学研エリア学習事典〈第8巻〉理科 (1979年)
小学校の理科の事典です。理科の事典は第7~9巻で、
第7巻が理科Ⅰ、第8巻は理科Ⅱ、第9巻が理科Ⅲです。
この第8巻は、
●たのしいかがくじっけん
●ものの性質と変化
●もののしくみ
●地表と空
という構成になっています。
なぜこの古い本を買ったのかというと、光の学習のところがとても興味深いからでした。
現在の学習指導要領では小学校3年生で、光のことや鏡やレンズの働きについて簡単なことを学びます。その後、小学校では光については学習しません。中学校1年生で、光の反射や屈折、そして凸レンズの働きを学習します。
1979年当時は小学校3年生で光のことや、鏡やレンズのことを学びます。その後は小学校5年生で光の反射や屈折、そして凸レンズの働きを学習します。学習する内容は現在の小学校3年生や中学校1年生よりもはるかに高度です。この事典を見ると、こんなところまで学習していたのかとびっくりします。
この事典に書いてあることは、光の実験を子どもに見せるネタ作りにも、きっと役に立ちます。
例えば、次の図。これは凸レンズの集光の様子を示したものです。凸レンズの後ろに小さな穴をたくさん開けた板を置くことによって、光が焦点に向かって集光していることがわかるという図です。板の手前にレンズがあるからこそ、光がこのように集光するわけです。もしもレンズを外すと、板の穴は単なるピンホールになるだけです。穴の数だけ像できることになります。
これは絶対おすすめ。もっていて絶対に損しません。絶版ですから中古しかありませんが、価格は1500円とそれほど高くありません。
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コメント
実験の紹介どうもありがとうございます。
この事典見れば見るほど、これ小学校でやってたんだと感心しますよ。フレネルレンズの仕組みまで解説されていたりします。
光をつかってものを暖める実験なども面白いです。
投稿: toshizo | 2009年10月 8日 (木) 17時26分
押してしまいました~。(^^ゞ
穴をあけた板の代わりに、台所で使うごみ取りネットにしてもいいですよ。そうすると、レンズなしの時は、光がだんだん広がって、暗くなるのがわかります。
光源に、赤青緑黄色など、4分割するように色セロファンを貼って、ネットに映しておいて、レンズを間に置くと、上下左右が逆転するのがわかります。
http://www.youtube.com/watch?v=b0O9FA5zdnk
筒の長さと光源を調整しないといけませんが、なかなか面白かったです。
穴のあいた板だったら、もっと面白いかもしれませんね。
早速今月末使わせてもらいます。(^_-)-☆
投稿: 芽 | 2009年10月 8日 (木) 07時50分