します。
ダンは海底基地で台に拘束されたままです。
ダン:「早く何とかしなければ、基地もろとも吹っ飛ぶぞ。落ち着いて考えるんだ」
ダンは「そうだ」と言ってポケットからライターを取り出します。しかし、ライターを床に落としてしまいます。紐の先に磁石がついている道具を使って、ライターを拾います。ライターで腕を拘束しているリストバンドを焼き切り、海底基地から脱出します。その直後、海底工場が大爆発。
その様子を水中翼船から見ているサロメ星人。ダンが死んだこと、ニセウルトララセブンの天下になったことを喜びます。そこにウルトラホーク1号が現れます。ホーク1号を見て、「来たなトンボめ」というサロメ星人の男。
一方、海底基地を脱出したダンは無事に海岸に泳ぎ着きました。ニセウルトラセブンと戦わせるため、カプセル怪獣アギラを召喚します。「アギラ、頼むぞ!」
- ウルトラアイは置いてきたのに、カプセル怪獣は持っていたの?しかも、赤いカプセルはズボンのポケットの中から出てきました。
戦う相手がウルトラセブンとは何ともやりにくそうなアギラ。アギラの出現に驚いたサロメ星人はダンは確かに死んだはずだと言って、水中翼船を上空に飛ばします。
その船をウルトラホーク1号が発見。ホーク1号とサロメ星人の船の戦いが始まります。その様子を見ていたニセウルトラセブンはホーク1号に向かってエメリュウム光線を発射。ホーク1号は海面に墜落。隊員達は救命ボートで脱出します。
アギラをニセウルトラセブンと戦わせているうちに、ダンはウルトラアイを取りに行きます。ウルトラセブンに変身して、ニセウルトラセブンの目の前に現れます。その様子を見みてびっくりするウルトラ警備隊の隊員たち。
サロメ星人はダンが生きていたことに悔しがります。ウルトラセブンはニセウルトラセブンにかなわないことを確信しています。
男:「ダンのやつ、やっぱり生きていたのか…」
女:「でもご心配いりません。いくら本物でも、我らがセブンの敵ではありません」
ウルトラセブンはニセウルトラセブンの戦い。ダンとセブンの決闘です。
ダンとセブンはお互いにアイスラッガーを放ったり、手から光線を放ったり、しますが、まったく互角のようです。
- 手から放たれた緑色の光線で、紐の引き合いをやったりしています。
ダンは空に飛び上がります。その後を追うセブン。ダンは身体を高速で回転さえます。その回転に突っ込んでいくセブン。ダンとセブンは回転しながら、海へ落下します。
アマギ隊員:「どっちが勝ったんだ?」
男:「勝ったのか」
女:「我らのセブンが負けるはずありません」
海面から現れたウルトラセブンがサロメ星人の水中翼船に向かって泳いでいきます。
キリヤマ隊長:「セブンは破れたのか」
女:「もう世界は我々のモノ。地球人たちは、我らのセブンに征服されるでしょう」
ウルトラセブンはサロメ星人の水中翼船をつかみ、水平線の果てまで去って行きます。遠くで閃光が輝きました。サロメ星人の水中翼船が爆発したのです。
アマギ隊員:「セブンは勝ったんだ、俺たちのセブンだ!」
ダンのウルトラセブンが戻ってきます。ウルトラセブンはウルトラ警備隊の隊員たちに手で合図をして飛び去っていきます。その直後、ダンが現れます。
ダン:「おーい」
アンヌ隊員:「あっ、ダンだわ」
ソガ隊員:「ダン!」
ダン:「隊長!」
喜び合う隊員達。伊良湖岬に平和が戻りました。
ここで終劇です。
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