ウルトラセブン第22話「人間牧場」放映45周年!(1968/03/03 19:00)
ウルトラセブンは1967年10月1日に放送が開始されました。1968年3月3日は第22話「人間牧場」が放映された日です。
夜の海。月明かりの中、海面から怪しい物体が浮上してきます。
- 前回の「海底基地を追え」と同じような始まりです。海上のセットが同じで、21話と22話の冒頭のシーンは同時に撮影されたようです。
その怪しい物体は潜望鏡のようなもので、海岸の家をのぞいています。
その海岸の家ではアンヌ隊員の友人のルリコの誕生パーティが行われていました。ルリコが大きなケーキのろうそくの火を消すと、皆が拍手。
- アンヌ隊員はショート・ヘアーに白いワンピース姿。ひし美さんがお気に入りのシーンとインタビューで答えていました。
そんな楽しそうなパーティーを開いている家に向かって、怪しい物体が海上を進んできます。家に向かって歩く、怪しげな怪物の足。その異変に犬のジョンが気が付き、吠え出します。ジョンの声に気が付くアンヌ隊員。ルリコは猫でも迷い込んだのではないかと軽く受け答えします。ところが、突然、ジョンの声が弱々しくなります。
アンヌ隊員とルリコが表にジョンの様子を見に行くと、ジョンの姿はなく、そこには首輪が残されていました。アンヌ隊員とルリコは手分けしてジョンを探すことに。ルリコが地面に血の跡を発見。ルリコの顔面が突然緑色に。そこに現れたのは怪物。
ルリコの悲鳴を聞いたアンヌ隊員がかけつけましたが、ルリコの姿はありません。砂浜に怪物の足跡が続いています。足跡のそばにルリコのブローチが落ちていました。アンヌ隊員が照明弾を撃つと、沖合に円盤ような謎の物体が水中に沈んでいきます。
アンヌ隊員はビデオシーバーで警備隊本部のキリヤマ隊長に連絡を入れます。アンヌ隊員のいる場所は伊豆の入田浜。キリヤマ隊長、フルハシ隊員、アマギ隊員、ソガ隊員、ダンのウルトラ警備隊の面々がポインターで入田浜に駆けつけます。さっそく、あたりを捜索します。犬のジョンはものすごい怪力の持ち主に殺されたようです。そして、海岸には歩幅が1メートルもある怪物の足跡が残されていました。どうやら、身長2メートルぐらいの怪物が出たようです。
アマギ隊員とアンヌ隊員は海岸周辺を捜索、キリヤマ隊長、フルハシ隊員、ソガ隊員、ダンの4人はポインターで海上を捜索。
- えっ?ポインターで海上を捜索?そうなのです。ポインターはホバークラフトのように宙に浮くことができるのです。
しかし、海上捜索では何も見つけることができず、いったん本部に引き上げることに。ポインターが去ると、そこに謎の円盤が浮上してきます。円盤の中にルリコが拘束されていました。
隊長、フルハシ隊員、ソガ隊員、ダン、そしてタケナカ参謀がスライド映写機で足跡の写真を見ています。どうやら、海岸で見つかった足跡と同じ足跡が世界各国で見つかっているようです。そして、足跡が見つかった場所では、必ず動物が一頭だけ盗まれているということでした。地球上のありとあらゆる動物が被害にあっているようです。
そこに、アマギ隊員から連絡が入ります。どうやらイシヤマルリコさんが、近くの浜辺で発見されたようです。ルリコは意識不明ですが、命には別状はないようです。ルリコを基地に収容することにしました。フルハシ隊員、ソガ隊員、ダンがポインターで迎えにいきます。
浜辺では、アンヌ隊員、アマギ隊員、警察官、そして地元の人たちが、心配そうにルリコを介抱しています。そこに、フルハシ隊員、ソガ隊員、ダンが到着します。すると、ルリコはゆっくりと目を開きます。どうやら、気を取り戻したようです。アンヌ隊員がルリコに声をかけますが、ルリコは目を見開いた状態で反応がありません。ダンがルリコの右腕に何かできものができていることを見つけます。
ルリコはウルトラ警備隊のメディカルセンターに搬送されました。キタムラ博士が、ルリコの右腕のできものを採取し分析にまわします。しかし、全く病症がわかりません。しかし、染色体が猛烈な勢いで減っていることがわかりました。できものとの関係を調べることになりました。
シーン変わって、謎の円盤を捜索するウルトラホーク1号。異常は見つかりません。
メディカルセンターの部屋のベッドで寝ているルリコが苦しみはじます。アンヌ隊員が様子を見に行くと、ルリコの体が緑色に変色します。そこに突然、ブラコ星人が現れます。アンヌ隊員は驚いて、ダンを呼びます。叫び声を聞きつけたダンがやってきます。
ダンが部屋に入ると、アンヌ隊員は床に倒れています。するとベッドの陰からブラコ星人が現れます。怪物に遅いかかるダン。怪物は怪力でダンが首を絞められます。間一髪のところで、ウルトラガンが怪物に命中します。怪物はその場に倒れます。キリヤマ隊長が助けにやってきたのです。
- ダンの顔にちょっと泣きが入っています。キリヤマ隊長に助けられて、安堵の顔。ダンはウルトラセブンであると同時にウルトラ警備隊の隊員であり、キリヤマ隊長の部下なのです。
キリヤマ隊長とダンがアンヌ隊員の様子を見ると、アンヌ隊員の体もみるみるうちに緑色に変化してしまいます。
キタムラ博士は、アンヌ隊員とルリコの奇病を解明するために、ブラコ星人を解剖することにしました。
シーン変わって、海上。海中からたくさんの円盤が飛び立っていきます。
再び、シーン変わって、メディアカルセンター。できものの分析結果が出たようです。ブラコ星人を解剖した結果、胃の中から半分消化しかけた赤い胞子、つまりできものが出てきたとのこと。
この赤い胞子に普通のホルモンを注入しても何も起こりませんが、人間の女性の染色体を主体としたホルモンを注入すると、赤い胞子が増殖を始めました。ブラコ星人が女性を狙う理由はこのためだったのです。
ダンはこの様子を見て「まるで人間牧場ですね」と言います。宇宙人にとって、女性の体は食料である胞子を育てる絶好の牧場だったわけです。このままでは、地球上の女性すべてが人間牧場にされてしまいます。ブラコ星人がルリコさんを返してきたのは、他の女性に胞子を空気感染させるためだったのです。
他の女性への感染を防ぐため、アンヌ隊員とルリコは隔離さりことになりました。
胞子が増殖して、怪しげに、どんどん大きくなっていきます。
シーン変わって海上。海中からたくさんの宇宙船が飛び立っていきます。円盤がどんどん集結しているようです。
再びシーン変わってメディカルセンター。ダンとキリヤマ隊長が博士にアンヌ隊員とルリコを助ける方法を聞きます。キタムラ博士は、地球上では無理だが、たったひとつ考えられる方法はあると答えます。
ダンが「どんな方法ですか」と聞くと、キタムラ博士は「やっぱり無理だ」と歯切れの悪い返事。ダンが問い詰めると、キタムラ博士は、放射線アルファ73を患者にあてると、おそらく助かるだろうと答えます。
ところが、放射線アルファ73は土星の鉱石にしか含まれていないようです。ダンはウルトラホーク2号で土星に向かうことを決意します。了承するキリヤマ隊長。
ところが、ホーク2号では土星まで3日かかります。アンヌ隊員とルリコに残された時間はわずか15時間。とても間に合いません。
- アンヌ隊員とルリコは白い布をかぶっています。枕元に菊の花が添えられており、まるで霊安室のような雰囲気です。
シーン変わって、捜索を続けるウルトラホーク1号のフルハシ隊員、ソガ隊員、アマギ隊員。集結して飛んでいる円盤を発見します。ホーク1号はさっそく円盤に攻撃を仕掛けます。宙返り、背面飛行で、円盤を攻撃します。
- この攻撃の仕方、アイアンロックスを攻撃したキリヤマ隊長と同じ。
ホーク1号からキリヤマ隊長に円盤と交戦中との連絡が入ります。キリャマ隊長はダンにホーク3号で救援に向かうよう命じます。これから円盤との戦闘に入ることになりますが、とにかく時間が残されていません。アンヌ隊員の身を案じるダンはホーク3号で決死の思いで円盤に突っ込んでいきます。
ホーク3号は円盤に突っ込み炎をあげて墜落していきます。
すかさず現れるウルトラセブン。円盤を攻撃しますが、円盤が出す光線の網で捉えられてしまいます。ウルトラホーク1号のフルハシ隊員がその状況についてキリヤマ隊長に「セブンが連れ去られます」報告します。
- ここでキリヤマ隊長の謎の言葉が出てきます
キリヤマ隊長:「ウルトラセブンは土星に行こうとしている。アンヌ隊員やルリコさんの奇病を直すためだ。ただちに援護しろ!」
- これが問題の一言です。キリヤマ隊長が知っているのは、ダンが土星に向かおうとしていたことです。なぜ、セブンが土星に向かおうとしていることを知っているのでしょうか。これこそ、キリヤマ隊長がセブンの正体がダンと知っていたのではないかと言われる所以です。
ホーク1号は攪乱戦法でぐるぐる回転しながら円盤の光線ネットを崩します。自由を取り戻したウルトラセブンは、ホーク1号に敬礼して、土星へと向かっていきます。ホーク1号は残った円盤をすべて破壊します。
- とにかくフルハシ隊員の操縦がすばらしい。これはクラタ隊長やキリヤマ隊長を凌ぐ名パイロットぶりです。
シーン変わって、土星に向かウルトラセブンの姿。
- ちゃんと輪のある土星に向かっていくところが描写されています。
シーン変わってメディカルセンター。どうやってウルトラセブンから放射線アルファ73の鉱石を受け取ったのかわかりませんが、とにかく放射線アルファ73がアンヌ隊員とルリコに照射されます。すると、2人の顔から緑色が消えて、2人は眼を開き、意識を取り戻します。どうやら助かったようです。
そこに、フルハシ隊員、ソガ隊員、アマギ隊員が戻ります。皆が安堵する中でキリヤマ隊長が「ダンはどうした」と聞きます。
3人がダンが見つからないことを伝えると、キリヤマ隊長は「なに、ダンのことだ…。きっと、どこかで生きているさ」と答えます。
- まるでダンがセブンであることを知っているかのように安心して言っています。
シーン変わって作戦室。ダンが作戦室の透明な板に土星の絵を満足げに描いています。皆が心配しているのはお構いなしの雰囲気です。
- このシーンどう捉えたら良いのでしょう
きっと、ダンはアンヌ隊員の命を救えたことが嬉しくてたらまらないのでしょう。そのように見えないでしょうか・・・
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