お酒に賞味期限はないの?
ウイスキーやワインには一〇年物や三〇年物などがありますが、お酒には賞味期限はないのでしょうか。実は、食品衛生法では、お酒には賞味期限の表示が義務づけられていないのですが、種類によっては賞味期限が表示されているものもあります。
ビールは製造後九ヶ月が賞味期限とされていますが、これはビールの表示に関する公正競争規約に従っものです。実際、ビールは褐色の瓶に入れる必要があるように光に弱く、熱にも強くありません。そのため、冷暗所に保存しておく必要があります。賞味期限は比較的長めですが、新鮮なほど美味しいので、なるべく早めに飲んだ方が良いでしょう。
日本酒は製造方法などでいろいろな種類がありますので一概には賞味期限を語ることはできないのですが、生酒や生貯蔵酒以外のものは、製造過程で二回加熱殺菌されていますから開栓しなければかなり長持ちしますし、賞味期限の記載はないようです。
生酒や生貯蔵酒には、製法品質表示基準に従い保存方法や飲用上の注意事項が記載されているものや、業界の自主的な基準により賞味期限が記載されているものもあります。これらのお酒は、火入れをしていないので酵母や酵素のはたらきで、時間の経過や温度の影響により味が変わってきます。すぐに冷蔵庫に入れて、できるだけ早めに味わうようにしましょう。
ワインは、種類によって、飲み頃が早くくるもの、ゆっくりと寝かせた方が美味しくなるものがありますが、基本的には賞味期限はありません。多くのワインには酸化を防止し、有害微生物の繁殖を抑制するために酸化防止剤が加えられています。しかし、いったん開栓したら、すぐに飲むようにしましょう。
ウイスキーは30年物の高級品があるように、保存の方法さえ守ればかなり長く持ちます。注意する点は強い光にさらさないこと、温度変化に気をつけることです。ウイスキーはアルコールの度数が高いので、開封後も保存さえしっかりしておけば、ずいぶん長持ちします。
お酒がまずくなるのは酸化と微生物の繁殖が原因です。直射日光が当たるところ、温度が高いところ、空気に触れやすい状態で保存すると、早く変質するので、冷暗所に保管するのが良いでしょう。
最近では空気に触れなくするように瓶の中を真空にできる商品もあります。ワインなどどうしても飲み残してしまった場合に使用すると良いと思います。
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