もうひとつの「世界でもっとも美しい10の科学実験」
もうひとつの「世界でもっとも美しい10の科学実験」(ジョージ・ジョンソン)
実験そのものの解説が中心の本ですが、面白くまとまっています。個人的には特にニュートンの色の話とマイケルソンの光速測定の話が面白かったです。
この本は「世界でもっとも美しい10の科学実験」 (ロバート・P・クリース) の続編ですが、著者が最初の本とは変わっています。 それもそのはず、この本ができた経緯が次の通りだからです。
内容紹介
『世界でもっとも美しい10の科学実験』(日経BP社)に触発された、ニューヨークタイムズ紙のコラムニストが同紙上に発表した別のリストをもとにした科学読み物です。物理学誌のアンケートによる『世界でもっとも美しい10の科学実験』でなく、個人による選考であるため、物理学に偏らず、生物学や化学からも選ばれています。また、哲学や科学史的な背景よりは、実験そのものに対する解説が主体となっています。登場するのは、ガリレオ・ガリレイ〔物理学・力学〕、ウィリアム・ハーヴィ〔血液循環説〕、アイザック・ニュートン〔物理学・光学〕、アントワーヌ=ローラン・ド・ラヴォアジエ〔化学〕、ルイージ・ガルヴァーニ〔生物学〕、マイケル・ファラデー〔物理学・電気〕、ジェームズ・ジュール〔物理学・熱力学〕、A・A・マイケルソン〔光学・天文学〕、イワン・パブロフ〔生物学〕、ロバート・ミリカン〔物理学・電気〕です。
内容(「BOOK」データベースより)
生物学、化学、物理学の科学全般から選んだもうひとつの「世界でもっとも美しい10の科学実験」。理論と実験の単純さ/美しさから知る科学の本質。
単行本: 272ページ
出版社: 日経BP社 (2009/9/25)
言語 日本語
ISBN-10: 4822284026
ISBN-13: 978-4822284022
発売日: 2009/9/25
商品の寸法: 19 x 13 x 2.6 cm
目次
まえがき
第1章 ガリレオ・ガリレイ
――物体はほんとうはどのように動くのか
第2章 ウィリアム・ハーヴィ
――心臓の謎
第3章 アイザック・ニュートン
――色とは何か
第4章 アントワーヌ=ローラン・ド・ラヴォアジエ
――徴税請負人の娘婿
第5章 ルイージ・ガルヴァーニ
――動物電気
第6章 マイケル・ファラデー
――奥深く隠されしもの
第7章 ジェームズ・ジュール
――世界はどのように仕事をするのか
第8章 A・A・マイケルソン
――宇宙で迷う
第9章 イワン・パブロフ
――測定不可能なものを測定する
第10章 ロバート・ミリカン
――ボーダーランドで
あとがき 11番目のもっとも美しい実験
謝辞
訳者あとがき
図のクレジット
原注と参考文献
索引
最初の本の目次は次の通りです。内容がかぶっているのですが、著者が違うので、本のタイトル通り「もうひとつの」という感じで楽しめます。
単行本: 340ページ
出版社: 日経BP社 (2006/9/14)
ISBN-10: 4822282872
ISBN-13: 978-4822282875
発売日: 2006/9/14
商品の寸法: 18.6 x 13.8 x 2.6 cm
目次
移り変わる刹那
世界を測る―エラトステネスによる地球の外周の長さの測定
球を落とす―斜塔の伝説
アルファ実験―ガリレオと斜面
決定実験―ニュートンによるプリズムを使った太陽光の分解
地球の重さを量る―キャヴェンディッシュの切り詰めた実験
光という波―ヤングの明快なアナロジー
地球の自転を見る―フーコーの崇高な振り子
電子を見る―ミリカンの油滴実験
わかりはじめることの美しさ―ラザフォードによる原子核の発見
唯一の謎―一個の電子の量子干渉
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