水面にきれいに景色が映るときと、映らないときがあるのはどうして?
鏡のように、物がきれいに映るものは、光を規則正しく反射しています。これを正反射といいます。鏡の表面では次の図の左のように、光が規則正しく反射し、きれいにものが映ります。ところが、表面が凸凹しているものは、右のように光が表面に当たったときに、入射する光ごとに反射する方向がバラバラになります。これを光の乱反射といいます。たとえば風呂の中で鏡がくもると物がきれいに映らなくなるのは鏡の表面に水滴がたくさんついていて光の乱反射が起こるからです。
水たまりや湖などの水面に景色がきれいに映っているときは、水面が静かで波がほとんどなく、光は水面で正反射しています。ところが、風が吹くなどして水面が波だつと、水面が波で凸凹になり、景色がゆがんで映ります。波が荒くなると、光の乱反射が起き、景色がほとんど映らなくなります。次の写真は、博多の中州に行ったときに撮影した写真です。風が少し吹いていたため、水面が波立っていました。そのため、水面に映るネオンもゆがんでいます。
| 固定リンク | 0
「光の話」カテゴリの記事
- 【おもしろ映像】光の三原色の混色の実験(2024.12.18)
- 虹の日(7月16日)(2024.07.16)
- 夕焼けで燃え上がる炎雲(2023.12.30)
- レンズ光学の入門書|よくわかる最新レンズの基本と仕組み[第3版](2023.07.09)
- 2023年のトレンドカラー|色の日(1月6日)(2023.01.06)
コメント