20光年先に地球型惑星Gliese 581gが見つかる
地球から天秤座の方向に約20.4光年離れた恒星グリーゼ581に地球型惑星が見つかったそうです。
グリーゼには581e、581b、581c、581g、581d、581fと6つの惑星が見つかっていますが、このうち581cと581fには水が存在することが指摘されていました。581cは恒星に近すぎるという指摘がありますが、581fの質量は地球の3~4倍程度で大気を保つことができ、生物が存在している可能性があると指摘されていました。
今回報告されたのは581gという惑星です。質量は地球の3~4倍程度で、公転周期は37日間。恒星に対して常に同じ面を向けているので、昼の部分は温度が高く、夜の部分は温度が低いのですが、夜と昼の境目の部分は地球の温度と同じぐらいと考えられています。
水と大気が存在する可能性が高く、これまで発見されたどの太陽系外惑星よりも生物が存在する可能性が高いそうです。
この惑星は直接観測することができないそうです。恒星グリーゼ581からやってくる光のわずかな変化から間接的に観測しているそうです。
直接観測するためにはできるだけ近づかなければなりません。
まず惑星までに行くには光の速度でも20年かかります。
地球から20光年ということは
光速30万キロメートル/秒×60秒×60分×24時間×365日×20年で、
およそ1.89×1014キロメートルも離れていることになります。現在の探査機で行くと、10万年近くもかかってしまいます。光速の数%を出すことができる原子ロケットなどを使っても数百年はかかります。探査機を送って、20光年先からデータを地球に送ってくるには20年かかりますから、ものすごい先の話になってしまいます。
宇宙望遠鏡(宇宙空間に設置した望遠鏡)を使うと、もう少し詳しいことがわかるのではないかなと思います。
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