« 巨大な小惑星1998QE2が地球から580万キロの位置を通過(2013年5月31日) | トップページ | アジの塩焼き »

2013年6月 2日 (日)

ウルトラセブン第35話「月世界の戦慄」放映45周年!(1968/06/02 19:00)

 ウルトラセブンは1967年10月1日に放送が開始されました。1968年6月2日は第35話「月世界の戦慄」が放映された日です。

 暗闇の空に浮かぶ地球。どうやら、月世界のようです。山と谷の合間に何やら建物があります。月面にも地球防衛軍の基地があるのです。ところが、この月面基地が突然大爆発してしまいます。

 シーン変わって宇宙ステーションV3。空中に浮いたポットがカップにコーヒーを注ぎます。その様子をタバコをくわえながら見ているクラタ隊長は「まるで念動力だ」と驚きます。

  • 宇宙ステーションV3は禁煙ではない模様。

 シラハマ隊員の話によると、超音波による遠隔指示器によるものとのこと。この装置から発せられる超音波は10万キロの範囲まで届くようです。そこに通信隊員がやってきて、電文を渡します。電文を見たクラタ隊長は「なに?月で」と表情を曇らせます。

 シーン変わって地球防衛軍ウルトラ警備隊作戦室。隊員たちがスクリーンに映った月の映像を見ています。アンヌ隊員は白衣。そこにキリヤマ隊長が入ってきて、原因不明の爆発事件が起こった月面基地の調査命令が出たことを伝えます。キリヤマ隊長とダンが調査のため出動することになりました。

 ホーク1号で月へと向かうキリヤマ隊長とダン。ダンがホーク1号の点検をし、異常がないことを作戦室に連絡します。連絡を受けたフルハシ隊員は宇宙ステーションV3にホーク1号が月面基地の調査に出動したことを連絡。連絡を受けたクラタ隊長はこちらには新兵器があると言って、シラハマ隊員に声をかけます。シラハマ隊員は隔指示器を手にします。クラタ隊長とシラハマ隊員はステーションホークで月へと向かいます。

ステーションホークからホーク1号へ連絡を取るクラタ隊長。クラタ隊長とホーク1号のキリヤマ隊長が交信します。2人は3年ぶりの宇宙での仕事とあって、話がはずみます。前回はヘルメス惑星のザンパ星人を全滅させた仕事だったようです。ステ-ションホークのクラタ隊長とシラハマ隊員、ホーク1号のキリヤマ隊長とダンの集合地点はチコ・サンドームの通信室。月の夜になると、零下180度の真っ暗闇になってしまうので、捜索時間は2時間。零下180度と聞いて不安げな表情をするダン。

 この交信の間にシラハマ隊員が何やら遠隔指示器を操作しています。ホーク1号の機器のレバーが動きます。

 キリヤマ隊長が胸が苦しみを感じます。それを聞いて薬を取りに行こうとするダン。キリヤマ隊長は気休めにタバコを吸おうと、火をつけようとします。

  • ホーク1号は禁煙ではない模様
  • ダンは酸素過剰でも苦しくならないようです

すると、ライターからもの凄い勢いで火が出ます。酸素が過剰になっていることに気が付くキリヤマ隊長。空気調節器のメーターが異常となっており、酸素が流れすぎていることがわかります。ダンはあわてて調節器のレバーを設定し直します。さっき、空気調節器を確認したときは異常がなかったことを不審に思うダン。

キリヤマ隊長はダンの確認が不十分だったことを叱責。すると、ホーク1号が大きく揺れます。今度は方向コントロールが狂っているようです。2人は復旧作業を必死になって行います。ホーク1号の異変に気が続く作戦室。

キリヤマ隊長はダンの整備不良を指摘し、ダンに再点検するよう命じます。すると、ホーク1号の揺れが止まります。なんと、ホーク1号は加速器の故障で宇宙空間で静止してしまったようです。キリヤマ隊長は出発前に点検しなかったダンを責めます。ダンは確認したと答えようとしますが、キリヤマ隊長は「言い訳は聞かん、すぐ連絡をとって救援隊を呼ぶんだ」と言って遮ります。

ダンは作戦室に連絡を入れますが、通信機も故障しています。ダンは懸命に作戦室を呼び出しますが、返事がありません。ホーク1号は通信不能です。一方、作戦室ではソガ隊員がホーク1号を呼び出していますが、ヘッドフォンを置いて諦めます。ダンがピンチなことを悟ったアンヌ隊員は不安げな表情。ダンは作戦室を呼び続けます。

ダンは連絡不能となっていることをキリヤマ隊長に報告し、「誰がこんなことを」と呟きます。キリヤマ隊長の答えは「この中には2人しかいない」。ダンを相変わらず疑っての発言のようにも聞こえますが、キリヤマ隊長はダンの肩をポンと叩いて、補助ロケットで進もうと言います。2人しかいないというのは、2人で何とかしようということだったようです。

シーン変わって作戦室。ソガ隊員はステーションホークのクラタ隊長にホーク1号が連絡を絶ったことを報告します。クラタ隊長は時間がないので先に現場に行くことを決断。月の引力圏に入る、月面に向かうステーションホーク1号。

その間もなく後、ホーク1号も月の引力圏に入ります。このとき、ダンが逆探知レーダーで、通信妨害をしている超音波に気が付きます。超音波の発信源はクラタ隊長のステーションホーク。ダンとキリヤマ隊長は顔を見合わせます。キリヤマ隊長はステーションホーク1号に連絡を取りますが、相変わらず通信不能です。その後、ホーク1号は月面に着陸。

  • 隊長!ステーションホークからの超音波で通信妨害されているのですから、通信は無理です

シーン変わって月面を走行する探査機。クラタ隊長とシラハマ隊員が乗っています。2人はキリヤマ隊長とダンの到着を待たずに、月面基地の調査に向かっていました。探査機からあたりの様子を見て、ただの事故ではないこを見抜くクラタ隊長。探査機を降りて調査を開始する2人。

クラタ隊長とシラハマ隊員が基地の中に入ります。クラタ隊長が先頭、その後をシラハマ隊員がついていきます。クラタ隊長は事故の犠牲者を発見、手を合わせます。このとき、シラハマ隊員はクラタ隊長のヘルメットに通じる酸素管に手を伸ばします。しかし、クラタ隊長が振り向いたため、手を引っ込めます。さらに探索を続ける2人。

クラタ隊長が操作パネルを調べていると、酸素管に伸びる影が壁に映っていることに気が付きます。クラタ隊長は間一髪でかわします。「何のまねだ!」と問いかけると、シラハマ隊員はクラタ隊長に襲いかかります。2人はもみ合い、クラタ隊長はシラハマ隊員を投げ飛ばします。クラタ隊長がシラハマ隊員のところに駆け寄ると、シラハマ隊員の酸素管が抜けていました。クラタ隊長はシラハマ隊員に声をかけます。

すると、シラハマ隊員は目を見開いて、笑い出します。シラハマ隊員の正体はクラタ隊長とキリヤマ隊長が3年前に絶滅させたヘルメス惑星の宇宙船団の生き残りのザンパ星人でした。本当のシラハマ隊員は2日前殺されてしまっていたようです。シラハマ隊員の姿をしたザンパ星人はクラタ隊長とキリヤマ隊長に復讐するため、クラタ隊長とキリヤマ隊長が組んで仕事をする機会を待っていたようです。

  • でも、月面基地を爆発させたのは誰?

 クラタ隊長とザンパ星人が話をしていると、遠くにキリヤマ隊長とダンの姿を発見します。ザンパ星人は遠隔指示器を取り出し、さりげなく振る舞わないと、宇宙に放り出すとクラタ隊長を脅します。そして、遠隔指示器でクラタ隊長のホルスターから銃を抜き取り上げます。

 間もなく、キリヤマ隊長とダンが到着。4人は合流します。キリヤマ隊長はクラタ隊長との再会を喜びます。ダンはクラタ隊長のホルスターに銃がないこと、シラハマ隊員が不思議な装置を持っていることに気が付きます。

 ダンはクラタ隊長と話をしているキリヤマ隊長に、ホークの故障の原因がわかりましたと声をかけます。キリヤマ隊長は、私にもわかったよと答えます。そして、とっさに2人は銃を抜いて、シラハマ隊員に銃を突きつけ、手をあげるよう言います。ところが、シラハマ隊員は銃を抜いて抵抗します。キリヤマ隊長とダンは、シラハマ隊員の銃と遠隔指示器を撃ちます。シラハマ隊員はザンパ星人の姿となって抵抗しようとしますが、ダンがレーザー銃で顔面を攻撃。ザンパ星人は、いとも簡単に、あっけなく倒されてしまいます。

 ザンパ星人が倒れた直後、突然、地面が揺れ出し、天井から瓦礫が落ちてきます。キリヤマ隊長、クラタ隊長、ダンの3人は月基地から脱出。そこに現れたのが、月怪獣サボテグロン・・・ではなくペテロです。このペテロが月面基地を爆破したようです。

 ペテロはまず探査機を攻撃、爆破してしまいます。このままだとホークが危ないことを察知した3人は、ステーションホークとウルトラホーク1号に向かいます。クラタ隊長が「生きていたら、また会おうぜ」と言うと、キリヤマ隊長とクラタ隊長はハイタッチを行い、二手に分かれます。月世界の山岳の中を、それぞれが進みますが、ダンはすべって転んだりしてキリヤマ隊長に遅れ気味です。

 ペテロはどんどんウルトラホーク1号に近づいていきます。ホーク1号が危険な状態となったところで、ダンがウルトラセブンに変身。

  • 宇宙服を着ているダンがどこからウルトラアイを出したのかはよくわかりません。
  • ダンは顔の前にウルトラアイを突きだして変身。でも、ヘルメットにはシールドがあります。

 ウルトラセブンとペテロの戦いが始まります。ペテロは軟体動物のようで、パンチやキックなどの打撃は通用しません。すると、ペテロが何やら液体を吹き出します。

  • ウルトラセブンはこの液体に一瞬ひるんで逃げますが、あまりダメージはないようで、液体を吹き出しているペテロに近づいて攻撃を加えます。

 この間にキリヤマ隊長がウルトラホーク1号のコクピットに到着。月世界は夜を迎え、零下180度の光のまったくない漆黒の世界となります。寒さが弱点のウルトラセブンは、たちまち動作が緩慢となり、ビームランプが点滅を始め、ピンチに陥ります。

 ウルトラセブンが見つめる空に青々と浮かぶ地球。その地球が月に変わります。地球から心配そうに夜空に輝く満月を見つめるアンヌ隊員。

 ウルトラセブンはペテロの攻撃を受け苦しみます。零下180度の漆黒の世界ではどうにもなりません。そのとき、空から炎をあげて落下してくる隕石。危険を察知したクラタ隊長はステーションホークを発信し、月を離陸します。

 月面に衝突した隕石は大爆発。爆発炎上した隕石から放たれるまばゆい光。その光を受けてエネルギーを充填するウルトラセブン。ウルトラセブンはペテロに反撃を開始、ワイドショットを放ちます。ペテロは大爆発を起こして絶命。

 ウルトラホーク1号のコクピットで時計を気にするキリヤマ隊長。時間があまり残されていないが、ダンが戻ってきていないことが気になる様子です。ホーク1号を出ていこうとヘルメットを手にしたところで、「隊長!」とダンが戻ってきます。ダンの肩を叩いて嬉しそうな顔のキリヤマ隊長。

  • 今回はダンが無事だったというシーンがありました!

 シーン変わってステーションホークのコクピット。危険を脱するため、先に月を飛び立ったクラタ隊長ですが、ウルトラホーク1号がやって来ないことが気になる様子です。クラタ隊長は覚悟を決めるようにステーションホークをUターンさせウルトラホークを探しに戻ります。

 すると、向こうからウルトラホーク1号がやってきます。戻ってくるステーションホークを見つけたキリヤマ隊長はクラタ隊長に一言。

キリヤマ隊長 「クラタさん、月に忘れ物ですか?ハッ、ハッ、ハッ」

クラタ隊長は戦友の無事な声を聞いて、嬉しそうな声で

クラタ隊長「やろぅ!」

ステーションホークとウルトラホーク1号は編隊飛行で月から帰還。

シーン変わって、地球から月を見つめ続けるアンヌ隊員。

アンヌ隊員: 「帰って来る。きっと、帰って来るわ」

ダンの無事を信じ、そして無事を祈るように。

ここで終劇です。

Photo

人気ブログランキングへ

| |

« 巨大な小惑星1998QE2が地球から580万キロの位置を通過(2013年5月31日) | トップページ | アジの塩焼き »

映画・テレビ」カテゴリの記事

昭和の思い出」カテゴリの記事

特撮のネタ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ウルトラセブン第35話「月世界の戦慄」放映45周年!(1968/06/02 19:00):

« 巨大な小惑星1998QE2が地球から580万キロの位置を通過(2013年5月31日) | トップページ | アジの塩焼き »