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2011年3月10日 (木)

ガリレオの思考実験 重いものほど速く落下するのか

 イタリアのガリレオ・ガリレイは、思考実験から「重たいものほど速く落下する」という当時主流だった考えを否定しました。

 ガリレイは重い鉄球と軽い鉄球を用意し、2つの鉄球を紐でつないで落下する実験を考えました。

 もし、重たいものが速く落下し、軽いものが遅く落下するならば、この紐でつないだ2つの鉄球の落下速度は、それぞれの鉄球の落下速度の平均値になるはずです。

 しかし、2つの鉄球は紐でつながれていますから、2つの鉄球の重さを合計した1つの物体と見なすことができます。すると、この物体の落下速度はもとの2つの鉄球の落下速度より速くなるはずです。

 ガリレイは同じ現象に対して矛盾する2つの結論が出てくるのはおかしいと考えて、実際に実験をしてみました。そして、「重たいものほど速く落下する」が間違いであることを確かめました。

 ちなみに、この実験は、ピサの斜塔で行われたと伝えられていますが、実際にピサの斜塔で実験が行われたかどうかは定かではありません。

 

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