鉄道各社 消費増税を機会に運賃を1円刻みに
2014年4月の消費税増税を機会に、Suicaを運用しているJR東日本やPASMOを運用している私鉄各社が、鉄道運賃を10円刻みから1円刻みにすることを検討しているようです。
現在、鉄道の運賃は消費税込みで10円未満が四捨五入されています。運賃を1円刻みにすることによって、消費税を正確に運賃に反映できるようになります。
10円未満四捨五入は、価格が安い近距離の運賃からは消費税を正確に徴収することができないという問題がありました。そのため、従来は、価格が高い遠距離の運賃から消費税を徴収しやすい状況になっていました。運賃を1円刻みにすることによって、この偏りをなくすことができ、近距離と遠距離の運賃の不公平を解消することができるようになります。
ただし、1円刻みの運賃となるのは、SuicaやPASMOなどのICカードを使った場合に限り、券売機の運賃は従来と同様に10円単位となります。そのため、新しい運賃体系を導入後は、ICカードと券売機で鉄道運賃が二重化するため、別の意味での偏りと不公平が生じます。
この二重化運賃に利用者が納得するかどうかが、新しい運賃体系を導入できるかどうかの鍵となります。そもそも、ICカードは発券する必要がないので、コストが低下できているはずです。その分を見込んで、ICカードの料金を値引きするようにすれば、不公平感はなくなるよな気もします。1円刻みにするのですから、値引き額も数円にできると思います。
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