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2012年6月26日 (火)

ファストサーバの被害は5千件に

ソフトバンクのYahoo!の子会社ファーストサーバのシステム障害ですが、5698件のユーザーのデータが消失していることが判明しました。同社は消失したほとんどのデータが復旧不可能であると報告しています。

同社サーバは全国の自治体や企業をはじめとする5万以上のユーザーと契約を結んでいます。被害の全容の詳細については未だ把握できていませんが、多数の企業で業務に支障が出ていると考えらます。顧客情報などを失った企業は、かなり深刻な状態だと思います。

システム障害が発生したのは6月20日の夕方で、サーバの保守点検に使用したプログラムのバグが原因と考えられています。保守点検のプログラムがシステム内に保存されていたバックアップデータまでを消去してしまったようです。

被害の原因を考えると、これはシステム管理上の人為的なミスです。バックアップの責任が顧客側にあるのか、あるいはファストサーバ側にあるのかは、契約などによって決まりますが、賠償問題に発展する可能性もあります。

2011年3月11日に起きた東日本大震災以降、サーバを外部にもつ企業が増えています。またIT部門のコスト削減のため、自社サーバを社内外に持たずにクラウドサービスを利用する企業も増えてきました。いったん外部にアウトソーシングしてしまうと、なかなか元に戻すことはできません。なぜなら、アウトソーシングしている企業内ではIT部門のシステム管理業務が空洞化しているからです。

面倒なIT部門のシステム管理の業務を雲の上へと追いやって、やれれと思っていたら、何か問題が起きて雲の向こう側が見えなくなった。雲が晴れと思った、何もなくなって青空だけが広がっていた事態はいつでもどこでも起こることです。

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