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2013年7月28日 (日)

ウルトラセブン第43話「第四惑星の悪夢」放映45周年!(1968/07/28 19:00)

 ウルトラセブンは1967年10月1日に放送が開始されました。1968年7月28日は第43話「第四惑星の悪夢」が放映された日です。最終回まであと6話となりました。

 ロケットの発射台の映像をバックにナレーション。

 「地球防衛軍は、長距離用宇宙ロケットスコーピオン号を完成させた。テスト飛行に成功すれば、太陽系をはるか、銀河系のどの星へも自由に行けるようになるだろう」

 作戦室。ソガ隊員が真鍮でできた円盤状の板を見ながら、「蠍座と冥王星が並び、さらにそこに火星が通過する」とつびやいています。どうやら、ソガ隊員は星占いをしているようです。そんなソガ隊員を見たフルハシ隊員は「何いってんだ、そんな星占いに振り回されて!」と突っ込みを入れます。ソガ隊員は「いや、蠍座、冥王星、火星と重なったときには、死神の座といって、何か災難が起こるものだ」と答え、今度の宇宙ロケットの名前がスコーピオン、つまり蠍であることを危惧します。

 フルハシ隊員はスコーピオン号は科学の粋をこらして作られた宇宙ロケットであり、ソガ隊員の星占いとは関係ないと一蹴します。そして、アマギ隊員はソガ隊員のことを「頼りねえテストパイロット」と揶揄します。ソガ隊員は皆に笑われますが、かまわず星占いの話を続けます。

「占星術を馬鹿にしちゃイカンよ。潮の満ち干が月と関係があるように、万物はすべからく天体の動きに影響をされながら生きているんだ。科学万能の時代になればなるほど、我々は宇宙の神秘と向き合ってみる必要が、あるんじゃないのか?」

 隊員達の話を含み笑いを浮かべながら聞いていたキリヤマ隊長がスコーピオン号の概要を説明してこの話をしめます。

「いいか、スコーピオン号は君たちが操縦するわけじゃない。すべて計器がやってのける。航路からロケットの状態まで、すべて計器がはじき出し地上に送ってくる。我々はそのデータを見ながら、地上から操縦するって仕組みだ。まあ、極端に言えば、君たちは終始眠っていていいわけだ」

  • キリヤマ隊長はソガ隊員の星占いを頭から否定せず、スコーピオンがいかに優れているかを説明します。誰もがうなずく説明です。

シーン変わってロケット発射台。スコーピオン号が打ち上げられます。眠っているだけで何もする必要のないテストパイロットは、ソガ隊員とダンの2人です。大気圏脱出後にダンは計器類を確認し、ロケットエンジンを全開。航行に問題ないことをキリヤマ隊長に報告します。スコーピオン号は手動操縦から計器航行に移ります。ソガ隊員とダンは一切を電子計算機に任せて睡眠テストに入ります。2人をのせて宇宙の彼方へと航行するスコーピオン号。

  • 2人はロケットの操縦席の背もたれを倒し、隊員服のまま、ヘルメットをかぶったまま眠りにつきます。天井に何か黄色いライトが点灯します。これが睡眠装置なのでしょうか・・・

 シーン変わって作戦室。アマギ隊員がスコーピオン号の航行を監視しています。すると、スコーピオン号がコースを勝手に外れていることを確認、キリヤマ隊長に報告します。軌道制御装置は正常に作動、電子計算機の誤りもないようです。キリヤマ隊長はすぐさまソガ隊員とダンに連絡するよう命じますが、2人はロケットの中で睡眠しています。20日間は目を覚まさないように睡眠装置がセットされているようですす。この話を聞いて、フルハシ隊員とアンヌ隊員は不安げな顔をします。アンヌ隊員がダンの無事を按じて、「今ごろ、夢を見ているわ。きっと!」とつぶやきます。

 シーン変わってスコーピオン号内部。ソガ隊員とダンはぐっすりと眠っています。スコーピオン号はどこかに舞い降りていきます。

 スコーピオン号の窓の外が明るくなっています。さわやかな朝を告げる鳥のさえずりの中で、ダンが目を覚まします。ダンは計器を見て、打ち上げ後から30日経過していることを確認し、、ソガ隊員を起こします。ソガ隊員はすぐに目を覚まし、あたりを見て「どこだい、ここは?」とダンに訪ねます。もちろん、ダンもわかりません。

  • ダンが目を覚めるときのBGMは「平和」という曲です。

 外部の大気には酸素が十分にあります。ソガ隊員とダンはスコーピオン号に何か異常が生じて、地球防衛軍が回収、自分たちは地球に戻ってきてしまったのではないかと思います。本部に連絡を取るダン。「本部応答願います」と何度も呼びかけますが、返事はありません。「なあに、今に迎えに来てくれるさ」と言って、また占星術の真鍮の道具を取り出して眺める気楽なソガ隊員。

  • 最初の星占いでは何か悪いことが起きると言っていたのに、ずいぶんお気楽なソガ隊員。

 シーン変わって作戦室。スコーピオン号を捜索していますが、まったく手がかりがないようです。宇宙前衛基地も無電をキャッチしていません。アンヌ隊員が不安げに「遭難」とつぶやきます。キリヤマ隊長は「決めつけるのは速い。覚醒タイムスイッチが遅れて、寝過ごしているのかもしれんしな」と返します。

  • ダンとソガ隊員が気が付いたのが30日後でした。睡眠する予定の20日間を10日間も上回ったのは、覚醒タイムスイッチが遅れたからだったのでしょうね。

 シーン変わってガソリンスタンド。ソガ隊員とダンは日本語を見て、ここが日本であることを確信します。間もなく2人は男を1人発見します。2人が「こんにちは」声をかけると、男は逃げるようにして去って行きます。

 大きなクレーンと広いコンテナ置き場。どこかの埠頭のようです。いったい自分たちが日本のどこにいるのかわかりません。そこに唐突に赤電話が置いてあります。受話器を取り、作戦室本部に電話をかけるダン。そのとき、おばあさんを見かけたダン。声をかけますが、おばあさんはその場を逃げるように去って行きます。ダンは気を取り直して電話をかけます。電話口から聞こえてきたのは「只今の電話番号は廃番になりました。おかけ直しください」というメッセージ。

  • 赤電話は10円を入れないとかからないのですが・・・

 そこへ子どもが乗った自転車がやってきます。その正面からもの凄いスピードで黄色のダンプカーがやってきます。ダンプカーを避けようとした、自転車は路肩に倒れてしまいました。自転車にかけよるソガ隊員とダン。

 その子どもは地球防衛軍のことを知らないようです。2人はその子どもに、ここが日本のどこか聞いてみましたが、日本を理解していないようです。

 そのとき、向こうからジープがやってきます。ジープから軍服を着た男が降りてきます。1人は将校、2人は兵士の軍服を着ています。ソガ隊員は、その将校姿の男に、子どもの自転車がダンプにひかれそうになったこと説明します。「確かにクルマが悪かった。手配して逮捕すべきです」と言うダンに対して、男は「警察にそんな暇はない!人間がよければ事故は起こらずにすんだ。車はよけようにもよける場所がない。したがって、事故を起こした人間が悪い」とまくし立てます。その答えに驚くソガ隊員とダン。すると、子どもが「逃げて早く」と叫びます。子どもが「ここは・・・」と言いかけると、将校は持っていたスティックで子どもをなぐります。そして、将校は「お前達を逮捕する」と言って、ソガ隊員とダンの身柄を拘束してしまいます。

 ソガ隊員とダンは将校に連れられて、大きな建物に連行されます。男の話によると、この建物は総合センターと呼ばれ、司法、立法、行政。その他、学校、病院、新聞、テレビ。一切の機関がここで総括されているようです。将校はガムを噛むように口を動かしています。そのたびに、カラ、コロという音が聞こえます。

  • 本放送を見ていた当時、この音が何とも気持ち悪かったのです。

 2人が案内された先にはテレビのスタジオがありました。何かギャングをテーマとしたようなドラマの撮影が行われています。男と女の2人組の前にいきなり、機関銃をもつ男達が現れ、機関銃を撃ちまくります。人々がバタバタと倒れていきます。ドラマの撮影を見て、ソガ隊員とダンは、ここは日本だと改めて確信します。

 将校はソガ隊員とダンを長官のところへ連行します。秘書の女性アリーに案内されて長官室に入る2人。長官は「遠路はるばるようこそ。お前たちが来るのを首を長くして待っていたんだ」と2人に言葉をかけます。

  • この長官どっかで見たことある!ニワ教授、プロテ星人!(第29話ひとりぼっちの地球人)

 長官の話によると、スコーピオン号は第四惑星の優れた科学技術によって誘導されたようです。第四惑星は地球から120万億キロ離れた惑星です。ソガ隊員とダンは地球に戻ってきたのではなかったのです。

 長官はおもむろに目のあたりに手をあてます。なんと目の部分の皮膚を外しているではありませんか。皮膚が外れた部分には目の機械がありました。なんと、長官はロボットだったのです。長官は話を続けます。アリーは長官の後頭部を開きます。そこにも歯車などの機械部品がぎっしり詰まっていました。アリーは歯車に油をさしていきます。長官の様子を見てあっけにとられてびっくりするソガ隊員とダン。

 長官の話しによると、第四惑星は2000年前は人間が支配していたようです。そして、人間はロボットを生み出してから、怠け者になってしまい、やがてロボットに取って代わられたとのことです。つまり、第四惑星は人間とロボットの立場が逆転してしまった世界だったのです。

 秘書アリーが長官にコーヒーを入れます。長官はコーヒーを一口飲みますが、「ぬるい、砂糖が多い」と言って、アリーを殴ります。アリーは「すみません。データ通りにやったんですけど、以後気を付けます」と謝ります。長官は「どうも人間は、物覚えが悪くてイカン。コーヒーの味が、毎日違うんだからな」とぼやきます。

  • このシーンなかなか感心。機械はもの作りの再現性が優れていること。わずかな違いを感知できるということを長官に語らせています。

 長官、将校、ソガ隊員、ダンの4人は長官室を出てどこかに向かいます。そのとき、アリーがダンのヘルメットにメモを入れます。メモには「あなたたちもコロされれる。地球が危ない」と書かれていました。その意味を考えるダン。ソガ隊員は混乱したようで、ここが地球であるかのような発言。

 4人は体育館のような場所に到着。数人が横一列に並べられています。彼らに向かった兵士達が一斉に発砲。人々が床に倒れます。長官の説明では、これは人間どもの死刑執行のようです。この人々は、人間もロボットらしく生きるべきだと主張し、A級政治犯で処刑となったようです。

 シーン変わってコンピュータルーム。第四惑星の頭脳であり、政策方針の作成から20万のロボット市民の健康管理をしています。ダンが長官に「我々をこの惑星に誘導した目的は何ですか?」とたずねると、長官は「コンピューターの計算によれば、我が第四惑星の人間たちは向う500年間のうちに滅亡する運命にある。ところが人間は、我が国にとってはなくてはならぬエネルギー源だ」「お前たち地球人は立派なエネルギー源になれることが判った。地球を植民地にすれば、30億の人間が確保できる計算だ」と答えます。

  • 当時の地球の人口は約35億・・・今は71億です!
  • 人間がエネルギー源って、どうされちゃうんでしょう。

 第四惑星は間もなく戦略部隊を地球に送る計画のようです。何から何まで計算通りです。「コンピュータは間違いをしない。そして、いつも冷静だ」と言い切る長官。将校がソガ隊員とダンを見つめています。

 次に4人が向かったのはテレビスタジオ。ちょうど撮影が終了したようで、たくさんの人が倒れています。ソガ隊員が倒れている人が死んでいることに気が付きます。ダンが長官に「ドラマではなかったのですか?」と聞くと、長官は「あくまでもドラマだ。ドラマは常に真実を要求されておるからな」と冷たく答えます。リアルなドラマを作成するため、実弾を使っていたのです。「地球のドラマづくりは、そうではないのかね?」と聞き返す長官。ドラマの監督と助監督が明日のエキストラは50人。はでにいこうや、はでになどと会話をしています。

 このとき、ソガ隊員とダンはわずかな隙を突いて、逃げ出します。建物の中をあちこち走り回りますが、出口が見つかりません。階段を昇った廊下の先に鉄の扉が開きます。そこにいたのは秘書のアリー。ソガ隊員とダンを助け出します。アリーは2人を倉庫のようなところに連れて行きます。死体積車に乗り込めば、ゲートを出ることができると説明するアリー。アリーはソガ隊員とダンが助けた少年の姉だったのです。

 死体積車で建物から出ることに成功するソガ隊員とダン。死体積車の進む先で、乗用車がエンコしています。死体積車がその乗用車を追い抜いた瞬間、死体積車の後部からソガ隊員とダンが飛び降ります。乗用車はアリーと少年のものでした。「速く、速く」と2人を呼ぶ少年。

 乗用車が向かった先はスコーピオン号。ロケットは無事のようですが、第四惑星のロボット兵士達に包囲されていて近づくことができません。ビデオシーバーで基地に連絡を取ろうとするソガ隊員。

  • だから、地球じゃないから・・・

アリーは2人を人間の住む街につれていきます。車は団地に到着、空を見上げると月が4つもありました。びっくりしたソガ隊員は4つの月を写真で撮影、星占いの道具を取り出します。

  • 4つの月、占星術の道具を見るソガ隊員。これはどういう意味があるのだろう

 アリーは人間の仲間達に地球人をかくまうよう頼みますが、人間たちはロボットを怖がって非協力的です。地球人を助けたら、全員死刑になってしまうからです。アリーは2人が死刑になってしまうと仲間に頼みます。

 そこに長官と将校が乗るジープが到着します。アリーの恋人がソガ隊員とダンを逃します。将校は人間達に地球人を出すように迫ります。長官はアリーを発見し、「どうやら、お前がガイドらしいな」と詰めよります。だまっているアリーを死刑にしろと将校に命令します。アリーの恋人が、やめろと将校に飛びかかりますが、あっさりとはねのけられてしまいます。長官はアリーの恋人も死刑にするよう命令します。連れ去られるアリーとアリーの恋人。お姉ちゃんと叫ぶ少年。

 シーン変わって体育館ふうの処刑場。アリーとアリーの恋人が並べられています。兵隊ロボットが銃を構えます。その様子を見ている少年。長官は不気味な笑い顔。兵隊たちがまさに銃を撃とうとした瞬間、ソガ隊員とダンがやってきて、兵隊ロボットたちをウルトラガンで撃ちます。2人を捕まえろと命令を出す長官。2人に向かって機銃が掃射されます。逃げ惑う2人。

 すると、突然、体育館の天井からエンジンオンが聞こえてきます。天井を見上げるソガ隊員とダン。長官が「我が第四惑星の地球侵略部隊だ。地球は間もなく、我が掌中に落ちるのだ」と説明します。多くの宇宙船が地球に向かっていきます。

 ソガ隊員が「クソっ」と長官に飛びかかろうとすると、将校がソガ隊員の腕を撃ちます。続いて将校はダンを撃とうとしますが、ダンは身を翻して、ウルトラアイを装着。ウルトラセブンに変身します。

 ウルトラセブンはまずは総合センターをたたき壊します。続いて、空を飛び、あらゆる光線技を駆使して、地球に向かう戦略部隊を破壊、さらに戦略部隊の発射基地を撃破します。

  • ウルトラセブンはまるで爆撃機のように基地を破壊していきます。

 ウルトラセブンは既に宇宙に向かった戦略部隊を追いかけ、ワイドショットで撃退。これで戦略部隊は絶滅です。

 シーン変わって、宇宙空間。スコーピオン号が地球に帰還していきます。

 シーン変わって作戦室。宇宙から戻ってきたソガ隊員とダンを囲んで、隊員たちが談笑しています。

フルハシ隊員:「ハッハッハ。おい、もう帰ってこないかと思ったぜ」

ソガ隊員:「第四惑星、恐ろしい星だった。ロボットが人間を支配しているんだ」

アンヌ隊員: 「第四惑星って本当にあったの?」

ダンが大きくうなずきます。

アンヌ隊員: 「眠っている間に見た、夢か幻じゃないの?」

ダン:「いや夢じゃない!夢じゃ」

キリヤマ隊長: 「まあ、いいじゃないか。とにかく、スコーピオン号のテスト成功を機会に、地球防衛軍は全機関を電子計算機システムに切り替えるつもりだ。…みんな楽になるぞ」

ソガ隊員: 「そんなことしたら、第四惑星みたいに」

フルハシ隊員: 「おい、もういい。もういい。」

ソガ隊員: 「俺は見たんだ。ロボットの長官。処刑される人間」

2人を見て心配そうに見るアンヌ隊員。

キリヤマ隊長: 「疲れてるな。ゆっくり静養でもしてこい」

シーン変わって緑の丘。私服のソガ隊員とダンが、地球の自然を見て、しみじみと歩きます。

ダン:「キレイですねえ」

眼下には高速道路。山を削って作られた高速道を車が走っています。

ソガ隊員: 「でも、地球の自然もだんだんと削られていくみたいだな」

ダン: 「明日の天気は?」

話を変えます。

ソガ隊員:「晴れだ」

ダン: 「雨ですよ」

ソガ隊員: 「よし」

ソガ隊員は思い切って下駄を放りあげます。地面に落ちてきた下駄は裏向きになっていました。どうやら、天気予報の結果は雨のようです。

ダンとソガ隊員は裏返った下駄を見て高笑い。

ここで終劇です。

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