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2008年9月12日 (金)

繊維

 狭義では布や紐を作るための糸の原料となる細長いひも状の素材である。羊毛や絹糸などのように動物の毛から作られるもの、、綿や麻などのように植物の組織から作られるもの、ナイロンやレーヨンなどのように化学反応で合成されるものがある。こうした多くの繊維はセルロース、タンパク質、合成樹脂などの有機物ででてきている。

 繊維には炭素、ガラス、金属、鉱物などの無機物から作られたものもある。これらの繊維は強度が高く、耐熱性や耐薬品性などがあるため、産業において様々な用途で使われている。

 ガラス繊維や炭素繊維をプラスチックに加えると、強度を高めた繊維強化プラスチックという複合材料を作ることができる。繊維強化プラスチックはテニスラケット、ゴルフクラブ、レーシングカー、航空機、宇宙関連機器などに使われている。

 金属繊維はスチール繊維とも呼ばれ、ステンレス、鉄、銅、アルミニウムなどの金属を引き延ばして作られたものである。金属繊維は強靱であり、ロープやワイヤの原料となる。また、伝導性の高い金属繊維からは電線が作られる。金属の性質を活かした複合材料の原料としても使われる。最近では衣服に使われている例もある。

 鉱物繊維は鉱物を繊維状にしたものである。石綿、アスベストは耐久性、耐熱性、耐薬品性、電気絶縁性などに優れているため様々な用途で用いられたが、人体に悪影響を及ぼすことから使用が禁止されている。

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