明治三陸地震と日本原子力研究所
明治29年(1896年)6月15日に三陸沖でマグニチュード8.2~8.5の地震が起こりました。この地震の震源地は岩手県の釜石市の東方約200キローメトルの沖合で、最大震度は震度4程度だったようですが、地殻変動の影響により、最大で海抜38メートルを乗り越える津波が発生しました。この地震は明治三陸地震と名付けられました。三陸という地名が広く知れ渡るようになったのはこの地震によると言われています。
この地震による死者・行方不明者は約2万1959人(死者2万1915名、行方不明者44名)、負傷者4398名となり、9878戸の家屋が津波によって流され、1844戸の家屋が倒壊しました。そして、6930隻の船舶が失われました(Wikipediaによる)。
明治三陸地震の様子は明治時代の浮世絵師 、歌川邦政によって描かれ、その絵は現在東京大学地震研究所に所蔵されています。その絵の画像は日本地震学会の下記サイトで公開されています。
http://www.zisin.jp/modules/pico/index.php?content_id=1408
絵のURLはこちら
http://zisin.jah.jp/uploads/fckeditor/uid000006_201008031602175cca25da.jpg
津波のものすごさが描かれています。津波はアメリカの西海岸まで届き、ハワイでも最大で9メートルを超える津波が発生し、大きな被害が出たようです。
時は流れて1956年6月15日、この日に日本原子力研究所が発足されたそうです。日本原子力研究所は2005年に核燃料サイクル開発機構と統合し、現在は日本原子力研究開発機構となっています。
東日本大震災による福島第一原子力発電所の事故を考えると、なんだか因縁めいた感じもします・・・
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