ウルトラセブン第28話「700キロを突っ走れ!」放映45周年!(1968/04/14 19:00)
ウルトラセブンは1967年10月1日に放送が開始されました。1968年4月14日は第28話「700キロを突っ走れ!」が放映された日です。
映画館でサハラ砂漠を舞台としたラリーのドキュメント映画を見るダンとアンヌ。2人の手には顔よりも大きな煎餅。ダンがバリバリと音がなるような感じで、煎餅をかじります。2人の前にいるおじさんがダンを注意します。
映画を見終わった2人は遊園地。綿菓子を手にした2人がコーヒーカップにのっています。ダンはラリー映画に影響されたようで、「走りたいなぁ」「アフリカ大陸横断」「地平線の果てまで突っ走るんだ」と言って、コーヒーカップのハンドルを「ブーン、ブーン、ブブブブブブ、ブーン」と叫びながら回します。アンヌ隊員は綿菓子食べてます。
シーン変わって山岳地帯。何やら薬品を調合しているような映像がオーバーラップ。すると山岳地帯で何かが爆発しました。
空を飛ぶ地球防衛軍の輸送機。さきほど調合していた薬品と思われますが、高性能火薬スパイナーを運んで地球防衛軍の実験場に向かっています。スパイナーの威力はニトログリセリンの数百倍。しかし、その輸送機は何者かの手によって放たれたミサイルによって空中爆破されてしまうのです。そのため、ウルトラ警備隊にスパイナー運搬の特別命令が下りました。
シーン変わってウルトラ警備隊作戦室。スパイナーの運搬方法について打ち合わせをしています。ダンが、ウルトラホーク1号の写真を手に、「空は避けた方が良いと思います。ホークとはいえども安全とは言えません」。ダンの見解に同調するマナベ参謀。
フルハシ隊員がハイドランジャーの写真を手に「海底なら安全だな」と言うと、キリヤマ隊長が「海路でここまで(基地まで)は良いとしても、ここから実験場までの距離をどうする?」と見解を示します。それに対して、ダンが机をポンと叩いて「あります!グッドアイデアです」と答えます。
シーン変わって、700 kmラリーのスタート地点。たくさんのラリーカーがスタートを待っています。モロボシダンのいうグッドアイデアは、ラリーに紛れ込んでスパイナーを運ぶ秘密作戦でした。ラリーカーに乗り込んで作戦を遂行するのは、ダンとアマギ隊員です。
- 2人の乗ったラリーカーの色は緑色、ゼッケンは7となっています。
ゼッケン3の車がスタート。続いてゼッケン1の車がスタート。それぞれの参加車が怪しいかどうかを確認しながらスタートを待つゼッケン7。そして、ダンとアマギ隊員の乗るゼッケン7がスタート。
ダンとアマギ隊員は快調に走ります。その車をフルハシ隊員が双眼鏡で監視しています。ウルトラ警備隊は黄色いジープで私服姿でダンとアマギ隊員をサポートします。チェックポイントでゼッケン3が故障で修理しています。ゼッケン7はチェックポイントの指示でゼッケン3を抜いて通過していきます。
ULTRA SEVENの曲にのって軽快に走るゼッケン7。すると、正面からバイクが真っ直ぐとやってきます。バイクはよけるそぶりを見せず突っ込んできます。ダンはすかさずハンドルをきってバイクを避け、バイクを銃撃。バイクは大爆発を起こします。バイクは人間爆弾だったのです。ダンは銃をくるくると回し胸にしまいこみます。その横でアマギ隊員は冷や汗を流して緊張しています。何か怯えている様子のアマギ隊員にダンが「どうしたんですか」と声をかけますが、アマギ隊員は「いや」とだけ答えます。何か事情があるようです。
再び走り出したゼッケン7。今度は後ろからゼッケン3がクラクションを鳴らして追い抜いていきます。2人が、ゼッケン3が自分たちを待ち伏せするつもりかと勘ぐると、前方で爆発が起こります。かけつけてみると、ゼッケン3が爆発炎上していました。どうやら地雷をふんだようです。すぐに、地雷の目的は自分たちだったと気が付く2人。突然、銃撃を受け、岩陰に隠れる2人。
その場にヘルメットだけ残して、敵の後ろに回り込むダン。敵は気が付かずにヘルメットを打ち続けます。ダンが背後から敵を銃撃すると、敵は赤色に光って消えてしまいます。どうやら人間ではないようです。そして、その場を走り去るゼッケン1。どうやら、ダンが倒したのはゼッケン1に乗った宇宙人だったようです。
ダンはアマギ隊員のところに戻ってきます。アマギ隊員は左足を怪我しているようです。アマギ隊員は傷は大丈夫だと言いますが、恐いんだと怯えています。どうも幼少の頃の経験によるトラウマで爆発物が恐いようです。アマギ隊員が説明します。「小学校のころな、近くの花火工場が爆発して、家も人間もバラバラだったんだ。それ以降ダメさ、足がすくむんだ。隊長はそれを知っている。それなのにわざと俺を選んだんだ」。ダンはアマギ隊員に、自分も爆弾は恐いが、これはウルトラ警備隊の任務だと言い聞かせるように話をします。
2人は再びレースに戻ります。時間はもう夜、暗闇を車が走ります。すると、ゼッケン1を見つけます。その場に停止するゼッケン7。ダンとアマギ隊員が降りて、あたりを見回します。すると、ゼッケン1の男が森の中へ逃げていきます。
2人が森の中を捜索していると、マンドリンの音が聞こえてきます。2人がマンドリンの音の鳴る方へ向かうと、ウルトラ警備隊の隊員たちが、たき火をしていました。マンドリンを弾いていたのは、ソガ隊員。2人はキリヤマ隊長に1号車を追い詰めたと報告しますが、キリヤマ隊長は2人が(ゼッケン7の)車を離れたことを叱咤します。慌てて車に戻る2人。隊員たちも後を追います。
ゼッケン7の車は無事にその場にありました。ダンは背後に何か気配を感じ、ソガ隊員の名前を呼びます。ソガ隊員はマンドリンを手にします。マンドリンには機関銃が仕込まれていました。森の中に向かって銃撃すると、ゼッケン1の男に命中します。その男は赤く光って消えてしまいます。
それを見たアマギ隊員はもう耐えられなくなり、キリヤマ隊長に「交代させてください。これ以上の走行は耐えられません」と嘆願します。隊員たちはだまりこんでしまいますが、ダンが何か音がしていることに気が付きます。ゼッケン7のボンネットを開けると、そこには時限爆弾が仕掛けられていました。
ダンが時限装置を外そうとすると、キリヤマ隊長がアマギ隊員に「お前がやれ」と命令します。アマギ隊員は驚いた顔をし、ダンはアマギ隊員は疲れていますと言いますが、キリヤマ隊長は命令だと言って聞き入れません。アマギ隊員が「できません」と言うと、キリヤマ隊長はアマギ隊員の頬を平手打ちして「時間がない、早くやれ」と突き放します。アマギ隊員は汗をびっしょりかきながら、時限装置を外しにかかります。アマギ隊員は諦めかけますが、ダンに促されて、作業を続けます。そして、ついに時限装置を外すことに成功します。
シーン変わって朝を迎えます。実験場まであと100キロメートルのところまで来ました。スパイナーが狙われる理由は未だわかっていません。
キリヤマ隊長がアマギ隊員の肩に手を置き、「疲れたろう、フルハシと代われ」と言います。アマギ隊員は「あと100キロです。任務を遂行させてください」と隊長に頼みます。隊長はアマギ隊員の申し入れに優しくうなずきます。アマギ隊員は時限装置を外したことで、トラウマから解放されたようです。
コースを走り続ける2人。そこに2機の黄色いヘリコプターが現れ、ゼッケン7を追いかけます。ヘリコプターが磁石のようなもを落下させます。その磁石は車の天井に張り付いたかと思うと、気球のようになります。車が空中に浮かび上がります。ダンはウルトラアイをしまっている胸のあたりに手をかけますが、アマギ隊員がいるとウルトラセブンに変身できないとあきらめます。
2機のヘリコプターが車に近づいてきます。アマギ隊員はレバーを倒して、レーザー砲を撃ちます。レーザー砲はヘリコプター1機に命中、そのヘリコプターは墜落して爆発炎上。もう1機のヘリコプターは上空へと逃げていきます。
その様子を見ていたキリヤマ隊長はソガ隊員にゼッケン7の気球を撃てと命じます。気球を撃てば、2人の乗った車が落ちてきます。ソガ隊員は躊躇しましたが、キリヤマ隊長は命令だと言って、ソガ隊員に銃撃を命じます。ソガ隊員は気球を打ち抜きます。
地上へと落下するゼッケン7。絶体絶命のところで、ダンが「デュワッ」と言って、車のレバーを引きます。
- ウルトラセブンに変身するわけではないのに、あのかけ声です。
すると、ゼッケン7の車がホバークラフトのようになり軟着陸します。何着したゼッケン7はそのまま走り、見事に任務を完了します。
マナベ参謀に任務の完了を報告するキリヤマ隊長。マナベ参謀はダンとアマギ隊員にご苦労と言って握手します。ダンとアマギ隊員がゼッケン7のトランクをあけて、スパイナーを取り出そうとすると、実験場の係員はキリヤマ隊長たちが乗っていた黄色いジープへと向かいます。意味のわからない2人。係員が黄色いジープから取り出したのは、スパイナーでした。
その様子を見て、キリヤマ隊長は「敵を欺く前に、まず・・・」と話をします。アマギ隊員は、すぐにキリヤマ隊長が自分の臆病を直すために任務を与えたことを悟ります。
シーン変わって実験場。トーチカの中からスパイナーの爆破実験を観察します。外で係員2人が準備をしています。準備が完了して、爆破の秒読みが始めようとしたところで、実験場のスパイナーをしかけたと思われる岩山の中から恐竜が現れます。その恐竜は何と戦車に乗っていました。そして、口にスパイナーを加えています。爆発すると係員が危険です。
ダンが2人を助けるため、トーチカを出て行きます。しかし、恐竜戦車は目から光線を放ちます。その光線がダンの上方にある岩にあたります。ダンは滑り落ちて土の中に埋まってしまいます。ダンは応答が取れなくなってしまいます。
- ダンは実験場の岩場を飛び降りるときにも「デュワッ」と言っています。
- ソガ隊員が「恐竜タンク」と呼んでいます。
恐竜戦車がトーチカーの方へ進んできます。すると、ウルトラセブンが地中から姿を現します。ウルトラセブンは間一髪のところで係員2人を救い出し、トーチカへ届けます。
恐竜戦車はしっぽでウルトラセブンを叩きつけます。そして、キャタピラでウルトラセブンの左腕をひきます。さらに砲撃を加えます。さすがのウルトラセブンも防戦に徹し、苦慮します。恐竜戦車に馬乗りになるウルトラセブン。すると、恐竜戦車が口からスパイナーを落とします。
ウルトラセブンはスパイナーを取ろうとしますが、恐竜戦車のしっぽが邪魔で取れません。このあたりから、ウルトラセブンのビームランプが点滅。恐竜戦車がセブンの方へ進んできます。その前に落ちているスパイナー。その瞬間にウルトラセブンはスパイナーにハンドショットを放ちます。恐竜戦車はスパイナーと一緒に木端微塵に爆発してしまいます。
シーン変わってダンが倒れた岩場。土に埋まっているダンの元に、隊員たちが駆けつけます。気が付いたダンはアマギ隊員としっかり手を握り合います。そして、担架で運ばれながらダンが心の中でつぶやくのでした。
「ウルトラ警備隊の任務は厳しい、大きな勇気とたゆまぬ努力が必要だ。アマギ隊員も立派に任務を遂行した。これからも恐ろしい敵は次々と現れるだろう。だが、われわれがウルトラ警備隊魂を持ちつづける限り、地球の平和は守られるに違いない」
ここで終劇です。
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