ウルトラセブン第5話「消された時間」放映45周年!(1967/10/29 19:00)
ウルトラセブンは1967年10月1日に放送が開始されました。10月22日は第5話「消された時間」が放映された日です。
収録されているDVDはNo.2になります。
「消された時間 」に登場するのは、宇宙蝦人間 ビラ星人です。円谷一監督の作品です。
南極の地球防衛軍科学センターからジェット機で地球の頭脳と呼ばれユシマ博士が地球防衛軍の極東基地にやってきます。
この重要人物の身辺警護を担当することになったのが、宇宙警備隊のフルハシ隊員です。フルハシ隊員はダンとアンヌにボディーガードみたいな仕事は弱いんだよとグチを言います。ダンはフルハシ隊員に、ユシマ博士の来日の目的は、博士が発明したユシマダイオードを使って基地のレーダーを改良するためであり、そのユシマ博士の身辺警護は重要な仕事であることを強調します。
おそらく、自分がダイオードという言葉を知ったのは、ユシマダイオードが初めて。自分は、このシーンを見て、そうかダイオードって、そんなにすごい部品なのだなと思ったのです。
場面変わって、ユシマ博士が乗るジェット機。機長とユシマ博士が話をしていると、突然、時間が止まってしまいます。どうやら、ジェット機が怪光線に包まれたようです。しかし、何事もなかったかのように、時間は再び時を刻みます。この怪光線は後でわかりますが、時間停止光線といいます。
そして、ジェット機は問題なく着陸します。この特撮シーンは、サンダーバードを彷彿させます。
空港でウルトラ警備隊がユシマ博士を出迎えます。ユシマ博士はウルトラ警備隊に自分の警護をしてもらうことに謙遜し、「私などをどうにかしようとする宇宙人がいますか」と冗談を言います。一同は笑いながら空港の電車に乗り込みます。この電車は基地へ直通のようです。これは羽田空港のモノレールです。途中でミニチュアの特撮となりますが、これもまたサンダーバードのシーンのように良くできています。
再び場面変わって、ユシマ博士が宿泊しているホテル。フルハシ隊員が寝ずに警護しています。そこへ、またジェット機を包み込んだ 時間停止光線が、ホテルを包み込みます。すると、また時間が止まります。
ここで駐車場を警らしている警備員が自動車から剥がれ落ちるビラを見て、「な~んだ、駐車禁止の張り紙か」というシーンがあるのですが、この台詞の言い方が、何とも学芸会の台詞のような感じで、臨場感がありません。でも、こういう部分が記憶に残っているのです。
さて、ユシマ博士の部屋の中。いきなりテレビのブラウン管がつきます。画面に現れたのが、ビラ星人。このビラ星人の声としゃべり方は今でも記憶にはっきりと残っています。
- 起きろ、ユシマ博士。起きるのだ。我々はビラ星人。全宇宙の征服者だ。我々は地球侵略の手下としてお前を選んだ。お前の乗ったロケットを時間停止光線で捉え、時間の進行を止めておいて、お前の頭にビラ星人の心を植え付けた。お前は体はユシマ博士だが心はビラ星人になってしまったのだ。これからは、我々の指令を忠実に守って、地球征服に協力しなければならない。わかったな命令する。先ずユシマダイオードを出せ、出すのだよろしい。それから明日の朝、レーダーの心臓部を破壊せよ。わかったな。注意する。地球には人間に味方する宇宙人がいる。名前はモロボシダンという。この男に気をつけろ
番組が終わった後、ビラ星人の真似してしゃべっていたように思います。番組が終わった後、ビラ星人の真似してしゃべっていたように思います。あと、昔のテレビは暗いところで消すと、ブラウン管が白くボーッと浮き上がるのですが、これが何ともビラ星人が出てきそうで恐かったのであります。
このビラ星人の声は俳優の辻村真人さん。非常に特徴がある声です。ウルトラセブンでは第36話のペガ星人の声も担当しています。あと、仮面ライダーの怪人多数。
またまた場面が変わって、翌朝になります。ダンがユシマ博士を迎えにきます。ユシマ博士を車の後部座席に乗せたダンは車を運転しながら独り言を呟きます。
- この男、本当にユシマ博士なのだろうか。いや、間違いない。前に写真で見たことがある。しかし、なぜ、あんなことを言ったのだろうか。僕が宇宙人だということを知ってたのだろうか。まさか、そんなことはありえない。いずれにしても注意しなければ。
これ放送時にはわからなかったのですが、後年ビデオで見たときに、話がつながらないと思って巻き戻して見た記憶があります。最初の方で、 「私などをどうにかしようとする宇宙人がいますか」と言っているので、このことなのかなと思って、ずっと納得していました。ところが、その後、インターネットでの情報で、この間に、ユシマ博士がもっと決定的にダンを宇宙人だと示唆するようなシーンがあったようです。確かに、言われてみれば、最初のシーンは軽いジョークで、それでダンがこのような独り言を呟く理由がわかりません。
というより、それで納得してしまっていた自分σ(^^;)は、あっさりとビラ星人にだまされてしまうのだろうなと・・・
そして基地に到着したユシマ博士は、レーダーの感度を改善するために、ユシマダイオードを制御盤の回路に取り付けるようダンに頼みます。このユシマダイオードはテレビに出てきたビラ星人が光線を浴びせることによって、何らかの仕掛けが施されています。
ダンはユシマダイオードを回路にセット。このときのユシマダイオードの取り付け方がちょっとぎこちないのでありました。
さて、レーダーのスイッチを入れると、制御盤がスパーク、レーダーが故障してしまいます。
その原因は分からずヤマオカ長官が、ユシマ博士の警護をしていたフルハシ隊員に「ボディーガードとして何をやっておったか!」と詰め寄ります。
そこで、ユシマ博士はすかさずレーダーが故障したのはダンがユシマダイオードをすり替えたせいではないかと、宇宙人のスパイ疑惑をダンに向けます。
レーダーが故障している間にビラ星人の宇宙船団が地球にやってきます。
その後、ユシマ博士が怪しいと考えたダンはユシマ博士がどこにいるかをフルハシ隊員に聞きます。ユシマ博士が機械室にいるとわかったダンは機械室の中に入ろうとしますが、入り口で警備員に制止されます。すかさずダンは目を光らせて機械室内部を透視、ユシマ博士がビラ星人から指示を受けているところを発見します。
ダンは機械室から出てきたユシマ博士に「博士、あなたは宇宙人に利用されているんです。目を覚ますんです」と言います。2人がもみ合いになっているところに、キリヤマ隊長をはじめとする隊員がやってきます。
ダンはウルトラガンを抜き、ユシマ博士に向けて構えます。キリヤマ隊長がユシマ博士をかばい、ユシマ博士がダンを「この男こそ宇宙人なんだ。スパイなんだ」と言い放ちます。
この一件で、ダンは鉄格子の独房に入れられてしまいます。
そして、間もなく非常事態発令。レーダーが壊れている間にビラ星人の宇宙船団が地球に到着したのです。
非常事態の警報が鳴り響く中で、独房に入れられていたダンは、そのままでは出られないことを悟り、ウルトラセブンに変身します。セブンは両手で鉄格子を鷲づかみに、あっさりと牢を破ります。このときのダンの変身方法は、両手を顔の前でクロスして「デュワッ!」。クロスした手を元に戻すと、ウルトラアイが装着されていてセブンに変身します。
さて、その頃、出動したホーク一号とビラ星人の宇宙線団が空中戦。そこにかけつけるウルトラセブン。
そして、墜落した円盤からビラ星人が出現します。セブンはビラ星人と戦い、アイスラッガーでバッサリさばきます。倒れたビラ星人のところに、ホーク1号が打ち落とした円盤が墜落、ビラ星人もろとも炎上します。
場面変わって、基地内のメディカルセンター。気を失ったユシマ博士が気が付きます。そして、「私はロケットに乗っていたのでは」と発言。まるで記憶がないようです。
そこに、ダンが「あなたはビラ星人の陰謀に利用されていたんです。あなたを自由に操って、この防衛基地を破壊させようとしたんです」と指摘。
その指摘にびっくりするユシマ博士。アンヌが「いいえ、博士が悪いんじゃありません。ビラ星人がいけなかったんですわ」とフォローします。でも、ビラ星人の悪事は「いけなかったんですわ」レベルなんてもんじゃないよねと思ったのです。
そして、ヤマオカ長官が締めくくります。
「ビラ星人も上手いことを考えたものだ。博士は警備の盲点だからねぇ」
さて、最後に歌詞入りのウルトラ警備隊の歌が流れるのですが、この歌にはウルトラカーというのが出てきます。これって、もちろんポインターのことだと思います。
ところで、後年、夏休みの自由研究で、ラジオを作ったのですが、このときダイオードという部品を初めて目にしました。このちっちゃいのがダイオードかぁ・・・と思ったのです。
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