米国カリフォルニア州でフォアグラ禁止
日本では6月30日を最後に7月1日から牛レバー刺しが提供できなくなりましたが、米国のカリフォルニア州では6月30日を最後に7月1日から肥大化させたガチョウやカモの肝臓であるフォアグラの生産と販売が禁止となりました。 禁止の前日は最後のフォアグラを堪能しようと、たくさんの人がレストランにやってきたそうです。
フォアグラの生産には、ガチョウやカモにチューブを使って強制的に餌を与えますが、この方法が動物愛護団体から残酷であると批判を受けていました。その批判を受けて、2004年にアーノルド・シュワルツェネッガー州知事がフォアグラ禁止法に署名し州議会で可決され、今年の7月1日から禁止となりました。フォアグラを提供した店には1000ドル(約8万円)以下の罰金が科せられます。
日本でのレバ刺し禁止は食中毒の危険性があるという理由ですが、カリフォルニア州でのフォアグラ禁止は残酷だからという理由です。 フォアグラの食文化はヨーロッパを中心に非常に長い歴史がありますが、カリフォルニア州では、残酷という理由であっさりと幕を閉じてしまいました。
フォアグラ禁止は、レバ刺し禁止よりも先々の見通しが暗いでしょう。日本のレバ刺し禁止は科学的に安全な食べ方が見つかれば解除されるでしょうが、フォアグラ禁止は心情的な理由で禁止となっていますから、そう簡単には解除できないだろうと思われます。食文化が残酷、可哀想などの心情的な理由だけで禁止されることは非常に残念です。
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