ペットボトル再利用は現状では衛生面不安で困難
環境省が導入を検討していた使用済みのペットボトルの再利用に関して、PETボトルリサイクル推進協議会は洗浄によって完全に汚れを落とすことができず衛生面に不安があり導入は困難という見解を表明しました。
詳しい資料はPETボトルリサイクル推進協議会のWebサイトに掲載されています。これを読むと確かに現状では難しいなと思います。
http://www.petbottle-rec.gr.jp/pdf/returnable_pet.pdf
ひとつの事例として、回収されてきたペットボトルが飲料以外に使われた場合(ガソリンや灯油、農薬など)、ペットボトルが有害物質を吸着するため、洗浄で汚れを完全に除去するのは困難という実験結果も出ているようです。
結局のところ、再利用がうまく進むかどうかは、技術の問題というよりも、社会の仕組みの問題であり、家庭からのペットボトルの回収方法をうまく考えない限り、ペットボトルの再生利用は難しそうです。
なお、欧州諸国ではドイツなどペットボトルの再生利用が進んでいる国もありますが、それらの国でも、まったく問題がないというわけではないということが上記の資料に記載されています。
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