ファストフィッシュが登場
最近、コンビニやスーパーで、電子レンジなどで簡単に調理して食べることができる魚介類の商品が販売されるようになってきました。内臓や骨が取り除かれているので、電子レンジを使わない場合でも、簡単に調理ができます。
こうした魚介類の商品の中にファストフィッシュと呼ばれるものが登場しました。ファストフィッシュは、水産庁が進めている魚介類の消費を増やす目的で行われている「魚の国のしあわせ」プロジェクトで行われている事業です。
ファストフィッシュの定義は「手軽・気軽においしく、水産物を食べること及びそれを可能にする商品や食べ方のことで、今後普及の可能性を有し、水産物の消費拡大に資するもの(近年の消費者の簡便性、即食を求めるニーズに対応する商品のバリエーションを増やすこと)」とされています。
ファストフィッシュの認定は、水産庁の「わたしたちのファストフィッシュ委員会」が公募した商品について審査を行います。認定された商品には、次のファストフィッシュのロゴがつけられます。
水産庁がこのようなプロジェクトを進めている背景には、日本人の魚離れがあります。厚生労働省のデータでは、日本人1人あたりの魚介類の摂取量が年々減少しています。たとえば、2001年は1日あたり94.0グラムでしたが、昨年は1日あたり72.5グラムまで減少しています。
一方で、魚は美味しいので積極的に食べたいという消費者もたくさんいます。ところが、調理が面倒なため食べるのを踏襲している消費者も少なくありません。水産庁は、ファストフィッシュが、こうした消費者層の要求にも応えられると考えています。
東日本大震災で影響を受けた漁港、市場もたくさんあります。ファストフィッシュは復興にも貢献するでしょう。
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