シソ焼酎 「鍛高譚」 の由来 読み方と意味も
北海道に 「鍛高譚」 というシソ焼酎があります。シソの香りが嫌いな人でなけれれば、口当たりが軽く、すっきりとした味の美味しく飲める焼酎です。 「鍛高譚」は「たんたかたん」と読みますが、どんな意味を持っているのでしょうか。その由来を説明しましょう。

しそ焼酎「鍛高譚」のラベル
シソは漢字では、紫蘇と書きますが、これはシソの薬効に由来しています。中国の古い伝えに、蟹を食べて食中毒になった若者に、シソの葉を煎じた薬草を飲ませたところ、たちまち治って元気になったという話があります。紫色の蘇る薬草ということで、紫蘇と呼ばれるようになったそうです。
焼酎の 「鍛高譚」もシソの薬効に関係しており、北海道の白糠町に伝わる民話に由来します。「鍛高譚」は、アイヌ語で魚の「カレイ」を意味する「タンタカ」と、「語り」を意味する「タン」を合わせた造語で、「カレイの物語」を意味しています。
「鍛高譚」はカレイを主人公とした民話です。その民話は次のような話で、その絵が焼酎「鍛高譚」のラベルに描かれています。
潮が沖に流れ、海がどんよりと濁ってきました。
魚たちは息が満足にできず苦しんでいます。
長老の海亀がやって来て鍛高に言いました。「あの山の麓に、どんな苦しみも癒してくれる紫の葉が生えている。私達は川では生きていけないが、お前なら大丈夫。みんなのためにその葉をとってきておくれ」と、はるか遠くの山を指しました。
鍛高は勇気を出して川を遡り、苦労の据えようやく木漏陽溢れる美しい豊かな大地に辿り着きました。紫の葉はすぐにわかりました。その香りを嗅いだだけで今までの疲れがとれたからです。
そして、鍛高からわけを聞いた森の動物たちが紫の葉を摘んで、川に落としてくれました。
その後、鍛高の持ち帰った紫の葉のおかげで魚たちは元気を取り戻すことができ、まもなく潮も海に戻り平和が訪れた。
そして、魚たちは紫の草のある青い山をタンタカ山と呼ぶようになりました。
白糠沖から望むタンタカ山は昔も、今も、漁からの帰港の時、目印として大切にされています。
鍛高譚を読む | 鍛高譚 | オエノングループ http://www.oenon.jp/tantakatan/story.html
こちらが北海道白糠町のタンタカという地域です。白糠には茶路川が港に流れ込んでいます。茶路川をさかのぼると、タンタカ沢を抜け、その先に鍛高山があります。鍛高はこの茶路川をのぼって、シソを取りに来たと伝えられています。鍛高山では、タンタカの化石も発掘されているそうです。
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