あの青い光はなんだったのでしょう
この青い光はなんでしょうの記事の写真です。
いったいこの写真は何だったのでしょう。
コメントを頂いた芽(鉄男)さんの答は「電車のヘッドライト!中央線(古いタイプの)205系。じゃないかな?」ということだったのですが、残念ながら違いました。でも、ヘッドライトというのは、ちょっとおしいなと思いました。
上の写真を良く見てみると、光のまわり何かボワーっとした輪郭が見えます。
で、ちょっと白黒にして、明るさとコントラストを調整してみました。
なんかとんがった2本の角みたいのがついています。
ということで答です。
夜道を歩いていると猫をよく見かけます。警戒心が強いのですぐ逃げてしまいますが、この猫はあとをついてきました。携帯電話のカメラで写真を取ってみました。
携帯電話の白色LEDフラッシュで目が光っています。
ものが見えるというのは、もので反射した光が眼に入り、網膜の視細胞を刺激するということです。
人間をフラッシュを使って写真撮影すると目が赤く写ることがあります。これを赤目効果もしくは単に赤目といいます。
赤目はフラッシュの光が網膜で反射した光が原因です。人間の瞳孔は暗いところでは開いています。瞳孔が開いているということは光が眼の中にたくさん入るということです。
フラッシュは一瞬して光りますので、瞳孔が閉じる時間もなく、フラッシュの光が眼の中に入ります。フラッシュの光は毛細血管がたくさん走っている網膜で反射します。つまり赤目は網膜が写っているわけです。
下の写真は完全に真っ赤ではありませんが、瞳孔が開いていて赤くなっていることがわかります。
最近のカメラは撮影の前にフラッシュがチカチカ光るものがあります。これは撮影前にフラッシュを光らせて瞳孔が閉じるようにしているわけです。
さて、猫に話を戻します。猫の目の網膜も同じように光を反射します。でも、猫の目はどうしてあんなに明るく光るのでしょうか。
多くの動物の目には、網膜の奧に輝板(タペタム)という組織があります。網膜を通過した光が輝板で反射して網膜へ戻ってくるような仕組みになっているのです。網膜へ戻ってきた光は視細胞を刺激します。つまり、目に入ってくる光を有効利用して、わずかな光でもものが良く見えるようになっているのです。輝板から反射してくる光は赤とは限りませんので、先の写真のように目が青く輝いたりするわけです。
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コメント
Wisdom96の画像掲示板にウマの眼球の写真がありますから、見てみてください。綺麗な青緑色です。
http://www.wisdom96.com/photoarchives/w96pa.cgi?IDv001=20041108224511&IDn001=AND
鉄男君にもよろしくお伝えください。間谷か面白い写真がとれたら「なんぞや」だします。
投稿: toshizo | 2008年11月26日 (水) 01時10分
ご説明ありがとうございます。
写真を加工したりして、考えないといけなかったですね。(^.^)
ウィキペディア(Wikipedia)を見たら、写真がありました。きれいな青色(シアン)をしてました。
鉄男がありがとうございますとお伝えくださいと言ってました。「これは何ぞや」のファンです。
ちなみに、鉄男は、輝板のことを「かがくる」か何かで知っていました。子豚の解剖をすると、見ることができるのかな?って。
投稿: 芽 | 2008年11月22日 (土) 06時35分