ウルトラセブン第19話「プロジェクトブルー」放映45周年!(1968/02/11 19:00)
ウルトラセブンは 1967年10月1日に放送が開始されました。1968年2月11日は第19話「プロジェクトブルー」が放映された日です。
赤い隕石が落下し、山火事が起きました。しかし、この山火事は大事件としては扱われず、ウルトラ警備隊にも通報されませんでした。
「フルハシ、ちょっとじっとしてろ。まるで動物園のクマだぞ」。キリヤマ隊長が、落ち着きなく作戦室をうろつき回るフルハシ隊員を叱咤します。
どうやらフルハシ隊員は事件が起きないので、体がなまって、時間をもてあましている様子です。月に行っているアマギ隊員とソガ隊員をうらやましがっています。
キリヤマ隊長は「事件がないのは平和の証拠だ」とフルハシ隊員を諭します。そして、「ミヤベ博士のプロジェクトブルー、つまり地球防御バリアが完成したら、いよいよ暇になるぞ」と続けますす。
地球防御バリアというのは、月と地球を磁力線の網で包み込んでしまうものです。フルハシ隊員が「話が大きすぎますねぇ」というと、キリヤマ隊長が「フルハシの頭じゃ考えもつかんだろうね」と歓談します。
そこに、ダンが鋭い指摘。「しかし、隊長。バリアのおかげで宇宙人は入ってこないかもしれませんが、我々も月までしか行けぬことになって、地球の発展という面から見れば、損失の方が多いのではないでしょうか」。
この指摘にキリヤマ隊長は「バリアには秘密の出入り口を何カ所か作ることになっている、ミヤベ博士だ、大丈夫だよ」と答えます。
シーン変わって深夜に別荘地へ向かう道を走る自動車。ミヤベ博士が久しぶりの休日を妻のグレイスと過ごすため、別荘に帰宅の途中。明日はグレイスの誕生日。ミヤベ博士が車を運転していると、道端に女性を発見。車を止めて乗っていきませんかと声をかけますが、そこには女性の姿はなかったのです。
間もなく、ミヤベ博士は別荘に到着。グレイスは明日は慈善パーティの準備があるとのこと。どうもミヤベ博士の帰宅は突然決まったようです。ミヤベ博士はグレイスに誕生日のプレゼントを渡します。プレゼントの中身は真っ白なドレスでした。ミヤベ博士とグレイスが話をしていると、いきなり地震が起きます。
シーン変わってウルトラ警備隊の作戦室。月の基地のアマギ隊員から連絡。どうやら、月の基地に宇宙人が現れ、ミヤベ計画の機材に爆薬を仕掛けようとしたようです。何かが起こりそうな雰囲気です。ダンがウルトラホーク3号でパトロールに出かけることになりました。
再び、ミヤビ博士の別荘。ベッドで寝ているミヤベ博士がうなされています。ミヤベ博士の首に化け物の手が伸びたところで、ミヤベ博士はびっくりして目を覚まします。グレイスに疲れているので夢を見たと諭され、ミヤベ博士は再び眠りにつきます。
ミヤベ博士が目を覚ますと、枕元にテープレコーダー。再生するとグレイスの声。朝食の準備できているという伝言です。
- このテープレコーダーはカセットテープレコーダーみたいな感じです。カセットテープレコーダーは1962年に発売されました。TDKが国産のカセットテープを発売したのは1966年です。最先端の装置を採用したことになります。
ミヤベ博士がグレイスが用意した食事を食べようとすると、突然テーブルが上昇します。床に現れたのは丸い大きな穴。地下へ階段が続いています。ミヤビ博士が階段を降りていくと、突然、穴がふさがってしまいます。外へ出られなくなったことを悟ったミヤベ博士は意を決して地下へと降りていきますが、途中で紐のようなものに、ぐるぐる巻きにされてつかまってしまいます。画面がピカピカと光るものに閉ざされ、それが開くと、ミヤベ博士が透明なテーブルの上でとらわれの身になっています。
- このピカピカしたものの正体はあれです、あれ。最終回のピカピカと同じです。くしゃくしゃにして元に戻した2枚のあれを両側から合わせるようにして閉じて、開いています。画面を切り替えています。
- ということは最終回のピカピカのアイデアはここからだったのかな。
すると、どこからともなく宇宙人の声が・・・
「私は、バド星人。宇宙の帝王だ!だいぶ前、この太陽系に来たことがある。その時は、地球はまだ火の玉だった。冥王星にだけ知的生物が生きていた。我々の他に、そんな生物の生存は許せない。根絶やしにしてやったよ」
バド星人は地球人を根絶やしにするため再び地球にやってきたのです。ミヤベ博士は地球にはウルトラ警備隊がいるから、むざむざとはやられないと言いますが、バド星人は地球そのものを爆破するから無駄だと答えます。
バド星人は宇宙船を地球に送り込んだのですが、一機がミヤベ博士の地球防御バリアに触れて爆発したようです。
- 最初の山火事を起こした隕石はバドー星人の宇宙船だったのです。
そのため、バドー星人は地球防御バリアの秘密を得るため、ミヤビ博士の別荘にプロジェクトブルーの書類を盗みにやってきたのです。
シーン変わって、パトロール中のウルトラホーク3号。ダンが待機中に大量の放射能を検出します。何かが爆発したもののようです。
- 何かのメーターの針が大きく振れて反応します。HDKとあるので、北陸電気工業のものではないかと思います。G.m.という表記があります。
ダンがキリヤマ隊長に連絡すると、タケナカ参謀が、V3から防御バリアに隕石がぶつかったという連絡があったと。V2とV3の間に試験的にバリアをはっていたようです。ここが宇宙人の侵略によく使われるコースとのこと。
グレイスが別荘に帰ってきますが、ミヤベ博士の姿が見当たりません。バドー星人はミヤベ博士に自白電波をあびせますが、ミヤベ博士は書類のありかをしゃべりません。
バド星人は別荘にいろいろと仕掛けて、グレイスを驚かせます。不思議な笑い声が聞こえたり、電話線が切られている電話の呼び出し音がなったり、停電したりと、別荘がまるでお化け屋敷となってしまいます。グレイスはろうそくに火をつけ、別荘の中を歩き回ります。バド星人その様子をミヤベ博士に見せて、グレイスが心配なら、書類のあり場所を言うのだと脅迫します。階段を降りるグレイスに頭上の電灯を落とします。グレイスは気絶してしまいます。
シーン変わって作戦室。アンヌ隊員が「ミヤベ博士の家の電話が通じない」とキリヤマ隊長に報告します。電話局に調べてもらったところ、機械の故障ではなく、電話線が切られているとのことです。
キリヤマ隊長はダンにミヤベ博士の別荘に向かうように命令を出します。すかさず、アンヌ隊員が「隊長、アタクシも」と言って、ダンについていきます。
別荘で気を取り戻すグレイス。階段を上って寝室に戻ると、電気がつきますが、そこにバド星人がいきなり現れます。悲鳴をあげるグレイス。
別荘にポインターで到着したダンとアンヌ隊員。別荘の呼び鈴を押すと、グレイスの悲鳴が聞こえてきました。ドアを開けようとしたら、鍵がかかっています。ダンがウルトラガンで鍵を壊して、2人は別荘の中に入ります。すると、バド星人がグレイスに襲いかかろうとしています。
バド星人は手に銃のようなものを持っていますが、ダンがバド星人をウルトラガンで撃ちます。床に倒れたバド星人は火をあげて燃え、消えてしまいます。
ダンとアンヌ隊員がグレイスを寝室に運びます。ダンはアンヌにグレイスの介抱を頼み、ミヤベ博士を探しに寝室をでていきます。ダンが階段を降りていくと、階段下の鏡のあたりから撃たれます。ウルトラガンを撃つと、バド星人が姿を現し、床に倒れて、火を出して燃え、消えてしまいます。
- このときウルトラガンのビームが鏡の中に映り込みます。なかなか細かい。これで鏡の中に何か秘密がありそうというのを演出したのでしょうか。
ダンはウルトラアイを取り出して、ウルトラセブンに変身。鏡の中が怪しいと考えたセブンは鏡の中に入っていきます。
- ウルトラセブンが鏡面に手を当てて,鏡の中に入っていきますが、ここは水面を使っています。
ウルトラセブンが侵入してきたことを知ったバド星人は即座に逃げることを決断。人質にミヤビ博士を連れていくといいます。バド星人は2時間で爆発するようにセットした爆弾を地球に仕掛けて、円盤で逃げていきます。
ウルトラセブンが円盤に侵入しようとすると、入り口が閉まり始めます。ウルトラセブンは入り口に挟まれてしまいます。そこにバド星人が現れ、ウルトラセブンを銃で撃ちます。ウルトラセブンはすかさず巨大化し、円盤を捕まえて飛び、地上に置きます。その円盤の影から巨大化したバド星人が現れます。
ウルトラセブンとバド星人の対決です。このバド星人、おじいさんのような顔をしていますが、岩を素早く拾って投げつけり、岩の上からフライングボディーアッタクしたり、メリケンザックでセブンの頭をつついたり、宙返りしたりしてなかなか機敏です。しかし、やってることはまるで悪役レスラー。というか、この戦いがプロレスです。最後はウルトラセブンがバド星人を地面に叩きつけます。赤い色の泡を口から吐いて絶命します。
バド星人を倒したウルトラセブンは円盤で囚われたミヤベ博士を助けます。ミヤベ博士は家の地下に爆弾があるとセブンに伝えます。セブンはミヤビ博士と一緒に瞬間移動で別荘のグレイスとアンヌのいる寝室に戻ります。
ミヤビ博士とグレイスが安堵の表情で抱き合います。アンヌ隊員はウルトラセブンに「ダンがいないのよ」と伝えます。セブンは、わかったと頷いて、階段を降りていきます。セブンの後をついていくアンヌ隊員。セブンは鏡の中に入っていきますが、アンヌ隊員は鏡に顔をゴツンとぶつけてしまいます。
ウルトラセブンは爆弾を取り返し、宇宙へ飛んでいきます。その姿を見て安心するアンヌ隊員。アンヌ隊員はミヤベ博士に書類はどこに隠しているのかと聞きます。ミヤベ博士は隠してなどいないと言い、グレイスが着ている白い服にライトを当てます。すると、服の生地に数式が浮かび上がります。ミヤベ博士はグレイスにプレゼントした服に書類を書き記していたのです。
ダンが帰ってきていないことに気が付くアンヌ隊員。アンヌ隊員、ミヤベ博士、グレイスが階段を降りていくと、階段下のドアが開きます。3人はバド星人が現れたかと思ってひるみます。そこに現れたのはダンでした。
アンヌ隊員「ダン、びっくりするじゃないの」
ダン「山の方へ逃げた宇宙人をやっつけてきたよ」
そして、ダンはビデオシーバーでキリヤマ隊長に連絡。
ダン「宇宙人は全滅。ミヤベ博士は無事に助け出しました」
すると、すかさず
アンヌ隊員「全部ウルトラセブンの働きです」
ダン「こいつぅ」と言って、アンヌのヘルメットをこずきます。
すると、キリヤマ隊長が
「なにっ?なにがコイツだ」
ダンはばつの悪そうな顔をし、4人の笑い声で終劇となります。
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