安藤美姫の4回転サルコー回避は妥当な判断
スケートアメリカで安藤美姫選手が4回転サルコーを回避しました。これはモロゾフコーチの指示だったそうですが、妥当な判断だったと思います。
ショートプログラムが終わった時点で、キム・ヨナ選手のポイントは69.50、安藤美姫選手は2位ながら57.80ポイント。その差は11.7ポイントもありました。
ここでフリーで逆転を狙うか、着実に表彰台を狙うかは考えどころです。11.7ポイントも離れていると、キム・ヨナ選手が何か大きな失敗でもしない限り、4回転サルコーを跳んだとしても逆転は難しい状況です。目標はGPファイナルに出場してこそ達成できますから、ここは着実にGPファイナル出場を目指すという判断が妥当だろうと思います。
公開練習での4回転サルコーを見る感じでは、かなりジャンプが良くなっています。今回は調子が悪いから跳べなかったというわけではありません。もちろん、安定的に跳べれば封印する必要はないのですが、4回転サルコーはそれほど難しいジャンプだということでしょう。
さて、安藤美姫選手のショートプログラムを見ていて思ったのはジャンプなどの大技にはきれがあるけれども、細かいところでミスが多かったことです。これはフリーの演技でも出てしまいました。4回転サルコーを逆転のための必殺技とするためには、そのような細かいミスがない状態の演技で成功させる必要があります。本当は今回の大会でキム・ヨナ選手と差の少ない演技をして、4回転サルコーを挑戦という流れにしたかったでしょう。厳しい状態から努力して這い上がろうとしているところですから、プレッシャーもかかっていると思いますが、スケートを楽しみながら挑戦していくことが大事です。そのことは本人が一番わかっているでしょう。
キム・ヨナ選手も怪我を乗りこえての演技です。ジャンプがもの凄く高く、回転も速い。そして、もう一人の強者が浅田真央選手。中野友加里選手も調子をあげてきています。皆が頂点目指して頑張っています。それぞれが頑張っているのを見るのが楽しみですが、やはり這い上がって頑張ろうとしている選手は特に応援したくなります。
荒川静香選手がトリノで金メダルを取ったのは25歳。まだ大丈夫。挑戦し続けられる間は現役選手引退などは考えなくて良いのです。
ところで、自分はスピードスケートしか滑れません。スケートを滑り始めたのは5歳ぐらい。自分自身は単に滑れるというレベルですが(^^;)、子どもの頃一緒に滑っていた1年上の先輩がサラエボオリンピックで銀メダルを取っています。もっとも彼が銀メダル取るまで存在すら忘れていたので、彼も自分のことはまったく記憶にないだろうと思います(笑)。
で、よく見ていたのがフィギュアスケート。自分も今まで何度かフィギュアに挑戦したことあるのですが、あの靴のギザギザがどうも駄目なのです。気をつけて滑っていてもそのうち前傾姿勢になって必ずつんのめります。でもスピードスケートでバックやスパイラルのまね事はできます。スピンは無理。勢い付けて2回転まで。いやフィギュアは難しい(笑)
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