ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世がガリレオに謝罪(1992年10月31日)
ガリレオは1610年に自作の望遠鏡で天体の観測を行い、木星に4つの衛星、土星に2個の衛星、月面のクレーター、太陽の黒点の動き、金星の満ち欠けなどを発見しました。これらの天体の観測によって、ガリレオは当時主流であった天動説を否定し、コペルニクスの地動説を支持しました。しかし、ローマ教皇庁による宗教裁判で有罪となり獄中で生涯を終えました。
1965年にローマ教皇パウロ6世がピサを訪問したときに、ガリレオに対する宗教裁判について言及し、裁判の見直しが始まりました。それから27年後の1992年10月31日にローマ法王パウロ2世がガリレオ裁判が誤りであったことを公式に認めました。ガリレオがこの世を去って350年後のことでした。そして、地動説は2008年12月21日にベネディクト16世によって公式に認められました。
ガラス玉にレンズのはたらきを見つけたのが天動説を唱えたプトレマイオス、レンズを使って天動説が間違いであることを見つけたのがガリレオ・ガリレイです。ちなみに、凸レンズと凹レンズを組み合わせた望遠鏡をガリレオ式望遠鏡といいます。このタイプの望遠鏡は、1608年にオランダの眼鏡店のリッペルスハイが発明したことからオランダ式望遠鏡とも言います。
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