日曜日に帽子をなくしてしまいました。茶色の革製の帽子です。
この帽子はサンフランシスコで買いました。天井に近い高さの壁にホコリをかぶってぶらさがっていました。どれぐらいそこにあったのかはわかりません。帽子を指さして「いくらだ?」と聞きました。店主は帽子を取り、ホコリをはらい「63ドル」と答えました。帽子には70ドルと書いたタグがついていました。
帽子の外側はホコリをかぶっていて、すり傷もたくさん入っていました。「ずっと誰も買わずにここにあったんだし、これからも誰も買わないでしょう。もう少し安くしてくれたらすぐに買うよ」と言ったら、店主は「50ドル」と言ってきました。
よしこれで買おうと思ったら、同行の中国人が「まだ高い。この人が買わなきゃ、金にならないよ」と言いました。すると、店主は笑って「43ドル。これ以上負けるならずっと飾っている」と言いました。
そんな経緯でサンフランシスコで43ドルで買い、海を渡って日本にやってっきた帽子でした。
日曜日は樹海に行き、その後は三鷹で2件ほど飲んで中央線で戻ってきました。中央線を降りて駅を出たところで帽子がないことに気がつきました。
三鷹のお店に電話してみましたが、帽子の忘れ物はないというので諦めかけていましたが、念のため駅の忘れ物窓口に行ってみました。
自分:「すみません帽子を忘れてしまったかもしれないのですけど」
係員:「帽子、さっきホームに落ちてましたよ。これ。」
見ると、黒いキャップです。
自分:「これは違います」
係員:「だよね、この帽子じゃなかなか探しに来る人いないんだよ」
自分:「茶色い皮の帽子なんだけど」
係員:「ん?あるよ、その帽子。アメリカ製で高そうだから絶対に取りに来ると思って、奧にしまってあるけど・・・」
自分:「インディ・ジョーンズがかぶってるみたいな帽子なんだけどね」
係員:「間違いなくきっとあなたの帽子だ。あなたの服装にぴったりの帽子だから。」
なんと、帽子があったのです。ホームに落ちていたのを駅員が見つけたそうです。なるほど、降りたときに落としたのかな・・・う~ん、覚えていない。
なくなったと諦めていたのが出てきたので、とても良かったです。
人気ブログランキングへ
最近のコメント