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2008年9月 3日 (水)

有害紫外線

 日焼けの原因となる紫外線は波長の大きさでUV-A、UV-B、UV-Cに分けられる。波長の短いUV-CとUV-Bの短波長側の紫外線はエネルギーが高く危険である。この範囲の紫外線は皮膚の細胞組織を破壊し、免疫力低下、白内障、皮膚ガンなどを引き起こすが、オゾン層に吸収されるため地表に届かないので日常生活では心配する必要はない。

 UV-Aは皮膚の奥まで届き、メラノサイト(色素細胞)を刺激する。メラノサイトの活動が活発になると、メラニン色素が作られる。メラニン色素は紫外線を吸収し、紫外線が皮膚にダメージを与えるのを防ぐ。だから、紫外線量に対してメラニン色素が適度に生成されているうちは肌が黒くなるだけである。これは健康的な日焼け(サンタン)といえる。しかし、UV-Aは皮膚の深部組織に影響を与えるため、色素沈着やしわやたるみなどの老化を引き起こす。また、弱い発ガン作用があり、次に説明するUV-Bの作用を強める働きがある。

 UV-Bは、長波長側の一部は皮膚の奥まで届きUV-Aと同じ作用をするが、そのほとんどは皮膚の表面に近いところまでしか届かない。日焼けによって皮膚が赤くなったり、腫れたり、水ぶくれができるのはUV-Bによる。これは病的な日焼け(サンバーン)である。また、UV-Bは皮膚ガンを引き起こすことも知られている。

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