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2013年6月 9日 (日)

ウルトラセブン第36話「必殺の0.1秒」放映45周年!(1968/06/09 19:00)

 ウルトラセブンは1967年10月1日に放送が開始されました。1968年6月9日は第36話「必殺の0.1秒」が放映された日です。

 荒れ地を歩くソガ隊員。いきなり人型の標的が現れると、振り向いて銃を抜き、的を見事に打ち抜きます。どうやら地球防衛隊の射撃大会に参加しているようです。

 ソガ隊員の点数は999点。参謀本部のエリートのヒロタとの同点決勝になりました。決勝では、ヒロタは見事に標的を打ち抜きますが、ソガ隊員は射撃の瞬間に足を取られて失敗。射撃大会はヒロタの優勝となります。

 ソガ隊員とヒロタは友人同士、しかし、ソガ隊員は、銃が2人の友情を邪魔して言い、銃を見つめます。

 シーン変わってヒロタの部屋。どこからともなく、「優勝おめでとう、ヒロタ君」「望み通り、勝たせたあげたよ」という男の声が聞こえてきます。どうやら、ソガ隊員が射撃の際に足を取られたのは、この声の主の仕業だったようです。

 ヒロタは夕べ、この声の主に「優勝できるなら友達を裏切っても、魂を悪魔に売ってもいい」と言っていたようです。ヒロタが「お前は俺の何が欲しいのだ」と聞くと、男は「それは今夜。では、また」とだけ答えます。

 シーン変わって作戦室。電話が鳴り、ソガ隊員が受話器を取ります。電話をかけてきたのはキリヤマ隊長、ソガ隊員を司令部に呼びます。司令部には、マナベ参謀とキリヤマ隊長、そして射撃大会で優秀な成績をおさめたソガ隊員、ヒロタ、ミナミ、スズキの4名がいました。

 マナベ参謀の話によると、世界的な宇宙ロケット研究家のゼムラ-教授がベルリン空港で射殺されたようです。教授は、地球防衛軍が秘密裏に進めている人工太陽の計画に従事しており、教授以外にも博士が殺されています。単なる殺人事件とは考えられないようです。

 この計画の最高責任者のリヒター博士が来日します。計画の青写真はリヒター博士の頭の中に治められています。キリヤマ隊長は、4人に対して、射撃大会で上位入賞の腕をフルに活用してリヒター博士の警護を行うよう命じます。

 シーン変わって羽田空港。リヒター博士を乗せた旅客機が着陸してきます。4人が2台の車でリヒター博士を出迎えます。1台目にはヒロタとミナミと博士が乗り込みます。もう1台にはソガ隊員とスズキが乗り込みます。

 基地へと向かう2台を待ち伏せする黒服の男。リヒター博士の車とソガ隊員の車の間に黄色いダンプカー割って入ります。直後に銃声が聞こえてきます。ソガ隊員が応戦しながら、ヒロタ博士の車の元へ。ヒロタ博士は頭を撃たれて死んでいました。

  • このときスズキも撃たれてしまいます。その後、出てこないので死んだのかな。

ソガ隊員はヒロタとミナミがいないことに気が付き、ヒロタを探します。そのとき、ダンプカーの影から一人の男がソガ隊員を狙います。ソガ隊員は腹を撃たれてしまいます。ソガ隊員は逃げていく男の後ろ姿を見ながら気を失ってしまいます。

シーン変わってメディカルセンター。ダン、アマギ隊員、アンヌ隊員が心配そうにソガ隊員を見ています。すると、ソガ隊員が意識を取り戻します。自分の命は無事でも、リヒター博士が死なせてしまったことを悔やむソガ隊員。ヒロタについて聞くと、ヒロタはスパイだったミナミと相打ちしたが、軽傷で済んだようです。その話を聞いたソガ隊員は、何か考えるところがありそうな表情となり、ベッドを降ります。無理をするなというダン、アマギ隊員、アンヌ隊員を振り切って、ヒロタのいる参謀室へ向かいます。

  • 腹部には血が。腹を撃たれて手術したばかりだと思うのですが、こんなに動いて良いのか・・・

シーン変わって参謀室。ソガ隊員がキリヤマ隊長にミナミがスパイだった証拠が見つかったのか聞いたところ、ヒロタの証言のみということ。ヒロタの話によると、ミナミはリヒター博士を殺して、ヒロタまで殺そうとした状況を説明します。ソガ隊員が、ヒロタが現場にいなかったことを指摘すると、ヒロタはもう一人に犯人を追いかけたためと答えます。ヒロタの頬には大きな傷ができています。

 実は殺されたリヒター博士は変装した諜報部員だったようで、本物のリヒター博士は明日到着するとのこと。ウルトラ警備隊もリヒター博士の警護をすることに。参謀室から出て行くヒロタの後ろ姿に、自分を撃った男の後ろ姿がかぶって見えるソガ隊員。

 シーン変わってヒロタの部屋。ソガ隊員が訪れ、ヒロタに何か隠していることがあるのではないかと迫る。ヒロタが聞く耳を持たずソガ隊員に部屋から出ていくように言うと、ソガ隊員は、自分を撃ち、ミナミやスズキを殺したのはお前だと追求します。ヒロタが「何を証拠に、そんな言いがかりをつけるんだ」と言い返すと、ソガ隊員は、ヒロタの顔の傷は「俺に撃たれてできたものだ」と証拠を突きつけます。とっさに銃を抜くヒロタ。しかし、ソガ隊員はわずかの差で銃をヒロタに突きつけ、銃を捨てろと言います。銃を捨てたヒロタをけん制しながら、ソガ隊員は電話で作戦室に連絡。しかし、電話の受話器から高周波の音が鳴り出します。ソガ隊員は苦しみながら、気を失ってしまいます。

 シーン変わって夜道を走る車。ヒロタが気を失ったソガ隊員を基地から車で連れ去ったようです。夜道を進んでいくと、円盤が現れ、目前に着陸。ヒロタはヘッドライトで合図を送り、車ごと円盤に乗り込みます。車を格納した円盤は空に舞い上がります。

 シーン変わって円盤の中。ソガ隊員が装置に拘束されています。ソガ隊員が機を取り戻すと、目の前にはペガ星人とヒロタがいました。ペガ星人は地球防衛軍の人工太陽計画を妨害するために地球にやってきたアルファケンタウリ第13惑星の宇宙人。一連の事件はすべてペガ星人の仕業で、ヒロタは特殊催眠術で意のままに動かされていたのです。ペガ星人が地球の気圧に耐えられないため、ヒロタを利用したのです。ペガ星人はソガ隊員に特殊催眠術をかけてしまいます。

 シーン変わって羽田空港。本物のリヒター博士を出迎えるポインターとベンツ。ベンツを先導するポインターにはダンとソガ隊員とアマギ隊員、ベンツにはヒロタとフルハシ隊員とリヒター博士が乗っています。ダンがソガ隊員の異変に気が付き、ソガ隊員に「まるで別人みたいだ」と話しかけます。ソガは何も答えません。アマギ隊員がソガ隊員に呼びかけると、ソガ隊員は「うるさいな。少し黙っててくれ」と険しい顔をします。

 基地へと向かう2台の車は山間部を走ります。すると、ベンツが先導するポインターを追い抜きます。異変に気が付いたフルハシ隊員はヒロタに「おい、どうしたんだ」と声をかけますが、ヒロタは拳銃でフルハシ隊員の左肩を撃ちます。ベンツは白い煙幕を噴射しながら、トンネルへと入っていきます。その後を追いかけてトンネルに入るポインター。ポインターはトンネルを通り抜けましたが、ベンツを見失ってしまいます。どうやらトンネルの中にシークレットロードを作っていたようです。

 ダンがトンネルへ戻ろうとすると、ソガ隊員は「人工太陽はペガ星人の円盤が地球に侵入するコースをふさいでしまう。ペガ星人のために人工太陽計画を潰してしまうのだ」と話し出します。ペガ星人に操られたソガ隊員がダンの運転を妨害します。後部座席のアマギ隊員がソガ隊員をウルトラチョップ。ソガ隊員は気を失います。

  • 本物のウルトラチョップです(^^ゞ

 トンネルの中へ戻ったポインターは著音波探知機でシークレットロードを発見します。どんでん返しのような装置が動き、ポインターはシークレットロードに入っていきます。ポインターがシークレットロードを通ってトンネルから抜け出すと、ベンツを発見します。スピードをあげて、追跡します。ヒロタは手榴弾を窓から投げます。手榴弾は大爆発し、土砂でポインターの行く手を遮ります。ポインターは土砂に激突、ダンとアマギ隊員は衝撃で気絶してしまいます。

 逆にその衝撃で気が付いたソガ隊員。ペガ星人の特殊催眠術とけ、正気に戻っていました。ヒロタの行き先を知るソガ隊員は、ポインターをホバーさせてベンツを追いかけます。ソガ隊員はベンツの先回りをし、ベンツのタイヤを銃撃します。ベンツはパンクして、急停車。リヒター博士を人質にして車から降りて逃げるヒロタ。追いかけてきたソガ隊員がヒロタを呼び止めます。ヒロタはリヒター博士に銃を向けます。ソガ隊員が「ペガ星人の催眠術にかかっているんだ。目を覚ますんだ」と言いますが、ヒロタは「だまされるものか」と言って聞く耳を持ちません。

 ヒロタは博士を助けたいなら、銃で自分と勝負しろとソガ隊員に迫ります。ヒロタは「一つ、二つ、三っつ、四っつ…」と数え始めます。五つを数えたところで、銃声が2発。どちらが勝ったのか、無言の時間がしばし流れ、ヒロタが地面に倒れます。ソガ隊員はヒロタの元に駆け寄りますが、ヒロタの脈は止まり、絶命していました。

 そこに現れたペガ星人の円盤。ソガ隊員はリヒター博士を連れて、逃げます。円盤はレーザー光線で2人を執拗に攻撃します。その騒ぎに気が付いたダンが、ポインターから降りて、ウルトラセブンに変身。

 円盤はレーザー光線をウルトラセブンに向けて発射。ウルトラセブンは腕をクロスして、レーザー光線を跳ね返します。続いて、円盤のミサイル攻撃、ウルトラセブンはミサイルを回避しながら、ハンドビームで反撃するも円盤には効きません。意を決したウルトラセブンは円盤に向かってミサイル攻撃をよけながら突撃。空と飛び、ペガ星人の円盤に侵入します。

 ウルトラセブンはペガ星人に「お前の星へ帰れ」と言いますが、ペガ星人は「地球は我々の太陽系侵略基地になるのだ。帰ることはできないと答えます。

  • なぜ地球の気圧に耐えられないのに、地球を基地に???

 ペガ星人はウルトラセブンに襲いかかりますが、ウルトラセブンはエメリウム光線を放ちます。ペガ星人の体は風船のように膨らみます。ウルトラセブンは円盤から脱出して、巨大化、ワイドショットで円盤を攻撃します。円盤は墜落して爆発炎上。

  • BGMに「ウルトラセブンパート2」が流れます。この曲49話中、「4話マックス号応答せよ」「10話狙われた街」「36話必殺の0.1秒」の3話でしか流れません。

 ダンがアマギ隊員とリヒター博士のところに戻ってきます。ここで、ダンが「ソガは?」と言うと、アマギ隊員が向こうだと指をさします。

  • ダンは「ソガは?」と呼び捨てにしているのですが、何回聞いても、この声はダンの声ではなく、キリヤマ隊長の声に聞こえます。これどうなんでしょう。DVDで24分30秒あたりから。

アマギ隊員が指さした先には、横たわるヒロタの側で膝をついているソガ隊員。ヒロタの胸にヒロタの銃と自分の銃の銃砲をクロスして置きます。

2丁の拳銃が2人の友情を邪魔することはもう永遠にないでしょう。

ここで終劇です。

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