ボーイング787 (B-787) がついに初飛行
15日に米国のワシントン州でボーイング社の次世代中型旅客機B-787ドリームライナーの初飛行が行われました。当初の予定より開発が遅れ、飛行テストも当初の予定より2年以上遅れました。
悪天候のため飛行時間は短縮されたようですが、無事にテストフライトが終了したようです。
Boeing 787 Dreamliner First Flight Take Off - 3rd View
このB-787は主翼を含む胴体の約50%が炭素繊維とプラスチックを組み合わせた炭素繊維強化プラスチックという材料でできています。
炭素繊維強化プラスチックは従来から航空機に使われてきましたが、民間の旅客機でこれほどまで使われるのは世界で初めてのことです。炭素繊維強化プラスチックは従来使われてきたアルミ合金やチタン合金に比べ強度や耐久性に優れ、なおかつ極めて軽量であるという特徴をもっています。
ボーイング社によれば、B-767は、プラスチックを多用することによって、
- 機体のメインテナンス性が大幅に向上
- 機体を大幅に軽量化することができることから最高速度をアップさせながら燃費を従来比で4%向上
- 後続距離が従来の同型機に比べて4000 Km向上
など、経済性、効率性に優れた航空機になっているということです。
また、従来の飛行機では機内の湿度をあげると胴体内部で結露が起こり金属の骨組みが腐食するという問題を抱えていました。このため機内の湿度を低くおさえる必要があり、長時間のフライトで喉を痛めてしまう乗客も少なくありませんでした。しかし、B-787の場合にはプラスチックを利用しているため、腐食の心配がなく機内の湿度を大幅に高くすることができ、長時間のフライトでも快適に過ごすことができるようになるとのことです。プラスチックを積極的に活用することによって、航空機はどんどん進化しているのです。
炭素繊維強化プラスチックは日本製、主翼の開発などは日本の企業が手がけています。量産体制に入れば経済効果も期待できるでしょう。
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