環境省 天然のニホンウナギを絶滅危惧種に指定
環境省は2月1日付けでニホンウナギをレッドリスト(汽水・淡水魚類)の絶滅危惧種1B類に指定しました。
絶滅危惧種1B類は、国内で絶滅の可能性が2番目に高いとされるカテゴリ (Wikipedia - Category:絶滅危惧IB類)です。
ニホンウナギの成魚と稚魚のシラスウナギの漁獲量は年々減り続けています。これまで、ニホンウナギはその生態がよくわからなかったことや、日本でのウナギの消費を鑑みて、絶滅危惧種には指定されていませんでした。しかし、最近になって、生態の解明が進み、絶滅の可能性が高いことがわかり、絶滅危惧種に指定されることになりました。なお、ヨーロッパウナギは既にIUCNのレッドリストで既に絶滅器具1A類(絶滅寸前)に指定されています。ニホンウナギも将来1A類に指定される可能性もあります。
最近になって、ウナギの卵から育てる完全養殖の研究が進んでいますが、未だに実用化できていません。そのため、天然のウナギが絶滅すると、ウナギの養殖もできなくなります。そのため、天然のウナギの保護は重要です。
今回の絶滅危惧種の指定によって、ニホンウナギの漁や取引が法的に制限されることはありませんが、保護の対策が進むことによって、何らかの規制がかかるようになると思います。
そういえば、今年の初めに東京海洋大学が凍結細胞を使って、ニジマスにヤマメを産卵させることに成功しています。あまりにも単純は発想ではありますが(^^ゞ、こういう技術と完全養殖を組み合わせることによって、何とか絶滅を回避し、食文化を守ることができないでしょうか
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